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本物の『ワイルド・スピード』劇中車!? ツインターボ+NOSで520psの日産フェアレディZ33【12th U.M.F. in KOFU AUTO SALON】

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ウルトラモーターフェスティバルに大集合した映画『ワイルド・スピード』の劇中車レプリカたち。なんと、この中に1台、本物の劇中車が存在していたという。オーナーの調査から判明した"真相"をご紹介したい。

トップシークレットが寸分変わらぬ仕様で製作した『ワイルド・スピードX3』のフェレディZ33

Z33フェアレディZをチューニングした実車両。

映画の劇中車を作る楽しさは、好きな人にとっては何にも代えがたい。部品探しの苦労だったり、ときにはワンオフ製作を厭わぬ努力が欠かせないが、それらを成し遂げたときの達成感はえもいわれないものがある。

ところが、実際に映画で使われた車両や、配給会社が宣伝用に使った車両を手に入れるとなると話は別。実車両を個人が手に入れたとしても、それを勝手にモディファイするのは許されないことだろう。それに販売金額も相当なものだろうことは想像に難くない。ところが、ウルトラモーターフェスティバルには実車両を手に入れてしまったオーナーが参加されていた。

エアロパーツでワイド化されている。
オーナーのTOKIPAPAさんがこのクルマを購入したのは4年前のこと。じつは、本物といっても劇中車ではなく、日本でのプロモーション用に配給会社が製作した展示車両というのがその真相。といっても、実際の劇中車を製作したのと同じチューニングショップ「トップシークレット」が担当し、劇中車と同じ仕様とされているのだから、間違いない。

このクルマが売りに出ているのを見つけたTOKIPAPAさんは、言葉どおり信用せず自分で調べることから始めた。1カ月かけてトップシークレットへ出された発注書や仕様書などの書類が存在することを突き止め、宣伝用に製作された個体だと確信した。

ボルクレーシングGTCを履く。
レプリカに興味がなかったTOKIPAPAさんだが、相手が本物となると話は別。確信が持てたことで購入へと踏み切ったのだ。仕様書などによるとボディキットやカラーリングのほか、エンジンのチューニングなどもトップシークレットによるものと判明。VQ35DEエンジンはツインターボを組み込むことで純正の280psから420psへ大幅なパワーアップを果たしている。大パワーを受け止めるサスペンションもしかりで、劇中車同様に製作されている。

それゆえボルクレーシングのアルミホイールも、今ならサイズアップしたくなるところだが、はやる気持ちをグッと堪えて現状を維持している。

大きなリヤウイング。
このZ33は『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』で主人公と敵対するモリモトが乗っていたのと同じ仕様。映画撮影時は5台の車両が製作されたが、海外へ出された1台を除きすべて廃棄されている。日本での公開時に実車がなかったため、この個体が製作されたのだ。前述のようにトップシークレットが劇中車と同じ仕様で製作しているため、ワイドなボディや巨大なリヤウイングなども劇中車と寸分変わらぬ仕様になっている。

ツインターボ化されたエンジン。

トランクのNOSタンク。
純正は自然吸気だったVQ35DEエンジンだが、映画ではツインターボ+NOS装備という設定になっている。実際の劇中車ではNOSがダミーで、ツインターボにより大幅なパワーアップを果たしていた。この個体も当初は劇中車と同じチューニングが施されていたが、なんとTOKIPAPAさんはNOSを実装備として420psから520psにまでチューニングしてしまった。本物への飽くなき追求心はこれだけで終わらず、HKS製センターパイプやワンオフしたマフラーなど手を加えている。

レカロシートを装備。

背面に注目!
ところが内装パーツで困ったことがあったという。劇中車にはレカロSP-Gが装着されているのだが、これが普通の市販品ではない。世界限定100脚だったSP-GIIIだったのだ。その特徴は背面にあり、通常の市販品にはなかったゴールド塗装が施されている。だから見る人が見れば一発で劇中車と違うことに気がついてしまうのだ。

そこでTOKIPAPAさん、来る日も来る日もインターネットで探し続けた。その甲斐あってなんとか1脚だけ見つけることに成功。即座に手に入れたのは言うまでもない。

Defiメーターを組み込んだ。

映画のために製作された本物の車両ゆえ、オーナーだからといって好きにモディファイしては価値がなくなる。そう考えてきたたTOKIPAPAさんが手に入れたのは、縁あってのことだろう。本物へのこだわりが強い人でなければ、この状態を維持することすら難しいのではないだろうか。

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