広大なキャビン空間を誇るピープルムーバー「トヨタ・グランエース」 LLサイズミニバンの「トヨタ・グランエース」を解説【最新ミニバン 車種別解説 TOYOTA GRANACE】
- 2024/06/13
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MotorFan編集部
LLサイズミニバンの中では特殊な立ち位置にいる「トヨタ・グランエース」。パーソナル・ユースというよりも法人などのオフィシャルな移動車としての側面が強いため多数台の販売は現実的とは言えない。従ってモデルのバリエーションは多くはなく、FR/2.8ℓディーゼルエンジンのみで定員が6名か8名の違いの2グレードだ。
REPORT:河村康彦(本文)/小林秀雄(写真解説) PHOTO:神村 聖 MODEL:河辺ほのか
ミニバン唯一の4列8人乗り 快適装備と豪華な質感で魅了
新興国向け商用モデルをベースとしたボディに、FRレイアウトのみの設定。パワートレインは2.8ℓ4気筒ディーゼルという、純エンジン仕様のみで、グレードも僅かに2種類……と、すでにこの時点でパーソナル・ユースを前提とした他の国産ミニバンとは異質の存在であることが明らかなのが、2019年末に発売されたグランエース。
エクステリア
実際、他のモデルでは目にすることのない「4列8人乗り」というシートレイアウトが用意されることからも、個人よりも法人ユーザーに重きを置いた〝ピープルムーバー〞的な用途を念頭に開発されてきたことが窺える。こうなると、多くの台数の販売は見込みにくく、それゆえ多彩なバリエーションをラインナップすることは困難……と、ハナシはこのように続いていきそうだ。
インストルメントパネル
FRレイアウトながらフラットなデザイン実現のため、フロア位置はかなり高め。それもあり、各シートへのアクセスは優れているとは言えない一方で、ひとたび乗り込むとキャビン空間の広さを実感させられるのは絶対的なボディの大きさゆえと言えそうだ。
居住性
ATが現代では多段とは言えない6速仕様ながら、実用上不満のない加速を実現。ただし〝フル乗車〞時にはまた異なった印象となる可能性は高そう。
うれしい装備
月間販売台数 56台(23年5月~10月平均値)
現行型発表 19年11月(一部改良 21年6月)
WLTCモード燃費 10.0 ㎞/ℓ
ラゲッジルーム
クルージング時のフラット感はなかなか高い一方で、路面の凹凸は硬めに拾うのは、フル乗車とその人々が持ち込んだ際の重量を意識し、頑丈な構造の商用車向けタイヤを履く影響もありそうだ。
※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.155「2024 最新ミニバンのすべて」の再構成です。
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