【2020年の推しカー|スバル・レヴォーグ】世界で瀕死のステーションワゴン...だからレヴォーグはいい!(諸星陽一)
- 2020/12/02
-
諸星 陽一
モータージャーナリストの諸星陽一さんが選んだ「2020年の推しカー」は、スバル・レヴォーグ、ホンダe、プジョーe208の3台。第1位のレヴォーグは、走りとユーティリティを両立できるステーションワゴンだからこそ使いやすいのだと諸星さんは力説する。
TEXT●諸星陽一(MOROHOSHI Yoichi)
「推しカーです。他人にはすすめられなくても、自分がいいと思ったクルマを選んで下さい」って、ワガママな私にとっては文句なしにいいお題なのように思えますが、他人にはすすめるけど自分ではちょっとなあ?なクルマが多くて困っている今日このごろです。
第1位:スバル・レヴォーグ「ハンドリングのよさと高いユーティリティを両立している」
さて、そんななかでも推しちゃう最初の1台は「スバル・レヴォーグ」です。
レヴォーグは2014年にレガシィの後継モデル的な存在として登場。2020年にフルモデルチェンジを受けて2代目となりました。このクルマを「推す」理由はステーションワゴンだからです。
今、世界的にはステーションワゴンは絶滅の危機にあります。日本の市場を見てもステーションワゴンが激減しています。世界的には荷物が積めるクルマならSUVがいい、日本的には荷物が積めるクルマならミニバンがいい...という流れのなかでステーションワゴンは瀕死の状態です。しかし、セダン並みのハンドリングのよさと荷物搭載能力の高さを両立するステーションワゴンはじつに使いやすいクルマなのです。
欧州車にステーションワゴンが生き残っているのは、アウトバーンがあり、ワインディングが多く、ハンドリングのいいクルマが求められているからだといいます。日本の道路事情や駐車場事情を考えれば、ステーションワゴンはもっと求められてもいいはずのクルマだと思うのです。
レヴォーグ...5ナンバーならもっといいのになあ。
第2位:ホンダe「ミッドシップと呼びたい重量配分。楽しく走るなら後輪駆動が一番!」
2台目の推しはホンダeです。ホンダeを推すのは電気自動車だからではありません。モーターが後ろにあり、後輪を駆動する後輪駆動車だからです。
ホンダeの駆動方式をRRと表現することがあります。たしかにモーターが後ろにあり、後輪を駆動するのだからRRなのですが、RRという言葉はエンジン時代の言葉です。重いエンジンを後ろに積み、後輪を駆動したからRRなのです。
今や重いのはバッテリー。バッテリーは前後車軸間に積まれるので、ホンダeはミッドシップと呼んでもいいクルマです。操舵を前輪、駆動を後輪とする方式は長い間クルマの基本レイアウトとして親しまれてきました。速く走ったり、安全に走るなら4WDという選択肢はありますが、楽しく走るというなら後輪駆動が一番です。今は珍しいコンパクトな後輪駆動のクルマということで推します。
ホンダe...5ナンバーならもっといいのになあ。
第3位:プジョーe208「電気自動車だけど効率オンリーではなくスポーツ性をプラス」
さて最後の1台はプジョーe208です。
もはや自動車の動力が電気に移り変わっていくのは避けられないことでしょう。そうしたなか、スポーツモデルはどうなってしまうのでしょう? 電気自動車といえば効率を追求したクルマとなりがちですが、そうしたなかでスポーツ性をプラスしてきたプジョーe208にはなかなか感心させられました。
テスラは早々にEVの動力性能に注目し、速いEVを作って世間をアッと言わせました。ホンダは初代インサイトでハイブリッドスポーツを作り、その後CR-ZにそのDNAを引き継ぎました。e208にはそうした先輩達がいる存在ですが、“EVだって運転が楽しいぞ”の風を強くし、ライバルが次々にこのジャンルに参入してきたら、クルマはもっと楽しくなると思うのです。
e208...5ナンバーならもっといいのになあ。
2020年に買って良かったモノ「NEOPRO RED 舟型ショルダーバッグ」
2020年に買ってよかったものはいつも使っているバッグ。エンドー鞄の「NEOPRO RED 舟型ショルダーバッグ」です。じつは、同じ鞄の買い直しです。6、7年使って壊れたので同じものを買いました。現状、コストも考えてこれを上まわるものに出会っていないのです。
『2020年の推しカー』は毎日更新です!
いよいよ2020年もラストスパート! ということで、今年(2019年12月〜2020年11月)に発表・発売されたクルマ(マイナーチェンジ・一部改良・追加モデルなどすべて含みます)の中から、「他人はどうか分からないが、個人的に大好きだ!」という"推しカー”を3台、自動車評論家・業界関係者に選んでいただきます。明日の更新もお楽しみに!
|
|
自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。
日産キックス600km試乗インプレ:80km/h以上の速度域では燃費...
- 2021/03/26
- インプレッション
BMW320d ディーゼルの真骨頂! 1000km一気に走破 東京〜山形...
- 2021/04/03
- インプレッション
日産ノート | カッコイイだけじゃない! 燃費も走りも格段に...
- 2021/02/20
- インプレッション
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこ...
- 2019/08/11
- インプレッション
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4と...
- 2021/06/28
- インプレッション
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計って...
- 2019/08/09
- インプレッション
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ
フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chap...
- 2018/08/28
- 新車情報
マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善...
- 2020/04/26
- コラム・連載記事
マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエン...
- 2019/07/15
- テクノロジー
ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態
- 2020/04/19
- テクノロジー
林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えて...
- 2020/02/24
- テクノロジー
マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレイ...
- 2019/07/27
- テクノロジー
Motor-Fanオリジナル自動車カタログ
自動車カタログTOPへMotor-Fan厳選中古車物件情報
スバル レヴォーグ
STIスポーツ EX ナビ ETC FSRカメラ 元レンタ 11.6インチナビ前後ドラレコ 追従...
中古価格 361.5万円
スバル レヴォーグ
1.6GTアイサイト スマートエディション 禁煙車 アイサイト 4WD ターボ 純正メモリーナビ...
中古価格 184.8万円
スバル レヴォーグ
GT-H EX 純正11.6型ナビ/フロントカメラ/左サイドカメラ/バックカメラ/ETC/ドラレ...
中古価格 323.8万円
スバル レヴォーグ
1.6GT-Sアイサイト プリクラッシュ 障害物センサー 純正ナビ フルセグTV BT接続 サイ...
中古価格 209.8万円
スバル レヴォーグ
4WD1.6STIスポーツアイサイト 新品タイヤ/エアロ/保証書/純正 8インチ SDナビ/デジ...
中古価格 255.6万円
スバル レヴォーグ
2.0STIスポーツアイサイト ブラックセレクション オプションRECAROシート シートヒータ...
中古価格 316.6万円