日本代表が躍進! マツダ・グローバルMX-5カップ世界一決定戦は地元選手が制するも、日本人ドライバーは存在感をアピール!!
- 2018/11/14
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MotorFan編集部

MX-5ドライバーの世界一決定戦「2018 Global Mazda MX-5 Cup Challenge」が、 11月10〜11日、フロリダ州セブリング・インターナショナル・レースウェイで行われ、土曜日の第1レースで日本代表の堤優威(T by Two CABANA Racing)が優勝。フロントロウからスタートした日曜日の第2レースでも5周目にトップに立つも、直後に左後輪あたりにヒットされてスピンアウト。これによって“世界一”となる道は絶たれた。一方、日本シリーズ2位でこのレースに臨んだ吉田綜一郎(HM RACERS)は、第1レースを11位、第2レースを8位でフィニッシュした。
PHOTO:マツダ・グローバルMX-5カップ(MAZDA GLOBAL MX-5 CUP)
堤優威、第1レースを制し、世界に“速さ”を証明した

GLOBAL MX-5 CUP JAPAN代表のふたりは、11月6日(火)に現地入りし、翌日行われた専有テストで初めてセブリング・レースウェイの3.7マイル(約6.02km)トラックを走行した。古くからあるローカル飛行場の滑走路の一部とインフィールドの中低速コーナーをつなぐこのトラックは、つなぎ目がある硬いコンクリート路面とアスファルト路面が混在し、あちこちにバンプ(路面の凸凹)のあるラフな路面が特徴。ラインを外すと大きなバンプに足元をすくわれ、アウト側に飛ばされそうな不安定な挙動となり、17カ所あるターンのたびに強い縦Gに耐えなければならないなど、テクニック的にも肉体的にもタフなコースとして知られている。
今年のGlobal Mazda MX-5 Cup Challengeは、アメリカで行われているシリーズ戦でチャンピオンとなったニッコー・リーガー(20歳)のほか、最年少優勝を記録したロバート・ノーカー(14歳、公式レースの最年少記録としてギネス認定)、2016年の世界一決定戦ウィナーであるネザニアル・スパークス、2015年のMX-5カップチャンピオンであるジョン・ディーンⅡなど高いスキルを持つ17名のドライバーに日本代表のふたりを加えた19名で競われた。

また、チャンピオンであるリーガーを擁するスリップストリーム・パフォーマンスチームは5台、常連のコープランドモータースポーツは4台をメンテナンスしており、今年USシリーズにフル参戦しているレーサー鹿島もこのチームから参戦。日本代表のふたりは、GLOBAL MX-5 CUPカーの開発を担当するロング・ロードレーシングのメンテナンスによる車両をドライブすることになった。
iRacing(レーシングシミュレータ)で徹底的に走行を繰り返し、トラックの特徴を覚えてこの地に臨んだ堤は、水曜日の専有テストで2番手タイムを記録。「路面はつぎはぎだらけで、かなり荒れたコースです。それは知っていましたが、バンプやブレーキング時の振動や体に受けるショックの強さに驚いています。今日初めてこのコースを走りましたが、セブリングをホームコースとしている地元勢に割って入った2番手タイムは自信につながります」と堤は語っていた。

広島マツダがバックアップするHM RACERSは、会長、社長をはじめ、多数の応援団が吉田をサポート。コーチとして現地入りしているプロドライバーの佐々木孝太がコース攻略法を伝授し、こちらも初セブリングながら10番手タイムを記録した。吉田は「なかなか苦戦しましたが、アメリカ人の走りのパターンに慣れてきたので、決勝レースでは離されずについていきさえすれば最後に逆転のチャンスがあると思います。手応えはありました」と語っていた。
10日(土)に行われた公式予選では、堤はディーンⅡ、リーガー、ノーカー、48歳のベテランであるトッド・ラムに続く5番手タイムを記録し、吉田はリーガーに接触されてダメージを負い14番手からの決勝スタートとなった。

決勝レースひとつめの第1レースは、陽が傾く午後4時過ぎにスタート。堤はスタート直後からトップ集団の中で走り、次第にポジションを上げて3位でレース中盤を迎える。残り20分でリーガーがミッショントラブルで脱落する一方、堤はペースを上げて2位に浮上。13周目にはファステストラップを刻む。堤はその後もディーンⅡの背後にピタリとつけ、後続に割り入る隙を与えない。そして、迎えた最終ラップ。力を溜めていた堤は、最終コーナーで果敢にディーンの内側に飛び込み、十分加速の余力を残してストレートを立ち上がり、トップでチェッカードフラッグを受けた。吉田は予選でヒットされた影響が残り、一時10位まで順位を上げるものの、最終的には11位で第1レースを終えた。
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