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ボルグワーナー:「HVH 146」の導入により高電圧ヘアピン電気モーターシリーズを強化

  • 2019/12/06
  • Motor Fan illustrated編集部
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ボルグワーナーの新たな高電圧ヘアピン(HVH)146モーター

ボルグワーナーは、新たな高電圧ヘアピン(HVH)146モーターを導入し、電気モーター製品を強化する。2020年前半に主要なOEM向けに生産を開始し、ハイブリッド普通乗用車に搭載する予定。

 この電気モーターは、ボルグワーナーの特許取得済みの多用途HVHシリーズに加えられ、モーターアッセンブリまたはローター/ステータアッセンブリとして提供される。デザインが柔軟なHVHシリーズのモーターは、多様なコンフィギュレーションと、スケーラブルな出力およびトルクを実現する。

 永久磁石内蔵型電気モーターであるHVH 146は、ハイブリッド車(HEV)において、従来のオルタネ ーターが配置されるP0位置でのベルト駆動組み込みに最適だ。エンジン前部に取り付けられ、高張力ベルトシステムを通じて高出力および最高回転数16,500rpmでの稼働を可能にする。ストップ/スタート装置として使用するほかに、ブレーキ時やコースト時のバッテリーパックの回生充電にも使用できる。また、HVH 146電気モーターは、ピークトルク65Nm、ピーク効率95%を実現し、クリーンな補助動力で走行距離も向上させる。ピーク電力35kWとピークトルク65Nmを実現する一方で、重量はわずか14kg で、パワーウェイトレシオは従来のオルタネーターの2倍超を達成する。

 OEMを対象に高機能ソリューションとして開発されたこのモーターは、容易に統合できるように設計されている。高圧/低圧コネクター及び冷却クーラン用コネクタートを備えるコンパクトなパッケージが特長だ。HVHシリーズは、従来の丸線に代わり、精密に成形された平角線と複数の層から成るインターロック型「ヘアピン」を使用している。この独自の配線方法とワイヤのサイズによって、モーターの出力密度および効率が向上する。また、水冷方式によって出力密度はさらに増大する。
 
 ボルグワーナーのHVH 146は、まずはハイブリッド普通乗用車向けに発売されるが、商用車市場でも使用できる。さらに、特定の要件に適合するよう特注し、P0の他にハイブリッド車全体のさまざまな位置で使用することが可能だ。

 ボルグワーナー・パワードライブシステムズの社長兼事業本部長であるステファン・デメール氏(Stefan Demmerle)は「クリーンで高効率な推進システムのリーダーとして、当社は業界をリードする出力およびトルク密度を提供するパワフルな電気モーターの包括的なポートフォリオを構築し続けています。お客様は、ボルグワーナーのHVH 146を導入することによって、高度かつ高効率で環境に配慮した技術のニーズをはじめとする消費者のニーズと政府の規制を同時に満たすことが可能になります」と述べている。

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