MAZDA INLINE 6 CYLINDER SKYACTIV-X&D なぜ直6、排気量は? どんなエンジンになる? マツダの直列6気筒を予想する
- 2019/05/12
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MotorFan編集部 鈴木慎一
マツダがV6ではなく直6を選んだ理由を推測してみよう。
まず、衝突安全ボディの技術進化で、かつてほど大きなクラッシャブルゾーンが必要でなくなったこと。また、メルセデス・ベンツは、ボアピッチを詰めた設計とベルトレスにすることでエンジン長を短くすることに成功している。マツダも同じ手法を採るだろう。
スペースの問題が解決できれば、直6にはメリットが多い。
・生産性が高い・・・V6でDOHCの場合、シリンダーヘッドは2つ、カムは4本必要になるが直6ならシリンダーヘッドはひとつ、カムは2本でいい。マツダの場合、ディーゼル、ガソリン、直4、V6を混流生産していたが、V6は専用の工程があり、ラインから一部バイパスラインで組み立てていた。直6の生産をどうするか不明だが、直4/直6の混流生産の方が直4/V6より楽なのではないか。
・補機の取り回しが楽・・・左右バンクにそれぞれ吸排気しなければいけないV6は、厳しい排気規制に対応するための排気後処理装置も2セット必要になる場合があるが、直6ならその必要はない。また過給する場合のターボチャージャーの置く位置も難しくない(V6の場合はバンクの内側にターボを挟む構造や、左右外側に2つのターボをぶら下げるなどしている)。
・振動特性に優れる・・・もともと振動特性に優れた気筒配列だったらかつて隆盛を誇った直6だから、搭載性の問題さえクリアできれば、その特性を生かせる。
・直列6気筒という記号性・・・プレミアム・ブランドになるのがマツダの目標だとすると、V6では他のライバルのOne of Themにしかならない。直6なら、メルセデス・ベンツ、BMWというプレミアムブランドと同じ土俵にのれるというわけだ。直6を開発したら、BMW、メルセデス・ベンツとマツダだけが直6エンジンを搭載するクルマを造ることができる。
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