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ボルボXC60の使い勝手を徹底チェック!|SUVレビュー

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〈ディスプレイ〉先進的かつ使いやすさを求めたディスプレイ中心のインターフェイス

ナビゲーション、オーディオ、電話、空調、シート調整、車両設定……。多岐にわたる機能の操作系を統合し、9インチの大型タッチスクリーン式ディスプレイを中心にしたインターフェイスが採用されていて、ボルボは「SENSUS(センサス)」と呼ぶ。新世代ボルボのインパネ周辺の物理スイッチが少ないのはこのインターフェイスとしたことに起因しており、幅広い機能ながら物理スイッチよりもシンプルでわかりやすい操作系としているのだ。操作はスマートフォン感覚。赤外線方式で、手袋をしていても操作可能なのが寒い国で生まれたクルマらしい。

地図表示は従来のナビでは真似のできない大画面。まるでタブレット端末で地図を見ている感覚だ。
地図を小さめ(それでも充分に大型)の画面とし、周囲に情報を多めに表示することもできる。
バーグラフにより燃費履歴の確認も可能だ。リセットしてからの距離や走行時間も表示される。
車両の各種機能の設定。スマートフォンのアイコンのように、スイッチの位置は任意に変更可能だ。
メーターのテーマや安全機能、ライトやロック類など、項目は幅広く自分好みにキメ細かく設定できる。
スマートフォンのようにアプリの追加で機能拡張が可能。Apple CarplayやAndroid Autoにも対応。
取扱説明書も内蔵されている。ビジュアルで項目を検索できサッと確認できるのも電子取説ならでは。
シート調整は座面脇にあるコントローラーのほか、ディスプレイでのタッチ操作でも可能だ。

AIR CONDITIONER

エアコンは前後4席がそれぞれ独自に温度を調整できる4ゾーン式(T8を除く)。設定温度などはタッチパネルだけでなく音声でもコントロールできる。そして画面は人間の形をしたイラストによる風向き調整がボルボらしい。
インスクリプションは後席のコントローラーもタッチパネル式。シートヒーターのスイッチも盛り込まれている。後席用吹き出し口はBピラーにも装備される。

パーキング支援

好みに応じて通常のバックモニターと360°ビューカメラを切り替え可能。ステアリング操作に連動した進路予測ガイド線やソナーによる障害物警告も表示される。後退時に左右から近づく車両の存在を示す警告も組み込んでいる。また自動駐車や自動発車機能(ステアリング操作を自動化する)も備わり、超音波センサーで正確に距離を計測するので全長の1.2倍のスペースがあれば縦列駐車や発車ができるという。
真上から見下ろすように車両全周を映し出す「360°ビューカメラ」は駐車枠や周囲の車両との位置関係が一目瞭然で駐車をサポートしてくれるだけでなく、車両直近の死角を減らして安全性を高める装備。ステアリング切り角に連動した進路予測線も表示される。

〈AUDIO〉最上級オーディオはヨーテボリ・コンサートホールを再現

10スピーカーの「ハイパフォーマンス・オーディオシステム」を標準装備し、オプションとして英国の高級ブランドであるBowers& Wilkinsと共同開発したプレミアムサウンド・オーディオシステムも設定。15スピーカーで構成するこの最高峰システムはクリアで臨場感あふれる音が特徴で、スウェーデンにあるヨーテボリ・コンサートホールのスイートスポットである577番シートで聞こえる音響を再現したというスペシャルなモードも搭載している。

〈シート&居住性〉見晴らしのいい視界と疲れにくいシート

インテリアが全面的に刷新されても変わらないボルボの特徴。それは快適でリラックスできる空間を乗員に提供してくれることだ。新世代ボルボのシートの座っていると乗員を優しく包み込むようなやわらかいデザインや仕立てのいい素材に加え、人間をどう座らせるべきかというテーマに対して真摯に向き合っていることが実感できる。

SUVらしく高めの着座位置で視界も良好。視線の高さは地面から130㎝程だ。シートが大型なことはボルボの伝統をしっかりと受け継いでいるが、座り心地は先代までのように極厚のクッションで柔らかく身体を包む感覚は控えめとなり、着座感が硬めになった。一方で変わらないのは長時間乗車でも驚くほど疲れないこと。これは身体をしっかりと保持し、体圧分散を最適化しているからだろう。
シートはグレードにより2タイプあり、写真はコンフォートシート。「R-Design」にはホールド性を高めたスポーツシートが装着される。ランバーサポートも含む電動調整機構やヒーターは全車に組み込まれ、上級仕様ではベンチレーションやマッサージまで装備。背もたれのサイドサポートを電動で調整する機能により、シートのタイト感までも好みに変更できるのだから驚く。その操作時は、シートのスイッチに反応してセンターディスプレイがシート調整モードに切り替わるのもうれしい配慮だ。
床に対して座面位置が高めだから背の高い人でも着座姿勢が適正。前方視界がいい、頭上もゆったり、前席下にはつま先を入れるスペースが広く用意されている、など居心地がいい。
後席もサイズが大きいのがボルボの美学。3名掛けも可能だが、2名掛けをメインに左右の着座部分を広くした形状になっている。立体的なデザインで、着座時の姿勢変化を最小限に抑えるように考えられていることが理解できる。
中央席のヘッドレストは普段は後方視界の邪魔をしないように背もたれに一体化されていて、中央席に人が座る時だけせり上がるタイプだ。見た目もスマート。
ボルボの伝統に従い、ヘッドレストは運転席からの遠隔操作で倒せる。前に倒れるのは、人が座る際には邪魔になるから確実に起こすという安全を重視した設計だ。
ステアリングヒーターやシートヒーター&ベンチレーションはディスプレイで操作する。
センターアームレストは左右が幅広め。数多く用意された収納スペースは次ページを見てほしい。
「ISOFIX」に準じたチャイルドシート取り付けバーは、カバーを空けると口が広く、しっかりと金具が見えるから使いやすい 。

背が低めのSUVの優れた部分のひとつが乗降性。シート高はフロントが地上660~680㎜、リヤは680㎜で、モデルの女性ほどの身長(165㎝)があればスッと腰を下ろしたり座ったりできて乗降姿勢はとてもスムーズだ。サイドシルは閉じたドアの内側となり、もし車体が汚れていてもドア開口部付近は綺麗な状態を保てるのはうれしい配慮。乗降時にズボンやスカートの裾を汚さずに済む。

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