Motor-Fan[モーターファン]|自動車最新ニュース・速報、試乗記など、クルマとカーライフを楽しむサイト

  • モーターファンテック
  • モーターファンバイクス[Bikes]
  1. TOP
  2. カタログ
  3. BMW|BMW
  4. X3 M

【BMW・X3 M対BMW・Alpina XD3比較試乗】千秋楽の横綱対横綱だ! BMW X3 MとアルピナXD3の対決はまさにX3の頂上決戦?

  • 2020/03/25
  • GENROQ編集部
このエントリーをはてなブックマークに追加

 今回が初となるX3Mコンペティションは、エッジが立ったフロントバンパーが彫りの深い表情を作り出している。一方室内も、標準のX3に準拠していたXD3に対し、Mのそれはステアリングやシフト周りが思う存分にM化されている。赤いM1、M2スイッチでドライビングモードを呼び出せるステアリングはM5コンペティションと同一である。

 X3Mコンペティションで走りはじめてすぐ、妙な感じに襲われた。ターボラグがないというか、圧倒的にパワーがあるNAというか、そんな感じなのだ。エンジンがかなりパワフルであることは予測していたが、ここまでダイレクトだとは思っていなかった。SUVでは感じたことがないフィーリングだ。

 アルピナは大トルクによって2tちょっとの車重を質感向上につなげている。だがMは2t弱という車重が1.5tほどに感じられるほど走りが軽快だ。しかも微かなスロットルオフをきっかけにして喜んでコーナーに飛び込んでいく。リヤのグリップが心配になるくらい、X3Mのハンドリングは鋭いのだ。

 リヤ3サイズアップで、しかもタイヤの弾性に頼らずサスペンションで正確にボディをコントロールするアルピナ。それに対しリヤ1サイズアップのMはリヤのブレークを辞さないほど全身を使ってコーナリングを表現する。活発で谷間のないエンジンパワーがハンドリングにも好影響を与えているし、回せば回すほど気持ちよさも倍増する。

ラヴァリナレザー張りのステアリングの手触りはまさに上質そのもの。デジタルメーターはアルピナ独自のデザインに変更されている。シートは厚みもあり、快適性が高い。

わずか1750rpmから700Nmを発生する3ℓ直6ディーゼルターボを搭載。0→100㎞/h加速4.9秒、最高速254㎞/hの俊足の持ち主だ。

 ドライビングモードを変えて気づくのはロールがはっきりと減少することで、スポーツプラスとトラックDSCを組み合わせた状態でドライブすると、スロットルに対する電制デフの反応もさらに鋭さを増し、乗り手との完璧な調和が生まれる。X3MコンペティションはSUV版のM3を名乗る資格が確かにある。

 自動車世界最高の質感を誇るラヴァリナレザー張りのアルピナの細身のステアリングと、路面の状況を生々しく伝える極太のMステアリング。クルマ全体の傑出した性格が末端にまで精緻に表現されている点に、両者の造り込みの、これ以上ないレベルの高さが伺えるのである。

〈SPECIFICATIONS〉BMWアルピナXD3
■ボディスペック
全長(㎜):4720
全幅(㎜):1895
全高(㎜):1675
ホイールベース(㎜):2865
車両重量(㎏):2090
■パワートレイン
エンジンタイプ:直列6気筒DOHCディーゼルターボ
総排気量(㏄):2992
最高出力:245kW(333㎰)/4000~4600rpm
最大トルク:700Nm(71.4㎏m)/1750~2500rpm
■トランスミッション
タイプ:8速AT
■シャシー
駆動方式:AWD
サスペンション フロント:マクファーソンストラット
サスペンション リヤ:5リンク
■ブレーキ
フロント&リヤ:ベンチレーテッドディスク
■タイヤ&ホイール
フロント:255/45ZR20
リヤ:285/40ZR20
■環境性能
燃料消費率(㎞/ℓ:WLTCモード)12.6
■車両本体価格(万円) 1115

おすすめのバックナンバー

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。 一覧へ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ 一覧へ

Motor-Fanオリジナル自動車カタログ

自動車カタログTOPへ

Motor-Fan厳選中古車物件情報

中古車TOPへ