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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で大活躍したデロリアンDMC-12が登場!【クラシックカーフェスティバル・輸入車編】

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11月14日に開催された北本市のクラシックカーフェスティバルには、国産車ばかりでなく色とりどりの輸入車たちも参加した。イギリス車とイタリア車が多数派を占めた会場から、今回は輸入車たちをピックアップする。

TEXT&PHOTO◎増田 満(MASUDA Mitsuru)

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英・独・伊・米、さまざまな国の名車が勢揃い!

コロナ対策が徹底していた北本市でのクラシックカーフェスティバルでは、参加車のオーナーが埼玉県在住者に限定された。県外から大勢の人が移動してくることを避けたわけだが、埼玉県内だけでも数多くの古いクルマが生息している。

古いクルマのミーティングは近年、国産車が多数を占めるようになったが、輸入車には独自のスタイリングやメカニズムが見られるため人気の存在。そこで今回は輸入車たちをクローズアップしてみよう。

個人情報を記入して会場に入る来場者に、識別可能なステッカーが配られた。
見学するにもソーシャルディスタンスとマスク着用が義務付けられた。

この日最も参加台数が多かったのはイギリス車。また最古のモデルもイギリス車だった。それが1933年式(!)のモーガン・スリーホイラーだ。なんと1910年にはこのスタイルが完成していたといい、近年にモデルチェンジして新型が作り続けられている驚異のロングセラーだ。

1933年式モーガン・スリーホイラー。

1957年式オースチン・ヒーレー100/6
続いては戦後の1953年から生産が始まったオースチン・ヒーレーだ。写真のヒーレー100/6は2.7リッター直列4気筒OHVエンジンを積む100に、6気筒エンジンを搭載したモデル。リアに簡便な+2シートを備える4人乗りモデルでもある。

1961年式MGA1600
続いては1955年に生産を開始したMGを代表するオープン2シーターのMGA。当初は1.5リッター直列4気筒OHVエンジンを搭載していたが1958年には1.6リッターDOHCを、1959年にはモデルチェンジが実施されOHVエンジンも1.6リッターに拡大された。写真はそのMGA1600だ。

1961年式サンビーム・アルパインII
第一次世界大戦前から続く歴史を持つサンビームは1930年代にヒルマンなどをグループ内に持つルーツ・グループ傘下になった。写真は1959年から生産が始まったオープン2シーターのアルパインで、1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載していた。1960年にはこのシリーズⅡに発展して1.6リッターエンジンも加わった。

1965年式バンデン・プラ・プリンセス1100MKI
1800年代に馬車ボディを架装するコーチビルダーとして始まったバンデン・プラは、伝統的に高級車を製造してきた。第二次大戦後にオースチングループへ吸収され、1952年にはナッフィールドとともにBMCへと発展する。そのためBMCが生産するミニの上級車であるADO16のバンデン・プラ版として1964年にプリンセスが発売された。小さなロールス・ロイスという通称のように、豪華な内外装が特徴だ。

1966年式ロータス47GT
1966年にスーパー7の後継車として発売されたロータス・ヨーロッパは当初、フランスなどのヨーロッパ向けモデルだった。そのヨーロッパをベースにフレームを補強、コスワース製エンジンやヒューランド製5速MTを載せたレーシングカーとして生産されたのがロータス47。写真のクルマは1967年のル・マン24時間レースに出場した個体だということだ。

1956年式フィアット600
イギリス車に次いで多い参加台数になったのがイタリア車だ。古いモデルから紹介していこう。まずは1955年に発売が開始されたフィアット600。リヤに633cc直列4気筒エンジンを搭載することで大人4人分の室内スペースを生み出した画期的な大衆車で、発売と同時に大ヒットすることになる。写真は1956年の前期モデルで、1960年には排気量が767ccに拡大された600Dへ発展している。

1973年式フィアット500R
大ヒットとなったフィアット600だが、スクーターからの乗り換え組を狙ってさらに小型化したフィアット500が1957年に発売された。先代モデルと区別するためヌオーバ500と呼ばれ、エンジンは479cc空冷直列2気筒が採用された。500は600以上のヒット作になり、1977年までに400万台近くが生産された。写真は最終モデルである500Rだ。

1971年式ディーノ246GT
フェラーリはF2用に開発した2リッターV6エンジンを市販車に搭載するにあたり、V12エンジン専門メーカーであるフェラーリの名前を使わず、新たにディーノという名前で1967年に発売を開始した。このディーノはV6エンジンをミドシップレイアウトとしていたが、1969年には排気量を2.4リッターに拡大したディーノ246GTへと発展している。写真のディーノは28年間同じオーナーが所有している。

1989年式ベルトーネX1/9
イタリア車の最後はベルトーネに在籍していたマルチェロ・ガンディーニがデザインしたミッドシップレイアウトを採用する小型スポーツカーのX1/9だ。そもそもはフィアットのモデルとして1973年に発売された1.3リッターエンジン搭載車だったが、1978年からは1.5リッターに排気量が拡大され、1982年からはフィアットからベルトーネのモデルとして継続販売された。写真は1989年式と最終モデルになる。

1983年式ポルシェ928
イタリア車の次はドイツ車だが、この日参加していたのは2台と少々寂しい。古い順に紹介すると、まずは1978年に発売されたポルシェ928だ。ポルシェとしては924に次ぐFRレイアウトを採用するスポーツカーで、4.5リッターV型8気筒SOHCエンジンを搭載して北米などの主要マーケットでライバルの高級2ドア車に対抗した。1985年には5リッターV8DOHCエンジンの928S2に発展し、その後のS4やGTへと進化していった。

1989年式フォルクスワーゲン・ゴルフ
続くドイツ車は1983年から1992年まで発売された2世代目のVWゴルフだ。FF2ボックススタイルの名車として、もう何もいうことはない存在だが、さすがにゴルフⅡになると近年では数を減らしてきた。写真は新車から30年間も乗り続けられている個体だという。

最後に紹介するのはアメリカを代表してデロリアンDMC-12だ。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でお馴染み、ジウジアーロがデザインしたスポーツカーで、シャシーはロータス、エンジンはプジョー・ルノー・ボルボが共同開発した3リッターV6のPRVと、多国籍な設計が特徴。ステンレス製のボディは40年経ってもサビがまったくないという。

1981年式デロリアンDMC-12

今回は輸入車たちをご紹介したが、他にも注目車が勢揃いしていた。また回を改めて続けていこう。

クラシックカーフェスティバル

・開催日:2020年11月14日
・開催場所:埼玉県・北本総合公園内野球場ヒートベアーズ北本スタジアム
・主催:北本市都市公園指定管理者/協力:日本旧軽車会

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

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