V型12気筒6.6〜6.75ℓ(ロールス・ロイス ゴースト、レイス、ファントム etc.)BMEP:16.7bar R-R Phantom
ロールス・ロイスに搭載される規格外のハイエンドユニット[N74]
■N74B66
気筒配列:V型12気筒
排気量:6592cc
内径×行程:89.0mm×88.3mm
圧縮比:10.0
最高出力:430kW/5250-5750rpm
最大トルク:850Nm/1600-4500rpm
給気方式:ターボチャージャー
カム配置:DOHC
吸気弁/排気弁数:2/2
バルブ駆動方式:ロッカーアーム
燃料噴射方式:DI
VVT/VVL:In-Ex/○
(760Li xDrive)
BMWがV型12気筒エンジンを搭載する7シリーズを世に送り出したのは1986年、このエンジンがN74のルーツとなるM70型(5.0ℓ)である。2003年、ブロック素材をアルミ合金に置換したN73型に移行、そして2008年に登場したのがこのN74型。N73型からN74型への進化のなかでもっとも大きなものがターボ過給化・左右バンクにそれぞれ1基ずつのターボチャージャーを配するツインターボで、前側の3気筒分と後方の3気筒分をエキゾーストマニフォールド内で別々の流路に分け、タービンに導くというツインスクロール型となっている。ガソリン直噴システムに加え、吸排気可変バルブタイミング機構のダブルVANOSといった最新技術も採用。搭載モデルはロールス・ロイスと、BMW7シリーズのハイエンドモデルにあたるM760ℓi(N74B66型)。6.6ℓ(N74B66型)と6.8ℓ(N74B68型)、ふたつの排気量が用意され、6.8ℓ版はロールス・ロイス ファントムに搭載されている。
続きを読む
続きを読むには会員登録(無料)が必要です