さらなる美しいデザインを身に纏い、ついに第三世代へ どちらを選べば正解? メルセデス・ベンツの新型CLSは、直4ディーゼルのCLS220dか、それとも直6+ISGのCLS450か?【試乗記】
- 2018/09/04
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MotorFan編集部
新しいメルセデスデザインの礎となる3代目CLSに一目惚れしたものの「さて、どっちのモデルを選べば良いのだろうか?」、そんな風に悩んでいる人は多いことだろう。そこで、CLS220dとCLS450、ふたつのグレードに試乗し、その違いについて考察してみることにした。
CLS220dとCLS450の違いは、たった3カ所しかない?
本題に入る前に、CLSのヒストリーを少しだけ振り返ってみたい。初代CLS は2004年にデビューし、「4ドアクーペ」という新しいジャンルを切り開いて一躍クリーンヒットモデルとなった。2011年には筋肉質なデザインを持つ二代目が投入され、2015年には初のディーゼルモデルを追加している。そして、2018年6月25日に新型CLSが日本市場に投入された。
三代目となる新型CLSの魅力は3つある。ひとつ目は、“Sensual Purity 2.0”と呼ばれる次世代のメルセデス・ベンツデザインの採用。ふたつ目はISGを搭載した新世代パワーユニットの投入、そして3つ目がSクラス譲りの最新安全運転支援システムを搭載している点である。
日本で発売されたばかりの新型CLSは、ふたつのモデルをラインナップする。日本市場に導入されたのは、CLS220dスポーツ(以下、CLS220d)とCLS450 4MATIC スポーツ(以下、CLS450)で、現時点でAMGモデルはラインナップされていない。ちなみに、先代モデルまでは4名乗りだったが、新型CLSは5名乗りとなっている点は大きなトピックと言えるだろう。
では、本稿の主テーマであるCLS220dとCLS450の違いを見ていこう。
CLS220dは、最先端のクリーンディーゼルエンジンである2.0ℓ直4ターボディーゼル(OM654)を搭載したモデル。軽量・コンパクトな設計の最新ディーゼルは、低速域からトルクを発揮するパワフルな加速と優れた環境性能を両立し、プレミアムモデルでありながら優等生的なモデルと言えるだろう。スペックは、最高出力194ps、最大トルク400Nmを誇り、駆動方式はRWDとなる。
一方のCLS450は、新開発の3.0ℓ直6ターボ(M256)にISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせた次世代のパワーユニットを持つモデルだ。ISGは、48Vの電装システムに電気モーターを組み合わせた、いわゆる「マイルドハイブリッド」と呼ばれるテクノロジーで、スムーズな加速とともに変速時も継ぎ目のないスムーズなドライビングが堪能できる。こちらの駆動方式は4WDとなる。
車両本体価格は、CLS220dが799万円、CLS450が1038万円。つまり、オプション装備などを考えなければ、単純な価格差は239万円となる。
では、ふたつのモデルのパワーユニット以外の違いはどこにあるのか? 資料を見比べると、その違いはたった3カ所しかない。
まずひとつは、19インチのAMG製5ツインスポークアルミホイールの色が異なる。CLS220dがマットなグレーなのに対して、CLS450は光沢のあるブラックとなる。もうひとつは「イルミネーテッドステップカバー」。運転席と助手席のドアを開けたときに、ステップ部分にあるMercedes-BenzのロゴがLEDで白く光るのがCLS450だ。
そして3つ目がCLS450に標準装備される「エア・ボディ・コントロール・サスペンション」である。このサスペンションは「Sport」「Sport+」を選べば、スポーツ走行はもちろんこなせるし、荒れた路面やロードクリアランスが気になる場所などで車高を上げる機能を持つ。こうした点が大きな違いである。一方のCLS220dはパッシブ制御がされる「アジリティ・コントロール・サスペンション」が採用されている。
このサスペンションの違いについては、CLS220dで「エクスクルーシブパッケージ」(57万5000円)を選べば、エア・ボディ・コントロール・サスペンション仕様となる。今回、試乗したモデルにもこのオプションが追加されていたため、残念ながらふたつのサスペンションの違いを体感することは叶わなかった。
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