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サファリラリーを制した永遠の名車、510ブルーバードが登場!【クラシックカーフェスティバル・日産車編】

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北本総合公園にあるヒートベアーズ北本スタジアムで11月14日に開催されたクラシックカーフェスティバルには、数多くの日産車が参加した。前回は人気のフェアレディとスカイラインを紹介したが、今回はその他の日産車たちを見てみよう。

TEXT&PHOTO◎増田 満(MASUDA Mitsuru)

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日産の歴史を作り上げてきた名車たちが勢揃い

コロナ禍で人が集まるイベントを開催するには、細心の配慮と工夫が必要だ。11月14日に埼玉県北本市にある北本総合公園で行われたクラシックカーフェスティバルでは、展示車両の間隔を広げ来場者チェックを厳格にするなど数多くの工夫がみられた。主催者側の苦労は計り知れないが、そこまでしなければ今後、このようなミーティング形式のイベントを開催するのは難しいだろう。これも新しい様式と参加する側も見る側も捉えて欲しいと感じた。

検温と消毒を済ませた来場者は記入用紙に書き込んで会場へ入ることができる。
記入用紙に個人情報を書き込むことで、いざという事態に備えるのだ。

前回の記事では日産を代表する車種であるフェアレディとスカイラインを紹介した。だが、この日集まった日産車は他にも大勢ある。そこで今回はクラシックカーフェスティバルに参加した、その他の日産車たちを紹介していこう。

第二次大戦後、日産は戦前型ダットサンの生産を再開するとともに、乗用車を生産するためイギリスのBMCと提携してオースチンA40のノックダウン生産を開始する。1953年に発売されたオースチンA40は国産化を目指すものの、1955年にはイギリス本国でモデルチェンジされたA50へ切り替わることになる。写真は1954年式A40サマーセットで、部分的に国産化された部品を使っている。

1954年式日産オースチンA40サマーセット

オースチンのノックダウン生産で乗用車作りを学んだ日産は、その技術をもとに1955年、戦前型だったダットサンを新設計の戦後型へとモデルチェンジさせた。このダットサンを引き継ぐ新たな車種として、1959年に初代ブルーバードが発売されている。そのためダットサンという名前がブランド名として残されたのだ。988cc水冷直列4気筒OHVを採用していたが、後に1189ccエンジンも追加されている。

1960年式ダットサン・ブルーバード

1963年にブルーバード は初めてのモデルチェンジを受け、フレーム式だったボディをモノコック構造に改めている。そのスタイルはピニンファリーナによる尻下がりなもので、エンジンは初代から引き継いだ1リッターと1.2リッター。1965年のマイナーチェンジでエンジンが1.3リッターと1.6リッターに拡大された。写真は最終年式になる1300モデルだ。

1967年式ダットサン・ブルーバード

2代目ブルーバードはライバルであるトヨタ・コロナに販売台数で負けてしまう。そこで1967年にモデルチェンジした3代目510型では直線基調のシャープなスタイリングに生まれ変わった。さらにエンジンは1.3リッターのSOHCへと切り替えられ、走行性能でもコロナを上回り一躍ヒット作となった。1968年には1.6リッターエンジンを追加して、ツインキャブレターモデルのSSS(スーパー・スポーツ・セダン)が生まれることになる。SSSは1970年のサファリラリーで総合優勝を果たすほど優れたモデルだった。

1971年式ダットサン・ブルーバード1600GL。
1971年式ダットサン・ブルーバード1800SSS。

好調な販売台数で推移したブルーバードだが、ダットサンで開拓した1リッタークラスがブルーバードの上級移行により空白地帯になってしまう。

そこで日産は1966年に988cc直列4気筒OHVであるA10型エンジンを搭載するダットサン・サニーを新発売した。ボディは2ドアと4ドアセダンで1968年には2ドアクーペも追加している。サニーの発売直後にトヨタから1100ccエンジンを採用するカローラが発売され、長くライバル関係になっていく。

1967年式ダットサン・サニー
1969年式ダットサン・サニークーペ

初代シルビアはフェアレディ1500をベースに排気量を1.6リッターまで拡大したクーペとして、1965年に発売された。だが後継モデルは作られず1968年に一度生産を終了している。

その後、ロータリーエンジンの開発に着手した日産は、同エンジンを積む新たな小型2ドア車としてシルビアを開発する。だが、ロータリーの開発は頓挫し、1975年に発売された2代目シルビアには1.8リッター直列4気筒SOHCエンジンが採用されていた。以後、シルビアは7代目にまで発展し、2000年代まで生産された。

1977年式日産シルビア

一方、ブルーバードは4代目、5代目と進化するにつれ大型化しており、サニーとの間が開いてしまう。そこで1973年に1.4リッター/1.6リッターエンジンを搭載するバイオレットを新発売する。

1977年に初のフルモデルチェンジを受けた際、バイオレットの兄弟車としてオースターとスタンザが新たに加わった。スタンザは高級路線に振られた性格で、バイオレットなどに採用された1.4リッターエンジンは設定されず、1.6リッターのみだった。後に排ガス規制適合エンジンに切り替わり、1979年からは1.8リッターも加わった。

1979年式日産スタンザ

バイオレットやスタンザと逆にブルーバードより上級モデルとして開発されたのがローレルだ。初代は1968年に発売され、1997年発売の8代目まで続いた歴史を持つ。写真は1989年に発売された6代目で、R32型スカイラインとの兄弟車であるC33型。この6代目からセダンがラインナップから消え、ボディは4ドアハードトップのみになったことが特徴だ。

1990年式日産ローレル4ドアHTメダリスト

1980年に日産は新たな高級パーソナルカーとしてレパードを新発売する。この初代モデルでは2ドアと4ドアのハードトップボディに1.8リッター4気筒と2リッター直列6気筒、さらに3リッターV6エンジンを組み合わせていた。

だが翌年にトヨタからソアラが発売されリードを許すと、1986年に2代目へとフルモデルチェンジする。2代目からは2ドアハードトップボディのみとなり、エンジンは2リッターと3リッターのV6に切り替わった。写真は2リッターの前期型だ。

1986年式日産レパード

グロリアは合併する前のプリンス自動車から続く高級モデル。1971年発売の4代目からはセドリックと兄弟車になり、1999年発売の11代目まで続いた。写真は1983年にフルモデルチェンジして登場した7代目Y30型で、当時最上級モデルだった3リッターV6ターボエンジンを搭載する4ドアハードトップモデル。

1984年式日産グロリア4ドアHTブロアムVIP

今回は日産車のなかからフェアレディとスカイライン以外のモデルを紹介してみた。次回はその他のメーカーたちを順次紹介していく予定だ。

クラシックカーフェスティバル

・開催日:2020年11月14日
・開催場所:埼玉県・北本総合公園内野球場ヒートベアーズ北本スタジアム
・主催:北本市都市公園指定管理者/協力:日本旧軽車会

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

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