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日産キックスの使い勝手を徹底チェック!小さな車体に秘めた高い実用性と居住性

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室内の収納スペース

収納スペースは豊富に用意されている。
奥行きたっぷりで大容量。実際に収まるのは形状の制約で大型の箱ティッシュ+取説一式だが、感覚的には大型箱ティッシュ2個分ほど。
チケットホルダーは、サンバイザーの裏側に用意。大きなカードなども挟める三角ポケット形状で使い勝手がいい。
インパネ右端(ドライバーの足元付近)にある小さなポケット。販売店オプションのETCユニットを選んだ場合は、この位置に組み込まれる。
センターコンソールの最前部にあるトレーは、大画面スマホも置けるように大型サイズ。すぐ上にUSBポートがあるので充電時も便利だ。

前席用のドリンクホルダーはセンターコンソールに配置。ペットボトルや太缶はもちろん、細缶もしっかり保持するアジャスター付き。500㎖の紙パックも置けるのが親切だ。アジャスター部分は取り外し式で、外せば眼鏡ケースなども収まる大型の収納スペースとして利用できる。

リッド付きのセンターコンソールボックスを備える。ただし深さは約65㎜とセンターコンソ ールボックスとしては比較的浅底だ。
フロントドアポケットにはB5サイズのノートも挟める。ボトルホルダーは750㎖サイズのペ ットボトルも置け、小物入れのマチも厚めだ。
シートバックポケットはスタンダードなシンプルタイプ。A4サイズの冊子を挟んでも余裕があるサイズで使いやすい。
リヤドアのポケットはボトルホルダーに特化した設計。海外で売られているような大きめのボトルも収まるよう考えられている。

ラゲッジルーム

開いたテールゲートのクローズグリップの位置は地上1860㎜で、開口部下端の高さは地上700㎜。いずれもクロスオーバーSUVとして平均的な高さだ。この角度から見るとトノボードよりも下は車両後部面(テールゲート)の傾斜が少なく、空間を広くとっていることが理解できる。電動テールゲートの設定はない。
【通常時】高さ:890㎜ 奥行き:900㎜

特筆すべきは圧倒的な広さ。ラゲッジスペースの容量は423ℓとクラストップを実現し、Mサイズスーツケース(60ℓ程度)が4つ積める積載性を誇る。床は奥行き(前後長)があるのに加え、テールゲートを開けた瞬間に驚くくらいに低いから荷室空間の高さを有効に使えるのがいい。凝った仕掛けはないが、シンプルで実用的だ。

【後席格納時】最小幅:980㎜ 最大奥行き:1730㎜

荷室の床と倒したシ ート部分に165㎜程の段差ができてしまうが、見方を変えれば、いかに荷室の床が低いかを物語っている。段差をなくす手法として荷室の床を2重にするボードなどは非採用で、格納時の収まりの良さよりも絶対的な広さを重視した空間設計だということが理解できる。

後席格納は6対4分割式。背もたれを倒すだけの方式で、倒した部分は水平ではなく若干の傾斜が残る。

トノボードは標準装備。驚くのは、コンパクトカーなのに大きなサイズだということ。端部で460㎜、中央では590㎜ある奥行きがライバル勢を凌駕することからも、キックスの荷室がいかに広いかがわかる。

リヤシートを倒す際のロック解除レバーは背もたれ上部に用意。荷室側(車両後方)からも手を伸ばせば届く位置にあるから、荷室を広げたい時はサッと倒せる。
ショッピングバッグなどを吊るすフックは左右両側に装備。ちなみに、ホイールハウスの張り出しがコンパクトなのも美点だ。
テールゲートを開けるのに連動して荷室を照らすランプを右側(運転席側)の壁に装備。横ではなく下向きになっているのが珍しい。
床下にはバッテリーやパンク修理キットが収まるほか、広くはないがジャッキ(標準搭載ではない)や三角表示板用のスペースも用意されている。

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