フォルクスワーゲン・アルテオン/アウディA5スポーツバック VW アルテオンvsアウディA5スポーツバック 使い勝手はどっちが上?VWグループのミドルラージ5ドアクーペ サイズ比較
- 2018/12/11
-
遠藤正賢
セダンの快適性、ステーションワゴンの機能性、クーペのスタイリッシュさを兼ね備えた、流麗かつダイナミックなファストバックデザインを持つ、フォルクスワーゲンのフラッグシップモデル、アルテオン。
デザインの美とスポーティな走行性能、そして日常の足としての機能性を融合した、アウディのミッドサイズプレミアム5ドアクーペ、A5スポーツバック。
そのボディサイズ、最小回転半径、荷室容量などを比較してみよう。
クーペライクなセダンといえば、1985年発売の初代トヨタ・カリーナED/コロナエクシブがパイオニアだが、日本ではバブル経済崩壊後、当のトヨタが「セダン・イノベーション」のキャッチコピーを掲げ、セダン各車を居住性重視のパッケージングに転換したため、同様のモデルを展開していた競合他車もろとも、一度はこのジャンルそのものが絶滅した。
だが、メルセデス・ベンツが2004年に初代CLSを発売し、以後順調にモデルチェンジを重ねることで、再び市場に定着。他のドイツ系ブランドからもフォロワーが生まれている。
その中でフォルクスワーゲン・アルテオンとアウディA5スポーツバックは、ともに5ドアクーペのボディ形態を採用する、Eセグメントの車種に位置付けられる。ただし、アルテオンは横置きエンジン用のアーキテクチャー「MQB」、A5スポーツバックは縦置きエンジン用の「MLB Evo」を用いている。
果たしてこの違いは、各部の使い勝手にどのような影響を及ぼしているのか? アルテオンは最上級グレード「TSI 4MOTION Rライン・アドバンス」、A5スポーツバックはアルテオンのこの仕様に近い「45TFSIクワトロスポーツ」の、いずれも日本仕様の数値で比べてみた。
フォルクスワーゲン・アルテオンTSI 4MOTION Rライン・アドバンス 全長×全幅×全高:4865×1875×1435mm ホイールベース:2835mm トレッド:フロント1585/リヤ1575mm
アウディA5スポーツバック45TFSIクワトロスポーツ 全長×全幅×全高:4750×1845×1390mm ホイールベース:2825mm トレッド:フロント1585/リヤ1570mm
ほぼすべての項目において、アルテオンがA5を上回っている。このあたりは、同じミドルラージクラスでもフォルクスワーゲンにとっては旗艦モデルであり、アウディにとっては中核モデルという違いが、サイズにも表れているのかもしれない。なお、日本でも比較的扱いやすいサイズと言えるのは、やはりA5だ。
クルマもビジュアル系がいい? フォルクスワーゲン・アルテオン
2017年の東京モーターショーで登場したVWのニューフラッグシップ、アルテオン。VWらしからぬ格好良さとワルっぽさを同居させたサルーンに試乗した。
フォルクスワーゲン・アルテオンTSI 4MOTION Rライン・アドバンス 最小回転半径:5.5m
アウディA5スポーツバック45TFSIクワトロスポーツ 最小回転半径:5.5m
両車とも互角。タイヤサイズはアルテオンが245/35R20、A5が245/40R18と、タイヤ幅も変わらないが、エンジンはアルテオンの横置きに対しA5は縦置きで、ホイールベースは10mm短い。前輪切れ角を確保するうえで不利となる30mm狭い全幅を、これらでカバーしているものと思われる。
フォルクスワーゲン・アルテオンTSI 4MOTION Rライン・アドバンス 荷室容量:563~1557ℓ
アウディA5スポーツバック45TFSIクワトロスポーツ 荷室容量:486~1300ℓ
こちらはアルテオンの圧勝。全長が115mm、ホイールベースが10mm長く、しかも横置きのエンジンレイアウトを採用するという有利はやはり大きい。ただし、アルテオンの後席はアームレストスルー機構付きの6:4分割可倒式、A5は4:2:4分割可倒式となっており、シートアレンジの自由度ではA5が勝る。
アウディのDセグメントクーペ、A5シリーズがさらに装備を充実して発売されることになった。シートメモリーやバーチャルコックピットなど、より利便性の向上が図られている。
VWアルテオンに乗ると、ドライバーが知的に見える!? 【アルテオンR-Line 4MOTION Advance試乗記】
フォルクスワーゲン・アルテオンは、東京モーターショー2017でも話題になったので、気になっている人は多いはず。これまでは「ゴルフやポロのようなコンパクトカーこそVWの真髄」という先入観を持っていたのだが、それを見事に裏切ってくれるクルマだった。
|
|
自動車業界の最新情報をお届けします!
Follow @MotorFanwebおすすめのバックナンバー
これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。
日産キックス600km試乗インプレ:80km/h以上の速度域では燃費...
- 2021/03/26
- インプレッション
BMW320d ディーゼルの真骨頂! 1000km一気に走破 東京〜山形...
- 2021/04/03
- インプレッション
日産ノート | カッコイイだけじゃない! 燃費も走りも格段に...
- 2021/02/20
- インプレッション
渋滞もなんのその! スイスポの本気度はサンデードライブでこ...
- 2019/08/11
- インプレッション
PHEVとディーゼルで燃費はどう違う? プジョー3008HYBRID4と...
- 2021/06/28
- インプレッション
スズキ・ジムニーとジムニーシエラでダート走行の燃費を計って...
- 2019/08/09
- インプレッション
会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ
フェアレディZ432の真実 名車再考 日産フェアレディZ432 Chap...
- 2018/08/28
- 新車情報
マツダ ロータリーエンジン 13B-RENESISに至る技術課題と改善...
- 2020/04/26
- コラム・連載記事
マツダSKYACTIV-X:常識破りのブレークスルー。ガソリンエン...
- 2019/07/15
- テクノロジー
ターボエンジンに過給ラグが生じるわけ——普段は自然吸気状態
- 2020/04/19
- テクノロジー
林義正先生、「トルクと馬力」って何が違うんですか、教えて...
- 2020/02/24
- テクノロジー
マツダ×トヨタのSKYACTIV-HYBRIDとはどのようなパワートレイ...
- 2019/07/27
- テクノロジー
Motor-Fanオリジナル自動車カタログ
自動車カタログTOPへMotor-Fan厳選中古車物件情報
フォルクスワーゲン アルテオン
TSI 4モーション Rラインアドバンス 認定中古車 電動レザーシート サンルーフ DCC アラ...
中古価格 483.9万円
フォルクスワーゲン アルテオン
TSI 4モーション Rライン アダプティブクルーズコントロール レーンキープアシスト 衝突軽減...
中古価格 337.6万円
フォルクスワーゲン アルテオン
TSI 4モーション Rラインアドバンス パノラマルーフ LEDヘッドライト 全方位カメラ ナパ...
中古価格 311万円
フォルクスワーゲン アルテオン
TSI 4モーション Rライン 純正メモリナビ Bluetooth 地デジ バックカメラ 黒革シ...
中古価格 281.8万円
フォルクスワーゲン アルテオン
TSI 4モーション Rラインアドバンス フルタイム4WD Cソナー プリクラッシュブレーキ L...
中古価格 292.3万円
フォルクスワーゲン アルテオン
Rライン 4モーションアドバンス 黒革シート DiscoevrPro ACC HUD BSM 3...
中古価格 253.8万円