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ロータリー復活!となったら次期RX-7に載るSKYACTIV-Rはどんなエンジンになる? PHEV化? 48V化? 電動スーパーチャージャー付き?

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 マツダは現在、ラージプラットフォーム向けに直列6気筒エンジン(ガソリンとディーゼル)を開発中だ。振動特性に優れる直列6気筒を開発しながら、まだロータリーを諦めないのはなぜか?
 
 ひとつは、前述通りレンジエクステンダーの発電用エンジンとしての可能性があるからだろう。

 もうひとつは、HCCIの実現に見通しが立っているから、ではないか。マツダはSKYACTIV-XのSPCCIで燃焼技術で新たな知見を得ている。ロータリーエンジンにHCCIを適用できれば、現在のガソリン燃料を使っても燃費の向上したエンジンができる。HCCIロータリー・エンジンはロータリーの燃費を劇的に改善してレシプロ・エンジンに匹敵する走行燃費を実現できる可能性があるのだ。

マツダの水素ロータリー

RX-8 ハイドロジェンRE主要諸元
エンジン:RENESIS 13B水素ロータリー
燃料:ガソリン(燃料タンク容量61)および水素(燃料タンク容量110 / 35MPa)
最高出力:ガソリン使用時154kW( 210ps) 水素使用時80kW( 109ps)/7200rpm
最大トルク:ガソリン使用時222Nm( 22.6kgm) 水素使用時140Nm( 14.3kgm) /5000rpm
航続距離(10.15モード):ガソリン549km 水素100km

RX-8ハイドロジェンREが搭載する水素REの概要。基本構造はRENESIS 13B-MPSと同様で、吸気室上部に水素インジェクターを追加した構成だ。ガソリンはポート噴射。燃料は運転席足元にあるスイッチで任意に切替えられる(ガソリン→水素は停止時のみ切替え可)。

 さらに、マツダがロータリー開発を諦めない理由は、「水素ロータリー」にある。水素を直接燃焼室で燃やす水素エンジンは、マツダやBMWが開発をしてきた。現在は、水素を使う燃料電池車に収斂した感があるが、水素の貯蔵方法が70MPaのタンクで規格が決まり、水素供給のインフラが整えば、ダイレクトに水素を燃焼室内で燃焼させる水素ロータリーが再び脚光を浴びる可能性がある。水素燃料とロータリーエンジンの相性はいい。

 また、LPG(液化石油ガス)やCNG(圧縮天然ガス)などさまざまな燃料に対応できるのがロータリーの強みだ。
 
 マツダがロータリーエンジンにこだわるのは、次期RX-7のためだけ、ではないのだ。
 と、勝手に次期RX-7について推測してきたが、SKYACTIV-R搭載の次期RX-7の登場を心待ちにしたいと思う。

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