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戦前と戦後まもなくのクルマが新車で楽しめる! イギリスの自動車ブランド、アルヴィスが復活! クラシックカーを新車で楽しめる

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左からジ・アルヴィス・カー・カンパニーのアラン・ストート会長。駐日英国大使館のクリス・ヘファー公使参事官。明治産業の竹内眞哉取締役社長。

戦前と戦後のそれぞれで高いパフォーマンスを持つスポーツカーを作っていたアルヴィスが日本に導入されることになった。

1937年型4.3ℓシリーズ・ヴァンデン・プラス・ツアラー。最高出力170bhpで最高速度は時速119マイル(約192km/h)に達すると謳う。戦前のスーパーカーである。

 アルヴィスは1920年から67年まで存在したイギリスの自動車メーカーである。それを2010年に復活させ、「ジ・アルヴィス・カー・カンパニー」を立ち上げたのが、アルヴィスの収集家でもある現在のアラン・ストート会長だ。今回日本で発売すると発表したのは当時のモデルの継続生産車となる「コンティニュエーション・シリーズ」である。

 復活するのは4.3ℓシリーズと戦後の3.0ℓシリーズ。1930年代に150台生産される計画だった4.3ℓシリーズは73台が製造されたところで爆撃を受け、残り77台は製造中止となったのだが、すでにシャシーナンバーが割り振られていたその残り77台を継続生産する。さらに1967年の自動車事業終了時に、3.0ℓシリーズのラダーフレームやエンジンなども40台分ほど保存されていたそうで、それも4.3ℓシリーズとともに再生産することになった。

4.3ℓシリーズと較べてモダンな3.0ℓシリーズの1965年型TE21サルーン・バイ・パーク・ウォード。最高出力は130bhpとなる。この個体はパワステや5速ATが備わる快適仕様となっている。

 戦前の4.3ℓシリーズ3種と、戦後の3.0ℓシリーズ3種を、当時の年式と過去から継続するシャシーナンバーを持った新車のクラシックカーとして、再生産することが可能になったのである。またVOSA(Vehicle and Operator Services Agency、車両・運転者サービス庁)の規定に適合しているため、過去に登録したクラシックカーと同じようにナンバーを付けて公道走行が可能な点も新生アルヴィスの魅力という。
 
 インポーターを務めるのはブレーキ部品で有名なセイケンなどの自動車部品を扱う明治産業株式会社。今年創業85周年を迎える同社は、かつて関連会社の明治モータースがアルヴィスの輸入販売を手掛けていたといい、12月にはショールームを東京・港区港南にオープンさせる予定だという。
 
 コンティニュエーション・シリーズのみならず、レストアされた車両販売も行う他、今後は日本国内におけるレストアも手掛けるという。

4.3リッター・シリーズ
主要諸元
寸法:ホイールベース:10フィート7インチ(約3.26m)
トレッド:4フィート8インチ(約1.46m)
全長:15フィート11インチ(約4.60m)
エンジン:4387cc直列6気筒
トランスミッション:6速オール・シンクロメッシュ
トップギア比:3.8:1
サスペンション:4輪独立懸架式

車両参考価格
ヴァンデン・プラス・ツアラー £41万(約5900万円)
ベルトーリ・スポーツ・クーペ £46万(約6700万円)
ランスフィールド・コンシールド・フード £48万(約6900万円)



3リッター・シリーズ
主要諸元
寸法:ホイールベース:9フィート31/2インチ(約2.85m)、
トレッド:フロント 4フィート35/8インチ(約1.33m)、リア 4フィート31/8インチ(約1.31m)
エンジン:2933cc直列6気筒
トランスミッション:5速オール・シンクロメッシュ
トップギア比:3.77:1
サスペンション:4輪独立懸架式

車両参考価格
グラバー・スーパー・クーペ £37万(約5400万円)
グラバー・スーパー・カブリオレ £39万(約5600万円)
パーク・ウォード・ドロップ・ヘッド・クーペ £28万(約4000万円)

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