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アメリカのスワップミートに行ったらクルマ天国だった件<ライターHideoのアメリカ取材珍道中:連載 第7回>

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クルマにフォーカスした大規模なスワップミートとしては、ロングビーチと双璧をなす存在であるポモナ・スワップミート。1975年から長い歴史を重ねています。出品される品々も西海岸のカーカルチャーを色濃く反映していて、旧いアメ車やホットロッド、空冷VWなどの車体とパーツが特に多い印象でした。

6月に渡米した際、タイミングよくポモナのスワップミートが開催されていたので行ってきました。スワップミートとは日本で言うところのフリーマーケットのことで、ポモナ・スワップミートは年に7回、カリフォルニア州にあるオートクラブレースウェイ・アット・ポモナのパーキングで開催されています。朝の5時から午後2時まで開かれているのですが、めぼしい商品は朝イチで売れてしまうためか、入場ゲートは朝から大行列! クルマ好きなら行くだけで満足できる、カオスな世界をご案内します。

TEXT&PHOTO●小林秀雄(KOBAYASHI Hideo)

お宝からガラクタまですべてがここにある!

敷地はともかく広大です。大きく分けて車体を売るスペースと部品類を売るスペースとにレイアウトされていますが、ひとつひとつ細かく見ていると時間がまったく足りません。わりと開場間もない時間に到着して歩き始めたのですが、結局すべてのエリアをつぶさに見て回ることは叶いませんでした。ちなみに入場料はひとり10ドル、駐車場代が12ドルです。
会場内を行き交うクルマは販売車両そのものか、持ち込んだ商品を運ぶための運搬車です。貴重なクルマが「FOR SALE」のサインを掲げて、しれっと走っているので驚きます。
買い物を楽しむ人の多くが手にしているのが、ラジオフライヤーなどの手押し車。広い会場を歩いていると思わぬ掘り出し物に出くわすかもしれませんし、グズる子どもたちを運ぶのにも役立ちます。これはもうスワップミートにおける必需品です。
こちらの男性はシボレーのピックアップトラック用と思われるフロントグリルをご購入。
こちらのレディはヴィンテージのストーブをお買い上げです。
一番見ていて楽しいのは、やはり車体のコーナーです。だいたいどのクルマもプライスボードが置いてあるので、「このクルマがこの値段で!?」という思わぬ出会いもあったりするわけです。
アメリカには正規輸入されていなかった日産のパオ。89年式でお値段は1万1600ドル。アメリカでは貴重な存在ですから、妥当なところでしょうか?
きれいにレストアされているポルシェ914。いいですね。欲しくなると困るので値段はあえて見ませんでした。
ゴルフ1のピックアップトラック版であるVWキャディ。US仕様である角目ヘッドライトとビッグバンパーの野暮ったさがたまりません。80年式でお値段3500ドルでした。
通称レプトラとして知られるマツダのロータリートラック。メモ用紙にオーナーの電話番号と「欲しい人には販売します」とのメッセージが。思わずリンリンしそうになりました。
YAKIMAのルーフラックを載せた、いかにもアメリカっぽい雰囲気のダットサン510(日産ブルーバード)ステーションワゴン。ヤレ感を残したまま、タイヤ・ホイールだけ新品にして普通に使っているところがかっこいいですね。
日本を代表する名車、スーパーカブ(アメリカでの車名はHonda 90)もありました。ヤマハ・トレール125やホンダ・ダックスの姿も。こういった日本製の小型ヴィンテージバイクも意外とアメリカで人気です。

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