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自動車整備士の給料は安い?平均年収や高収入を目指す方法

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自動車整備士になろうとしている方の中には、どのくらいの給料がもらえるのか気になっている方が多いのではないでしょうか。また、現在自動車整備士として働いている方の中には、給料アップの方法やそもそも高収入を目指せるのか気になる方もいるでしょう。

そこで今回は、自動車整備士の平均年収をご紹介し、1,000万円以上の高収入を目指せるのかを解説します。また、給料アップをする方法についても触れていくので、自動車整備士を目指している方や今後も自動車整備士として働きたい方はぜひ参考にしてください。

自動車整備士の平均給料【年収調査】

自動車整備士の給料は、他の業種と比較して高いのか安いのか気になる方は多いでしょう。そこでこの項目では、自動車整備士と他業種の賞与を含めた平均給料と賞与を含めない平均給料の両方をご紹介します。

なお、ご紹介するのはあくまでも平均給料であるため、勤める企業や自分のスキルによってはもっと高い給料がもらえたり、反対に平均給料にも満たなかったりするため、参考程度に留めておいてください。

ポイント

  • 自動車整備士の給料と平均給料を比較
  • 結論:自動車整備士の給料は平均よりもやや安い

自動車整備士の給料と平均給料を比較

自動車整備士の平均給料は、職業情報提供サイト「 jobtag(厚生労働省)*」によると年間454万1,000円です。( *出典:令和3年賃金構造基本統計調査)

また、 国税庁の平均給与に関する統計情報によると、平均給料は賞与を含めると461万円となっています。

自動車整備士の給料と平均給料を比較すると、約7万円ほど低いという結果となっています。

結論:自動車整備士の給料は平均よりもやや安い

高い技術力と深い車に関する知識が必要な自動車整備士という仕事ですが、給料は平均よりもやや安いのが現状です。

自動車整備士は努力が給料に反映されにくい職種といえますが、一度技術や知識を身に付ければ、自分で自分の車を修理できることを考えると、工賃を浮かせることができるので、メリットはあると考えることができるでしょう。

自動車整備士の給料が安い理由

自動車整備士の給料が比較的安い理由は、利益率の低さにあります。ディーラーや民間工場ともに、主な仕事は車検や点検です。これらの業務は利益率が低いため、給料も安くなってしまいます。

例えば、車検費用としてお客様から10万円を支払ってもらっても、この10万円の中には法廷費用という税金や保険料・印紙代、人件費、部品代などすべて含まれています。特に車検時に支払う法廷費用は高く、数万円必要であり、その他の人件費や部品代などを差し引くと粗利は数千円ということもあります。

また、点検は車に異常や故障がないと点検作業で終わるため、点検費用を支払ってもらっても人件費を差し引くと粗利はほとんど残りません。給料を上げるためには、車の売買に力を入れるなど、修理・整備以外の仕事内容で粗利を出すことが重要となります。

自動車整備士の給料は上昇傾向

他の業種と比較すると給料が安い傾向にある自動車整備士ですが、ディーラーなど大手企業は積極的に給料の見直しを進めています。若者の車離れや、現役自動車整備士の高齢化などにより、自動車整備士不足が深刻な問題となっているためです。

自動車整備士不足を解消するためには、給料を上げて従業員満足度を向上させることが近道といえます。また、車は人々が生活する上でなくてはならないものであり、将来的に見ても車がなくなる社会は現状考えられません。

そのため、自動車整備士という仕事もなくなることはなく、早急に人材不足を解消しなければ車を修理できる人がいなくなってしまいます。このような理由から、自動車整備士の給料は上昇傾向にあり、今後も給料は上がると予想されます。

自動車整備士の給料はどうしたら上がる?

自動車整備士として働きながら給料を上げるには、主に以下の5つの方法があります。

ポイント

  • ディーラーの自動車整備士として働く
  • 資格を取得して給料アップを目指す
  • 主任整備士・副工場長・工場長など管理職を目指す
  • 独立して自動車整備工場を開業する
  • 給料が高いディーラー・自動車整備会社へ転職する

ディーラーの自動車整備士として働く

自動車整備士として働きながら給料アップを目指すなら、ディーラーで働くのがおすすめです。ディーラーも毎月の給料は安い傾向にあります。しかし、膨大な数の顧客を抱えており、安定した仕事量を確保・維持できるディーラーでは賞与が安定して支給され、その金額も高めです。

