ホンダ新型ヴェゼル新旧比較:デザイン激変、装備もエンジンも一新! 8年分の進化を比べてみた
- 2021/03/02
-
MotorFan編集部 長野 達郎
- 目次開く
-
大ヒットの初代の路線を踏襲しない、チャレンジングな2代目
エクステリア:ウェッジシェイプから伸びやかな水平基調へ
インテリア:2代目はユニークな装備を多数採用
コネクテッドサービス:2代目は地図の自動更新や車内Wi-Fiが利用可能
パワートレーン:2代目のハイブリッドは2モーターに進化
ホンダセンシング:後方誤発進抑制など新機能を追加
まとめ:クリーンなデザインと先進装備の充実が2代目のウリ。価格はどうなる!?
インテリア:2代目はユニークな装備を多数採用
続いて、インテリアを比べてみよう。
初代は、ハイデッキタイプのセンターコンソールと助手席側に連続する大型のセンターパッドがパーソナル感を演出していた。一方、2代目はセンターパッドが左右幅一杯に広がる水平基調のダッシュボードを採用している。
そして、視界と操作性に配慮しているのも2代目の特徴で、9インチのディスプレイを視界にとらえやすい上方に配置し、操作系は手が届きやすい位置に配置。エアコンの操作は初代がタッチ式だったのに対して、2代目はダイヤル式になっている点にも注目だ。見た目の先進性はタッチ式に軍配が上がるが、使いやすさは運転中にブラインド操作が可能なダイヤル式の方が上。名を捨てて身を取ったというところだろうか。
メーターは、初代が中央に大型のアナログ速度計、左右に液晶ディスプレイを配置していた。2代目では液晶の表示領域が拡大され、右側3分の1に速度計、左側3分の2に各種情報が表示される。
初代が画期的だったのは、電子式パーキングブレーキと電子式シフトレバーをいち早く採用していたこと。コストアップにつながるため、採用に至るまでには侃侃諤諤の議論があったそうだ。そして初代は、センターコンソールがフローティングデザインとなっており、下側には小物を収納することが可能となっている。最近、ルノーの新型キャプチャーやマツダのMX-30などでもフローティングデザインが採用されているところを見ると、2013年発売の初代ヴェゼルが国内外のメーカーに多大な影響を与えたことがうかがえる。
2代目は、電子式パーキングブレーキを踏襲するが、センターコンソールはフローティングタイプではなくなった。その代わり...というわけではないだろうが、置くだけでスマホを充電できるトレーがシフトレバー奥に新設された。
センターコンソールに設けられたドリンクホルダーもチェック。初代では深さが調整可能だったり、細缶をホールドできる格納式のフラップを備えていたりと凝ったものだった。2代目では、コンベンショナルなものとなっている。
そのほか、2代目では様々な新機能が加わっているので、一つずつ紹介していこう。まずはパノラマルーフだ。前席と後席の頭上をルーフ幅ギリギリのガラスで覆うことで、抜群の開放感を演出している。遮熱やUVカットの機能も備わっているので、夏場も安心だ。
ダッシュボード左右のエアコン吹き出し口は、サイドウインドウに沿わせた風の流れを作ってくれる。直接乗員に風が当たるよりも心地良いし、風の幕を作ることで外気の熱や寒さをカットする役割も見込めるという。
2代目は、シートも新しくなっているようだ。前席はサイドサポートの張り出しが控えめとなっており、後席はヘッドレストの形状が変更されている。
ちょっと気になったのは、前席の調整機構が2代目が手動となっていること。初代も標準は手動なのだが、オプションで運転席8ウェイ&助手席4ウェイのパワーシートが用意されていた。2代目も同様にオプションでパワーシートが用意されていると選択の幅が広がってうれしいのだが、果たしてどうだろうか。
また、2代目はセンタータンクレイアウトを継承しており、後席は初代同様、座面をチップアップさせることが可能だ。2代目の上級グレードではUSBの充電ポートが2基とエアコンの後席用吹き出し口が標準装備されるなど、後席の快適性向上が図られている。
そのほか、静電タッチ式LEDルームランプや独自開発のプレミアムサウンドシステムも2代目の新装備だ。
ラゲッジルームの広さに関しては、新旧で大きな差はなさそうだ。どちらも後席の背もたれは左右4:6分割で前倒しが可能となっている。2代目では後席のシートバックにチャイルドシートのテザーアンカーが備わっているのが分かる。
ハイブリッドモデル同士で、荷室床下のスペースを比較してみると、2代目の方が広くなっていた。また、2代目の「PLaY」グレードでは荷物を固定できるコードがフタの裏に備わっているのにも注目したい。
2代目で進化しているのはテールゲートの操作性だ。電動開閉式を採用しており、スイッチ操作はもちろん、足をボディ下に出し入れするだけで開閉が可能となっている。
さらに注目なのが、予約クローズ機能だ。専用スイッチを押しておくと、数秒後にテールゲートが閉まってロック操作までを自動で行ってくれるというもの。荷室から大量の荷物を取り出して両手が塞がってしまうような場面で活躍してくれそうな機能である。
|
|
自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。
日産キックス600km試乗インプレ:80km/h以上の速度域では燃費...
- 2021/03/26
- インプレッション
BMW320d ディーゼルの真骨頂! 1000km一気に走破 東京〜山形...
- 2021/04/03
- インプレッション
日産ノート | カッコイイだけじゃない! 燃費も走りも格段に...
- 2021/02/20
- インプレッション
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこ...
- 2019/08/11
- インプレッション
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4と...
- 2021/06/28
- インプレッション
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計って...
- 2019/08/09
- インプレッション
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ
フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chap...
- 2018/08/28
- 新車情報
マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善...
- 2020/04/26
- コラム・連載記事
マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエン...
- 2019/07/15
- テクノロジー
ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態
- 2020/04/19
- テクノロジー
林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えて...
- 2020/02/24
- テクノロジー
マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレイ...
- 2019/07/27
- テクノロジー
Motor-Fanオリジナル自動車カタログ
自動車カタログTOPへMotor-Fan厳選中古車物件情報
ホンダ ヴェゼル
e:HEVX 元弊社デモカー メモリーナビ(VXU-245VZi) ETC フルセグ リアカメラ...
中古価格 274.2万円
ホンダ ヴェゼル
e:HEVX ホンダセンシング/衝突軽減ブレーキ/障害物センサー/ドライブレコーダー/ホンダ純正...
中古価格 279.2万円
ホンダ ヴェゼル
e:HEV X ドライブレコーダー バックカメラ クリアランスソナー オートクルーズコントロール...
中古価格 290.9万円
ホンダ ヴェゼル
e:HEVX・HuNTパッケージ HondaSENSING新車保証試乗禁煙車 運転席エアバッグ ...
中古価格 296.1万円
ホンダ ヴェゼル
e:HEVX・HuNTパッケージ 2年保証当社試乗車ナビRカメDレコETC2.0
中古価格 309.6万円
ホンダ ヴェゼル
e:HEVZ 試乗車 禁煙車 メモリーナビ フルセグ 全周囲カメラ スマートKEY 追突軽減ブレ...
中古価格 317.7万円