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ホンダ新型ヴェゼル新旧比較:デザイン激変、装備もエンジンも一新! 8年分の進化を比べてみた

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目次開く

大ヒットの初代の路線を踏襲しない、チャレンジングな2代目

エクステリア:ウェッジシェイプから伸びやかな水平基調へ

インテリア:2代目はユニークな装備を多数採用

コネクテッドサービス:2代目は地図の自動更新や車内Wi-Fiが利用可能

パワートレーン:2代目のハイブリッドは2モーターに進化

ホンダセンシング:後方誤発進抑制など新機能を追加

まとめ:クリーンなデザインと先進装備の充実が2代目のウリ。価格はどうなる!?

インテリア:2代目はユニークな装備を多数採用

続いて、インテリアを比べてみよう。

初代は、ハイデッキタイプのセンターコンソールと助手席側に連続する大型のセンターパッドがパーソナル感を演出していた。一方、2代目はセンターパッドが左右幅一杯に広がる水平基調のダッシュボードを採用している。

2代目
初代

そして、視界と操作性に配慮しているのも2代目の特徴で、9インチのディスプレイを視界にとらえやすい上方に配置し、操作系は手が届きやすい位置に配置。エアコンの操作は初代がタッチ式だったのに対して、2代目はダイヤル式になっている点にも注目だ。見た目の先進性はタッチ式に軍配が上がるが、使いやすさは運転中にブラインド操作が可能なダイヤル式の方が上。名を捨てて身を取ったというところだろうか。

2代目
初代

メーターは、初代が中央に大型のアナログ速度計、左右に液晶ディスプレイを配置していた。2代目では液晶の表示領域が拡大され、右側3分の1に速度計、左側3分の2に各種情報が表示される。

2代目
初代

初代が画期的だったのは、電子式パーキングブレーキと電子式シフトレバーをいち早く採用していたこと。コストアップにつながるため、採用に至るまでには侃侃諤諤の議論があったそうだ。そして初代は、センターコンソールがフローティングデザインとなっており、下側には小物を収納することが可能となっている。最近、ルノーの新型キャプチャーやマツダのMX-30などでもフローティングデザインが採用されているところを見ると、2013年発売の初代ヴェゼルが国内外のメーカーに多大な影響を与えたことがうかがえる。

2代目は、電子式パーキングブレーキを踏襲するが、センターコンソールはフローティングタイプではなくなった。その代わり...というわけではないだろうが、置くだけでスマホを充電できるトレーがシフトレバー奥に新設された。

2代目
2代目
初代
初代

センターコンソールに設けられたドリンクホルダーもチェック。初代では深さが調整可能だったり、細缶をホールドできる格納式のフラップを備えていたりと凝ったものだった。2代目では、コンベンショナルなものとなっている。

2代目
初代

そのほか、2代目では様々な新機能が加わっているので、一つずつ紹介していこう。まずはパノラマルーフだ。前席と後席の頭上をルーフ幅ギリギリのガラスで覆うことで、抜群の開放感を演出している。遮熱やUVカットの機能も備わっているので、夏場も安心だ。

2代目のパノラマルーフ

ダッシュボード左右のエアコン吹き出し口は、サイドウインドウに沿わせた風の流れを作ってくれる。直接乗員に風が当たるよりも心地良いし、風の幕を作ることで外気の熱や寒さをカットする役割も見込めるという。

2代目のエアコン吹き出し口

2代目は、シートも新しくなっているようだ。前席はサイドサポートの張り出しが控えめとなっており、後席はヘッドレストの形状が変更されている。

2代目の後席
2代目の前席
初代の後席
初代の前席

ちょっと気になったのは、前席の調整機構が2代目が手動となっていること。初代も標準は手動なのだが、オプションで運転席8ウェイ&助手席4ウェイのパワーシートが用意されていた。2代目も同様にオプションでパワーシートが用意されていると選択の幅が広がってうれしいのだが、果たしてどうだろうか。

また、2代目はセンタータンクレイアウトを継承しており、後席は初代同様、座面をチップアップさせることが可能だ。2代目の上級グレードではUSBの充電ポートが2基とエアコンの後席用吹き出し口が標準装備されるなど、後席の快適性向上が図られている。

2代目の後席をチップアップした状態
2代目の後席用エアコン吹き出し口

そのほか、静電タッチ式LEDルームランプや独自開発のプレミアムサウンドシステムも2代目の新装備だ。

2代目のルームランプ
2代目のプレミアムサウンドシステム

ラゲッジルームの広さに関しては、新旧で大きな差はなさそうだ。どちらも後席の背もたれは左右4:6分割で前倒しが可能となっている。2代目では後席のシートバックにチャイルドシートのテザーアンカーが備わっているのが分かる。

2代目の荷室(通常時)
2代目の荷室(拡大時)
初代の荷室(通常時)
初代の荷室(拡大時)

ハイブリッドモデル同士で、荷室床下のスペースを比較してみると、2代目の方が広くなっていた。また、2代目の「PLaY」グレードでは荷物を固定できるコードがフタの裏に備わっているのにも注目したい。

2代目の荷室床下スペース
初代の荷室床下スペース

2代目で進化しているのはテールゲートの操作性だ。電動開閉式を採用しており、スイッチ操作はもちろん、足をボディ下に出し入れするだけで開閉が可能となっている。

さらに注目なのが、予約クローズ機能だ。専用スイッチを押しておくと、数秒後にテールゲートが閉まってロック操作までを自動で行ってくれるというもの。荷室から大量の荷物を取り出して両手が塞がってしまうような場面で活躍してくれそうな機能である。

2代目のテールゲートに設けられたスイッチ。右側が予約クローズ機能用。

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