また、ディーラーは休業日が決められているため、どれだけ忙しくても確実に休みを取ることができるのもディーラーで働くメリットです。

資格を取得して給料アップを目指す

給料アップを望むのなら、自分のスキルも向上させなければなりません。自動車整備士資格は1級・2級・3級がありますが、これらの資格以外にも検査員や査定士などの資格を取得するのもよいでしょう。

また、危険物の資格があるとガソリンや灯油などの引火性液体を扱うことができるようになります。フォークリフト免許を取得すると、故障や事故などによって自走不可となった自動車をリフトで運搬できるようになるため、持っていると給料アップに有利です。

主任整備士・副工場長・工場長など管理職を目指す

自動車整備士としての経験を積み、主任整備士・副工場長・工場長など管理職に昇進するのも給料アップにつながります。管理職になると役職手当が付き、月に数千円〜数万円手取りを増やすことができます。

管理職を目指すのなら、一定水準以上の知識や技術を得るだけでなく、向上心をもってリーダーシップを取りながら、常に真面目な勤務態度で業務にあたる必要があります。

独立して自動車整備工場を開業する

自動車整備士として一人前になれたら、独立・開業をし、社長として自動車整備士工場を経営するのも給料を上げるための選択肢のひとつです。

成功すれば雇われで自動車整備士として働いていたときよりも高額な収入を得られますが、失敗するリスクがあることも忘れてはいけません。開業する前には経営者に求められる資質や、開業のメリット・デメリットをしっかりと調べてから慎重に進めましょう。

給料が高いディーラー・自動車整備会社へ転職する

ディーラーはボーナスが高い傾向にあるため、月収ではなく年収でみると給料アップを叶えやすいです。また、自動車整備会社の中には、高い給料を支給しているところもあり、中にはディーラーを超えている企業も少なくありません。

転職の際には求人情報で給料をチェックするだけでなく、福利厚生で何か手当が付かないか、自分の持っている技術や知識、資格などで給料交渉ができないかを考え、もし交渉材料になるものがある場合は積極的に交渉してみるのがおすすめです。

【Q&A】自動車整備士の給料について多い質問

以下では、自動車整備士の給料について多い質問・疑問に回答します。

Q&A

  • 自動車整備士の給料で年収1,000万円は目指せる?
  • 1級自動車整備士の平均給料はいくらくらい?
  • 外車ディーラーで働く自動車整備士の給料は高い?

Q. 自動車整備士の給料で年収1,000万円は目指せる?

自動車整備士の給料で年収1,000万円は、やり方によっては目指すことができます。ディーラーや一般的な民間工場では、年収1,000万円は叶えられる可能性はほとんどないといえます。しかし、スーパーカーや高級外車など、高額な自動車を扱う企業で自分のことが認められれば、年収1,000万円を目指せる可能性は高まります。

また、自動車整備士工場を開業し、黒字経営を続けられれば、年収1,000万円かそれ以上の収入を得られる可能性があります。いずれにせよ、自動車整備士で年収1,000万円を目指すのならかなりの努力が必要となることを覚えておきましょう。

Q. 1級自動車整備士の平均給料はいくらくらい?

1級自動車整備士の平均給料は、年間454万1,000円です。1級の自動車整備士資格は、2級や3級よりも上位資格ですが、給料はあまり変わりません。ただし、企業によっては1級自動車整備士資格の手当として数千円〜数万円支給することもあるため、数千円〜数万円は年収を上げることができるケースがあります。

なお、今後は自動車自体の安全装置や構造がより複雑化し、1級自動車整備士のみ触ることが許されない部品が出てくることも想定されています。そのため、1級自動車整備士の有資格者が多くの企業で求められることが予想でき、将来的に給料が2級や3級と比べて差が出る確率は高いといえます。

Q. 外車ディーラーで働く自動車整備士の給料は高い?

外車ディーラーの給料は、国産ディーラーよりも少し高い傾向にあります。自動車を修理・整備するという仕事内容自体は同じですが、大元の自動車メーカーの資金力や経営状況などが給料に影響を与えます。

また、外車は国産車とは違った知識や特別な技術が必要になることもあり、これも外車ディーラーの給料が国産ディーラーと比べて少し高くなる理由です。

自動車整備士の給料に関するまとめ

若者の車離れや自動車整備士の高齢化が深刻となっており、自動車整備士不足が加速しています。これは専門的な知識と技術が必要となる職種でありながら、自動車整備士の平均給料は他の業種と比較すると安いことがひとつの理由といえます。

そのため、ディーラーを中心に給料改革が進められており、自動車整備士の給料は年々上昇傾向にあります。そして今後も自動車整備士という職種はなくならないため、さらに給料は上がっていくでしょう。

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