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webメディア「Next Car Generation」の面々が幕張メッセのイチバン熱い日を訪問 イマドキの若者は”クルマ離れ”なんてしていない! 20代特派員がオートサロン2019をレポート

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旧いのに新しい!? フルカーボンのナロー」ポルシェ!

TEXT●遠藤亜々瑠 PHOTO●Next Car Generarion

「TEZZO BASE Race&Service」でメカニックを務める遠藤亜々瑠さんは国家一級自動車整備士をもつ25歳
 こんにちは! NCGメンバーの遠藤です。小さなころからレースが好きで、3歳の頃には赤いポルシェが愛車でした(幼児用の足漕ぎ車で、愛称はポルポル)。実はNCGの顧問である太田哲也さんとは、このポルポルを通じて縁があります。

 1998年に富士スピードウェイで行なわれたGT選手権がTV放映された際、太田顧問がフェラーリF355のオンボード映像と共にコース紹介を行なったのですが、その直後、CM前のアイキャッチで幼い私がポルポルでスピンターンを決める映像が流れるというコラボレーションが! このとき初共演(?)しました。今回は、太田顧問に同行し、東京オートサロン2019に行ってまいりました。

 私が特に気になった車両はこちら。企業ブースが並んでいるところとは離れた場所に展示されていました。真っ黒な空冷ポルシェかと思い近づいてみると、なんとボディがフルカーボン。綾織の目がとてもきれいです。この「4LAWSナローポルシェ」を製作したTCW(TokyoCustomWorks)の宮崎さんに話を伺いました。

 ベース車両は1981年式のポルシェ911クーペをベースに、外観は1973年までの通称「ナロー」デザインに変更されています。ボディに使用しているカーボンは、ドライカーボンでもウェットカーボンでもない「インフュージョン成形」という次世代のカーボン成形法を用いてボディパネルを製作。ドライカーボン並みに軽量ながら、スチールよりも強固という、ドライカーボンとウェットカーボンそれぞれの良さを併せ持った最新の成形法です。

 この「4LAWSナローポルシェ」は、このオートサロン2019が世界初お目見え! フルカーボンボディの完成まで、約3年がかりでのプロジェクトだったそうです。クルマの原動力であるエンジンはチューニングしてパワーを上げるのではなく、ボディの軽量化によりパワーウェイトレシオを向上させるという、ロータスのようなライトウェイトスポーツを目指した作りがコンセプトとのこと。

 足元には、ボディが完成したタイミングで1番に依頼をしたという、特注のホイール「ワタナベ8スポーク」がセットされています。「ナローポルシェ」という旧型らしさを演出するために、「ワタナベ8スポーク」をチョイスし、出過ぎず引っ込みすぎず、タイヤのムッチリ感で足元を彩っているのがこだわりです。

 大元のフレーム以外のボディパーツはすべて「インフュージョン成形カーボン」を使用し、高強度・超軽量に仕上がった「4LAWSナローポルシェ」、もうひとつのこだわりは「ポルシェ好きとして、ポルシェへの敬意を表す」ということで、ヘッドライト・テールライトなどの補器類は、すべてポルシェ純正の新品が使用されています。

 もともとは、宮崎さんをはじめとするTCWの幹部がドライブするための車両として4台のみの製作予定でしたが、多くのスポンサーがこの企画に賛同してくれたことで、世界で40台の受注を予定しているとのこと。この時、エンジンはまだ搭載されていませんでしたが、鋭意フルオーバーホール中とうかがいました。エンジンのオーバーホール・搭載が完了したのち、ロールケージを組んでボディ強度などのテスト及び調整を繰り返し、今年の夏ごろに公道デビューを予定しているそうです。

 街中を颯爽と駆け抜ける「4LAWSナローポルシェ」を目にする日が今から楽しみです!

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

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