令和に伝えたい平成の名車〈国産車 四輪編〉ユーノス・ロードスター
- 2019/04/28
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MotorFan編集部 小泉 建治
令和への改元もいよいよ目前に迫ってきたということで、お約束ではあるが平成の名車を振り返ってみたい。国産車編を担当することになった筆者が選んだのは、平成元年に生を受け、世界中で愛され、そして令和を控えた今もマツダ・ロードスターとしてその血脈が受け継がれているユーノス・ロードスターだ。
TEXT●小泉建治(KOIZUMI Kenji)
平成が生んだ稀代の名車
いささかお約束過ぎる企画ではあるが、令和への改元を前にして平成を振り返る記事を展開することになった。国産車編をMotor-Fan.jp編集長の筆者が、輸入車編をGENROQ副編集長の吉岡が担当する。
で、今回はまず国産車の四輪編である。私が選んだのは、これまたお約束過ぎるが、やはりこの一台になってしまった。平成元年に誕生したユーノス・ロードスターである。
発売するやいなや世界中で爆発的な人気を博し、「ふたり乗り小型オープンスポーツカー」の販売台数のギネス記録を現在も更新中。MGBやフィアット124スパイダー以来、しばらく停滞していたこのカテゴリーを復活させ、その後にMGFやフィアット・バルケッタといった多くのフォロワーを生み出したという点においても功績は大きい。
デビュー当初は自然吸気の直列4気筒1.6Lエンジンに5速MTが組み合わされ、後に4速ATもラインナップ。93年には1.8Lに切り替わった。
さまざまな特別仕様車が発売されたのも初代NA型ロードスターの特徴で、Vスペシャル、Sスペシャル、Sリミテッド、Gリミテッド、Rリミテッド、M2 1001、M2 1002、M2 1028など、それぞれに強烈な個性が与えられており、今や貴重なビンテージカーとして好事家たちに愛され続けている。
安価ながらも専用設計された本格FRスポーツカーが生み出せたのは、まさに平成バブルという社会的背景があったからこそと言えそうだが、その平成が終わりを告げる現在もなお、しっかりモデルチェンジを重ねながら進化させ続けているマツダの信念と経営ビジョンには感服せざるを得ない。
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