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アウディA4オールロードクワトロ:「SUVはちょっと…」という人に最適な万能グランツアラー。700km走って燃費は? スバル・レガシィアウトバックと比べたら?

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左から100km/h巡航、110km/h巡航、120km/h巡航時

空いた東名から新東名へ入ると制限速度が100km/hから120km/hへと上がる区間がある。オールロードクワトロが搭載するEA888型2.0ℓ直4直噴ターボは、252ps/370Nmというハイスペックなエンジンだ。それぞれメーター読みで
100km/h巡航:1500rpm
110km/h巡航:1680rpm
120km/h巡航:1750rpm
だった。余裕綽々である。

アウトバックの場合は、100km/h巡航1700rpmだった。ただし、自然吸気2.5ℓ水平対向エンジンのアウトバックの方が大らかゆったり(大味とも言えるけれど)で、オールロードクワトロの2.0ℓ直噴ターボの方が粒が揃って精密にエンジンが回っている印象だ。どちらも、それぞれ個性があっていい。

エンジン形式:直列4気筒DOHC エンジン型式:CYR(EA888型) 排気量:1984cc ボア×ストローク:82.5mm×92.8mm 圧縮比:9.6 最高出力:252ps(185kW)/5000-6000rpm 最大トルク:370Nm/1600-4500rpm 過給機:ターボチャージャー 燃料供給:DI 使用燃料:プレミアム 燃料タンク容量:58ℓ
ご興味のある方は少ないと思いますが、これがエンジンカバー。
裏側はこうなっている。
カバーを外すとこう見える。もちろんエンジンは縦置きだ。
EA888型のGen.3エンジン。吸排気に可変バルブタイミングがつく。排気には可変バルブリフトも。可変リフト機構は排気側につけているのは、排気流速をコントロールするため。低回転時にローリフトカムを使って排気流速を高めればターボチャージャーのタービンの速度を高めることができる。排気慣性による掃気効果も使える。ターボはシングルスクロールだ。

Audiドライブモードのセレクト画面
乗り味は、というと、意外やちょっと似ていた。オールロードクワトロは、「Audiドライブセレクト」でOffroad/Efficiency/Comfort/Auto/Dynamic/Individualの6つから走行モードを選べる。往路はカメラマンとその機材を考えてComfortで走ったが、なんとなくふわふわした感じがあまり好みではなかった。復路は、Individualモードで、ステアリングの重さやエンジン、サスペンションの設定を好みのフィーリングに設定したら、ビシッとした乗り心地になった。Indivisualモードでセッティングをいろいろ試してみることをお勧めする。

右に示すカットモデルがカップリングユニット。リヤデフは「スポーツデファレンシャル」型。 図からもわかるように、湿式多板式のクラッチを用いるカップリングユニットで、通常走行時にはFWD状態になる。

ビシッと走った、と書いたが、アウディA4オールロードクワトロは、その名の通りアウディ自慢のAWDシステム、クワトロを搭載している。ヨンクと言えばアウディかスバルだという人も多いだろう。オールロードクワトロが搭載するクワトロは「quattro ultra」というシステムだ。これは湿式多板式のクラッチを用いるカップリングユニットで、通常走行時はFWDとして、後輪への駆動を完全に切り離すことができるシステムだ。つまり、普通に走っていればFFなのである。もちろん、燃費対策だ。復路は、豪雨に見舞われたこともあったが、そういうときは心理的にも「このクルマはクワトロだから大丈夫」という心強さがある。

冒頭にも書いたが、SUV/クロスオーバーばやりだが、「アウトドアを楽しみたい」「ちょっと最低地上高が高くて悪路や雪道で頼りになるクルマがほしい」という人で「SUVはちょっとごつすぎて苦手」という人にピッタリだ。アウディでいえばSUVのQ5の全高が1635mm、オールロードクワトロが1490mm、最低地上高はQ5が185mmに対してオールロードクワトロが170mmだ。SUVとオールロードクワトロやアウトバック(意外なことにこの2台のほかにはVWパサートとゴルフのオールトラックくらいしかない)、どちらが使いやすいか、といえば、(SUVがあまり好きではない筆者とすれば)、それは後者だと思う。オールロードクワトロ、ちょっとプライタグが重い(670万円)けれど、その価値はあり、だと感じた。

トランスミッションは7速DCTのSトロニック。ギヤ比は1速:3.187 2速:2.190 3速:1.517 4速:1.057 5速:0.738 6速:0.557 7速:0.432 後退:2.750
トランク容量(VDA値)は505ℓ。後席を倒すと1510ℓになる。使いやすい工夫が施されている。荷室面は滑る素材で出来ていて、荷物の積み込みが楽だった。
欧州仕様のCd値は0.32。最高速度は247km/hと発表されている。製造はドイツ・インゴルシュタット工場だ。

アウディA4 オールロードクワトロ
全長×全幅×全高:4750mm×1840mm×1490mm
ホイールベース:2820mm
車重:1680kg
サスペンション:F&Rウィッシュボーン式
エンジン形式:直列4気筒DOHC
エンジン型式:CYR(EA888型)
排気量:1984cc
ボア×ストローク:82.5mm×92.8mm
圧縮比:9.6
最高出力:252ps(185kW)/5000-6000rpm
最大トルク:370Nm/1600-4500rpm
過給機:ターボチャージャー
燃料供給:DI
使用燃料:プレミアム
燃料タンク容量:58ℓ
トランスミッション:7速DCT(Sトロニック)
駆動方式:AWD
JC08モード燃費:14.6km/ℓ

車両価格○670万円

同じquattroでも、じつはいろいろある:アウディの全輪駆動システム=クワトロシステム

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