フェイスリフトを受けた新型「プジョー3008」が日本発売! 四輪駆動のPHEV「GTハイブリッド4」が新たに設定
- 2021/01/27
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MotorFan編集部
1月27日、グループPSAジャパンはフェイスリフトを受けた新型「プジョー3008」の日本導入を発表し、同日発売した。税込車両価格は397万6000円〜565万円。なお、グローバルでのプジョーSUVモデルラインの表記変更により、この新型から車名のSUVがなくなり、従来の「SUV 3008」から「3008」となった。
フロントマスクやリヤビュー、シートのデザインをアップデート。より個性的で洗練された一台に
新型ではガソリン仕様とディーゼル仕様に加えて、プラグインハイブリッドパワートレインを採用した四輪動モデル「GTハイブリッド4」を新たに設定。このモデルには、フロントに200ps/300Nmを発揮する1.6ℓ直列4気筒ガソリンターボエンジンと8速AT、110ps/320Nmのモーターを、リヤに112ps/166Nmを発するモーターを搭載し、トータルで300sp/520Nmというプジョー歴代市販モデルで最強スペックを誇る。これにより0-100km/h加速タイムは5.9秒をマークする。
バッテリーの容量は13.2kWhで、モーターのみで駆動する「エレクトリック」モード時は最大64km(WLTPモード値)の航続を実現。同モードでの最高速度は135km/hに届く。
「GTハイブリッド4」の走行モードはこのほか、「4WD」「スポーツ」「ハイブリッド」を設定。「4WD」モードはリヤモーターによって後輪も駆動させ4輪のトラクションを最大化。路面、走行状況、4輪のグリップなどにより最適な効率となるように前後の駆動を制御し、トルクをアクティブに配分。SUVらしい悪路走破性を発揮する。発進時はリヤ駆動を加えた4WDとなるが、状況に応じてFFにも切り替わる。
「スポーツ」モードは、ダイナミックな走行のためにエンジン主体で駆動する。シフトアップタイミングを遅らせエンジンの出力を引き出し、アクセルレスポンス、変速タイミング、ステアリングなどを統合制御。ハイブリッドモードより電気エネルギーの依存度は低くなる。
「ハイブリッド」モードはシステム始動時のデフォルトとなっており、総合的にもっともエネルギー効率の良い走行モードだ。バッテリー残量がある限り、発進時はリヤモーター駆動となり、エンジンとモーターが運転状況によってフレキシブルかつスムーズに切り替わる。
バッテリーへの充電は、普通充電のみに対応しており、200V/3kWで約5時間、200V/6kWでは約2時間半で満充電が完了する。GTハイブリッド4には専用充電ケーブルが付属しており、充電ポートは車両左後方に配置されている。ソケット脇にはLEDのインジケーターが備わり、スタンバイ(白)、充電中(緑の点滅)、充電完了(緑の点灯)、青(充電予約中)など状態を表示する。
GTハイブリッド4では、スマートフォンのアプリを利用したeリモートコントロールというPHEVならではの機能が実装されている。手持ちのスマートフォンにダウンロードした無料のMyPeugeotアプリ(iOSおよびAndroid OSに対応)の操作により、「リモートチャージング」と「プリコンディショニング」の操作が可能だ。
「リモートチャージング」は、充電器に接続されている3008 GTハイブリッド4に対してスマートフォンから充電状況の確認(ON-OFF、普通・急速充電、充電レベル、速度、満充電残り時間)や、充電予約(設定した時間に充電を開始する)充電操作ができる。
「プリコンディショニング」は遠隔でエアコンを作動させることができる機能。プリコンディショニング時は、つねに21度の設定となり、室内を快適な状態で約10分間キープ。作動条件は50%以上の充電状態、イグニッションOFF、ドアロックの条件がすべて満たされている場合に限る。
新型3008は「GTハイブリッド4」のほか、188ps/250Nmを発揮する1.6ℓ直列4気筒ガソリンターボ+8速ATと、177ps/400Nmを引き出す2.0ℓ直列4気筒ディーゼルターボエンジン+8速ATが設定されており、いずれも「アリュール」と「GT」の2モデルがラインアップされている。
