〈新型ホンダ・フィット〉モーターショー会場で根掘り葉掘り聞いてみた【東京モーターショー2019】
- 2019/10/26
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塚田 勝弘
FIT CROSSTAR
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全部で5つ! 豊富なバリエーション展開の意図は?
続いて話を伺ったのは日本人の解説員の方で、主にBASIC(ベーシック)、HOME(ホーム)、NESS(ネス)、CROSSTAR(クロスター)、LUXE(リュクス)という5つのバリエーション展開について質問してみた。
Q「フリードと同様に、CROSSTAR(クロスター)が設定されましたが、こちらも5ナンバー枠に収まるのですか?」
A「いえ、ノーマル仕様が5ナンバー枠ぎりぎりの全幅ですので、フィット(クロスター)の方は3ナンバーサイズになりますね。」
Q「5ナンバーサイズに抑えたフリード・クロスターとは考え方が違うわけですね」
A「そうですね。今回はタイヤ径を一段大きいサイズにしてサスペンションで30mmほど車高(ロードクリアランス)が高まっています。こちらは中間グレードのようなイメージになると思います。とってつけたようなSUVではなく、より本格的なSUVになっています。グリルを専用につけることで、ほかのバリエーションとは異なる雰囲気になっています」
Q「クラスは少し違いますが、SUBARU XVのようなイメージでしょうか」
A「クロスターはそうですね、イメージ的にはSUBARUさんのXVに近いところもあるかもしれません」
Q「バリエーションの位置づけは?」
A「最上級は本革仕様のリュクスで、中心的なホームがあり、その脇にネスとクロスターが同じような位置づけになるはずです」
Q「新型もセンタータンク・レイアウトを採用されています」
A「従来からのコンセプトがご好評で、初代以来、Bセグメントの中でも後席が広くて、これだけゆったりと座れるというはありませんですし、後席のチップアップ&ダイブダウンも踏襲しています。その分、背が高くなってしまうのですが、今回は(そう見えないように)デザインも作り込んでいます」
FIT LUXE
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Q「デザインはかなり大きく変わったような気がしますが」
A「どちらかというと、原点に戻ったといえます。最初の企画の段階から、フィットは生活にフィットするクルマだよね、という想いがありましたから。お客様の声を聞いてもそうで、心地よい、日常を豊かにする、贅沢ではないけれど、そんなクルマを目指しました。外観は、シンプルのように見えますが、たとえば面の陰影を強調したり、同じキャラクターラインでも前に行くほどラインを鋭く(後ろに行くほど柔らかく)したりしてアクセントを与えています。斜め前からテールランプを見ると、一瞬丸目に見えるのですが、横基調になっています。外板パネルはもちろん1枚ずつ離れていますが、ひとつの造形として陰影がでるように、つながり感が出るようにこだわっています。ベースがしっかりしているため、クロスターはボンネットとフェンダーは流用しながらも、フロントセクションを変えるだけで全然違った雰囲気になっています。ヘッドライトのデザインは同じなのですが、グリルをつけることでテイストを変えています」
Q「インテリアのこだわりは?」
A「とくに、ホーム・グレードが今回の中心です。一番の提案仕様です。シートの新開発に加えて、人が触れるところにソフトパッドを配しています。無駄にソフトパッドを使うのではなく、肘掛け、シフターの横、アッパーボックスのあたりにソフトパッドを配して、ルーミーで上質な空間に仕立てています」
筆者がドライビングポジションを決めた後席には、Cセグメントに匹敵するようなフットスペース、そしてクラスを超えた頭上空間が残されていて、前席座面下への足入れ性も抜群。ラゲッジスペースは開口高が低く、荷室高が高いというホンダらしい設計で、四代目フィットのパッケージ面も期待を裏切らない仕上がりになっているようだ。
FIT NESS
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