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「自分の車をシェアリングする」を考えてみては? 個人カーシェアリングのエニカが非対面シェアリングの新システムを実用化

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エニカで人気のあるメルセデス・ベンツGクラス。7月11日まで表参道で開催されるRAIZIN meets AnycaではこのGクラスを展示し、エニカの利便性をアピール。

個人カーシェアリングがさらに便利になってきた。個人カーシェアリングのエニカでは、このほど非対面シェアシステムのエニカキー(AnycaKEY)を開発。ここではそのシステムについて解説してみよう。

誰でも車をシェアリングできる時代に

エニカはエナジードリンクRAIZINとコラボ。現在特設されている、RAIZIN R番地OMOTESANDO PARKでの展示の模様。ここは表参道のR246側交差点沿い。RAIZINをベースにした専用ドリンクなどやフードも充実した、リフレッシュポイント。

カーシェアリングの新たな形として注目されているのがDeNA SOMPO Mobilityの運営するエニカ(Anyca)。スマートフォンのアプリを利用して自分の車を登録し、シェアリングするというサービスだ。利用する側からしてみれば、これまで駅前や街中などのレンタカー営業所まで行かなければ利用できなかったものが、アプリを検索することで身近な場所から使用することもできる点にある。
貸主にとってみれば、今まで使用しない時には停めておくしかなかった車を、貸し出すという、これまで考えもしなかった仕組みが生まれたことになる。
そんなエニカが、新たにエニカキー(AnycaKEY)を開発。そのお披露目として、エナジードリンクのRAIZINとコラボし表参道での展示イベント”RAIZIN meets Anyca”を7月11日まで行なっている。

これまでエニカは貸主が利用者に直接対面して、車の鍵を渡すという形が一般的だった。しかし、このエニカキーは非対面で鍵の受け渡しが行なえるシステムだ。

エニカの利用者の約30%は、早朝、深夜帯での受け渡しをしているが、相互の時間が合わないということが障壁ともなっている。その解決のためのひとつの手段が、このエニカキーだ。

簡単にいうとエニカキーとは、車の鍵を専用のキーボックスに入れて車内に置くというもの。スマホの遠隔操作によって、車の施錠・開錠が可能となった。このシステムの開発は、エニカ創業時からのテーマで様々な方法を検討したという。

専用キーボックスを車内におくだけで非対面受け渡しが実現

充電式のこのボックスに鍵を入れることで、操作が可能となる。車種によっては難しい場合もあるが、グローブボックスの中に搭載することも可能。鍵が固定できるように、車種によってマウント部分や操作部分が専用設計となっている。

そして実用化に至ったのが、今回のシステムだ。専用ボックスに保管された鍵の開錠スイッチを物理的に押す構造とした、かなりアナログにも見えるもの。当然、車種によって鍵の形や操作方法は異なるため、車種ごとの開発が行なわれ、現在では300車種のモデルへの対応を実現している。
単純な疑問として、インキーロック防止機能がついているクルマだと、車内にキーがある状態で施錠はできないのでは? と考えるところだが、車内にキーを置いた状態で外から施錠するのではなく、車内に置いたキーのボタンを押して施錠するため、現在300車種の開発を行う中でも、インキーロック防止機能が働いて施錠ができないというトラブルは発生していないという。

なによりも大きなメリットとなるのが、車に改造が必要ないということだ。キーボックスは充電式となり、1充電で1週間ほどの運用が可能。そのためボックスを車内のグローブボックス内などに設置するだけでいい。利用者はスマホの操作で開錠し、そのあとは車内のボックスから鍵を散りだして通常通り車を利用することができる。オーナーである貸主にとっては、むしろかなりアナログなシステムだからこそ、車本来のセキュリティをそのまま保つことができるのは安心だ。

エニカはリーズナブルに借りられることもあり、高級車の人気も高いという。

気になるのは貸し借りの際の傷などの確認だが、貸主、利用者ともに借り受け前に規定の要領で写真を撮り、傷の有無をチェックする。返却時も同様で、多少の手間はかかるが、相互にとって安心できる方法がシステム化されている。

こうして考えると、例えば会社員などにとっては、貸し出したいと思っても立会いが難しいなどの問題が解消されることになる。
より裾野を広げることになったエニカキーだが、それならば憧れの二台所有なども可能になるかもしれない。
普段使わないけど、欲しい車を所有するということも考えられそうだ。例えば、キャンピングカー。または、ハイエースやプロボックス、軽トラなどのレジャーユースもできる商用車。これらは所有しても、自分で使う頻度はかなり少なかったりする。そんな車をシェアリングすることも前提で買うというのはどうだろうか。
こうすればかなり維持費を軽減しながら、2台目を所有することができるようになるのかもしれない。
貸主となることを考えてみるのにも、ちょっといい機会かもしれない。

RAIZIN R番地OMOTESANDO PARKでは、この後も様々なイベントを展開予定だ。

AnycaKEYの詳細はこちら

RAIZIN R番地OMOTESANDO PARKの詳細はこちら

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