新型3008のエクステリアは、これまで以上に個性的でユニークになった。垂直に立ち上がるグリルはフレームレスとなり、ヘッドライト、バンパーと融合。かつて自動車が生まれた時にむき出しだった冷却装置=内燃機関の象徴であったラジエターグリルは電動化を見据えるかのように、その存在感を薄め、ボディに溶け込んでいる。また、従来はクラムシェルボンネットのサイドのパーテーションラインからヘッドライト上を通っていたLEDデイタイムライトは、新世代プジョーのデザインコードであるセイバー(サーベルの意)と呼ばれる牙状のものに変更。近未来的なフレームレスグリルとなったこと、セイバーが縦のラインを強調しホイールを強調するかのようにオープニングラインと呼応するような配置となったこと、このふたつによって新型3008フロントマスクはよりSUVらしいダイナミックな意匠となった。
上級の「GT」ではフルLEDヘッドライトが搭載され、リヤフォグランプ点灯時に光度、角度を自動調整するフォグモードが備わり、ヘッドライトユニット内側にスタティックコーナリングライトを内蔵。夜間のドライブの安全性をより高めている。それらを視覚的に支えるバンパーはより彫刻的で多面的な造形となり、フロントフェイス全体が統合されたスタイルとなるようにリデザイン。また、フロントフード先端には新世代プジョーらしく、3008のエンブレムが配された。
リヤビューでは、ボディ幅いっぱいに広がったブラックバンドとその中にライオンの爪あとから着想を得た三条のLEDが赤く光る3D LEDリアコンビランプが目を引く。さらに立体感を増したこのランプは、ウインカー点灯時に光が流れるシーケンシャルインジケーターを採り入れ、さらに視認性を高めている。
プジョー独自の「i-コックピット」を引き続き採用したインテリアは、新デザインのシートを採用。フランス車に期待されるあたりの柔らかさ、疲労の少なさ、快適性をさらに高めるべく細心の注意が払われており、視覚的にはよりモダンに、体感的にはさらに快適になった。
「GTハイブリッド4」には、アルカンターラ&テップレザーのライトグレー基調のシート、GTにはアルカンターラ&テップレザーのダークグレー基調の表皮を使用。これらはフロントシートヒーター、運転席メモリー付きパワーシートとマルチポイントランバーサポートシートとなっている。そしてアリュールにはファブリック&テップレザーのダークグレー基調となっている。また、「GTハイブリッド4」および「GT」に設定されるレザーパッケージオプションでは、人気のナッパレザーシートを継続し、新しくウッドパネルにオープンポア(木材の持つ自然な導管の質感を生かした仕上げ)のダークライムウッド(アオイ科の樹木で日本ではシナノキに近似)を用意している。
このほか、多彩な機能で構成する「ADAS(先進運転支援システム)」をはじめ、パドルシフトや電動パーキングブレーキ、プジョー・ミラースクリーンといった機能・装備は全車に標準で備わっている。
なお、2月8日からは新型3008のTVCMが放映される。このCMには坂本龍一の「Before Long」をBGMに使用。これはモダンに進化した新型3008と、坂本龍一の楽曲がもつ洗練されたイメージの共鳴を意図したもの。楽曲は、新型3008のコンセプト「未来を美しく走破する」にもっとも相応しいとして、坂本龍一自身が選曲したという。選曲理由は「クルマの上品で美しい曲線に曲調が合うのではと思い選びました。速くはない、それほど軽快でもない、でもいいかたちでテンポが進んでいく曲なので、映像にも合うと考えました」とのこと。映画のように壮大な映像を「Before Long」が見事に引き立てるコラボレーションが楽しめるCMに仕上がっているとのことだ。
●新型「プジョー3008」モデルラインナップ
・3008アリュール:397万6000円
・3008アリュールBlueHDi:432万円
・3008 GT:439万2000円
・3008 GT BlueHDi:473万6000円
・3008 GTハイブリッド4:565万円
※価格は消費税込み
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