日産ルークス 車体はよく跳ねパワートレーンはギクシャクしやすい。走りの抜本的改善は急務 日産ルークスハイウェイスターX 500km試乗インプレ:最後発なのに売りが見た目の質感と広さだけでは寂しすぎる【最新の軽&コンパクトはファーストカーとして使えるか?】
- 2021/02/22
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遠藤正賢
デイズ/eKワゴンに対し、シートの出来の悪さは変わらず、ボディサイズは全高だけが140mmアップしている。タイヤサイズも変わらず、だが車重は100kg増し。しかしながら、デイズ/eKワゴンから1年遅れて発売されたため、その間にメカニズムの熟成が進んでいるかもしれない。
こうして考えれば考えるほどこの新型ルークス、走りに関しては不利な材料が多い。とりわけ今回のように約500kmを半日かけて走る長距離長時間ドライブでは、マイナス面が心身の疲労に直結して顕在化しやすいのだが……残念ながら嫌な予感は当たってしまった。
日産本社を出て横浜市内の市街地を走り始めた瞬間から、デイズと同様に路面の細かな凹凸を前後サスペンションとも忠実に拾い、車体が上下に跳ねて落ち着かない。また、減速して10km/h以下に落ちアイドリングストップに入った際の空走感が非常に強く、ブレーキペダルの踏み増しを余儀なくされる。しかもそこで完全停止せず再加速した場合は、「スマートシンプルハイブリッド」のモーターアシストと最終減速比がデイズの6.540から7.319に低められたCVTが急加速を誘発するため、前後方向にムダな動きを起こしやすいのも頭痛の種だ。
元町商店街の石畳路で早々にノックアウトされてしまったため、首都高速道路湾岸線へ乗り込むと、加減速でギクシャクしやすい傾向は影を潜めるが、今度は空気抵抗の大きさと、横風への耐性の低さが顔を出す。今回はベイブリッジや鶴見つばさ橋、そして東京湾アクアラインと、海風の直撃を受けやすい道を敢えて通ったが、こうした場面で望外の安定性を見せたダイハツ・タントと比べると、ルークスは超背高軽ワゴン相応のレベルに留まっていた。
そして、不運にも事故渋滞に遭遇し、渋滞追従でストップ&ゴーを繰り返す状況に陥ると、前述の加減速に伴うギクシャクした動きが、自分で操作するよりもむしろ強く感じられるようになる。これは自分の意思とクルマの動きが連動せず、同乗者のように受け身の状態になることも無関係ではないだろう。だが、それまでに蓄積された疲労も相まって、この時点でいよいよ車酔いし、軽い吐き気を催すようになった。
超背高軽ワゴンの現行車種、ホンダN-BOXは2017年9月、スズキ・スペーシアは2017年12月、ダイハツ・タントは2019年7月に発売されており、この日産ルークスと三菱eKスペースは2020年3月発売の最後発モデルだ。それにも関わらず、競合車種に勝っているセールスポイントが見た目の質感と広さだけというのは、余りにも寂しすぎる。
端的に言えばこの新型ルークス、ファーストカーとして使うのは難しい。帰省はもちろん近所の送り迎えや買い物でも、助手席や後席に乗せられれば車酔いし、運転しても意のままにならないパワートレーンにストレスを溜めることになる。走りの抜本的改善は急務だろう。
■日産ルークスハイウェイスターXプロパイロットエディション(FF)
全長×全幅×全高:3395×1475×1780mm
ホイールベース:2495mm
車両重量:970kg
エンジン形式:直列3気筒DOHC
総排気量:659cc
エンジン最高出力:38kW(52ps)/6400rpm
エンジン最大トルク:60Nm/3600rpm
モーター最高出力:2kW(3ps)/1200rpm
モーター最大トルク:40Nm/100rpm
トランスミッション:CVT
サスペンション形式 前/後:マクファーソンストラット/トーションビーム
ブレーキ 前/後:ベンチレーテッドディスク/ドラム
タイヤサイズ:155/65R14 75S
乗車定員:4名
WLTCモード燃費:20.8km/L
市街地モード燃費:18.5km/L
郊外モード燃費:22.3km/L
高速道路モード燃費:21.0km/L
車両価格:184万3600円
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