IHI:次世代環境対応型自動車運搬船向けX-DFデュアルフューエルエンジンを納入
- 2020/10/30
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MotorFan編集部

IHIのグループ会社であるIHI原動機は、日本郵船が新来島どっくに発注した、次世代環境対応型自動車運搬船向けに8X52DFデュアルフューエルエンジンを納入し、本船が竣工したと発表した。
本船は約7,000台(基準車換算)の輸送が可能な世界最大級の自動車運搬船で、日本を象徴する花である桜にちなみ「SAKURA LEADER」と名付けられた。
IMO(国際海事機関)は、2050年までに国際海運の温室効果ガス(GHG)排出量を半減させる目標を設定しており、日本国内においても、船舶燃料の低炭素化に向けた有効な手段の一つとして、環境負荷の低いLNG燃料の実用化が既に始まっている。このような中、日本郵船は、新来島どっくに2隻目となる、LNG燃料の自動車運搬船を発注するなど、次世代環境対応型自動車運搬船への転換を推進している。

IHI原動機のX-DFデュアルフューエルエンジンは、低圧ガス噴射方式を採用することで、安全性が高いことに加え、LNG燃料供給設備のコストが抑えられる。また、排出規制海域(ECA)内外問わず、機関単独でIMO(国際海事機関)の窒素酸化物(NOx)3 次規制をクリアできるなど、優れた環境性能を有していることが大きな特長であり、その技術は世界でも高く評価されている。
IHI原動機が製造・販売するX-DFデュアルフューエルエンジンは、IHIグループの環境配慮製品(省エネ、温室効果ガス削減、省資源、環境リスク低減、生物多様性保全の5項目にて評価し、一定の水準を満たすIHIグループの製品・サービス)にも認定されている。
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