ルノー・キャプチャーで一気に1200km走ってリアルな燃費を計ってみました【東京から紀伊半島へ】 PR
- 2021/03/31
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ニューモデル速報 小泉 建治
WLTCモード燃費はかなり信頼性が高い
ここからは国道311号線を海岸に沿って南下する。すぐに熊野尾鷲道路という自動車専用道の入り口があり、熊野市までの20km弱を快適に走ることができるのだけれど、せっかくだから海岸沿いを走りたいということと、一般道での試乗距離を稼ぎつつ燃費も計りたいということ、そして自動車専用道と一般道の乗り降りを頻繁に繰り返すと集計が面倒になってわかりづらくなる、という理由から、あえて熊野尾鷲道路は使わずに一般道をひた走ることとした。
ほどなくして国道42号線との交差点で内陸側に右折し、そのまま国道311号線をなぞる。そして20分ほど走って県道40号線に入ると、道幅は俄に狭くなり、路面も荒れ、いかにも紀伊半島らしい“険道”の様相を呈してくる。さらに10分ほど道なりに進んで丸山千枚田に到着。そこからは熊野本宮大社に向かい、それぞれ撮影をこなして国道168号線を熊野川に沿って走り、新宮市のビジネスホテルに投宿する。丸山千枚田や熊野本宮大社の様子は「ルノー・キャプチャーのすべて」に詳しいのでご参照いただきたい。
翌朝はホテルからほど近い熊野速玉大社に立ち寄り、海岸沿いでの撮影をこなしつつ北上。往路と同様に熊野尾鷲道路は使わずに尾鷲北インターチェンジから紀勢自動車道に乗る。
ここまで一般道を約220㎞走り、燃費は16.8km/Lだった。自動車専門誌の撮影は燃費に厳しく、何気なく道ばたに停めているような写真でも、そこに至るまでは位置の微調整を何度も繰り返している。走行シーンの撮影でも、カメラマンの指示に即座に対応できるよう低めのギヤに固定することが多く、同じ区間を何往復も走ることも当たり前だ。そうこうしているうちに平均燃費計の数値はどんどん悪化していく。そんな条件の下、一般道でこれだけの数値をマークしたのは優秀と言うほかない。WLTC郊外モード燃費は17.2km/Lだから、達成率は98%である。前述の高速道路モードといい、この郊外モードといい、WLTCモード燃費はリアルワールドにおける燃費にとても近いのだと感心させられる。
復路の高速道路区間は積極的にADASを活用し、アダプティブクルーズコントロールに身を委ねて東京を目指す。ルーテシアに続いて一気に世界最先端のADASを得たキャプチャーだが、とりわけクルーズコントロールとレーンセンタリングアシストの制御が秀逸で、長距離&長時間ドライブにおけるドライバーの精神的疲労や肉体的負担を大幅に抑えてくれる。
紀勢自動車道から高速道路を延々と東進し、東名高速の東京インターチェンジに到着する。復路の高速区間の平均速度は93km/hで、燃費は20.4km/Lをマークした。WLTC高速道路モード燃費に対して105%の達成率である。
全行程1184kmを走り終えての総合燃費は19.0km/Lであった。総合燃費は高速道路の割合によって大きく変わるので、この数値だけで一喜一憂することに意味はなく、シチュエーションごとの参考という程度に考えていただきたい。ちなみにWLTCモード(コンバインド)燃費は17.0km/Lである。
今回はとくに燃費走行は心がけず、ときおりアクセルを踏む足に力を込め、クラストップの加速性能を存分に堪能したりもした。撮影のために燃費に不利な運転を強いられた場面も少なくない。それでカタログ燃費と同等の燃費をマークしたのだから、読者のみなさんであればもっと優れた燃費をマークする可能性も高い。
まぁそれよりなにより、とにかくキャプチャーは長距離ドライブが面白い。ドライバーとクルマの一体感が生み出すドライビングプレジャー、優れたシートとサスペンションがもたらす疲労の少なさ、そして良好な燃費性能……。SUVだろうと都会派だろうと、やはりルノーのクルマは優れたツアラーだったということだ。
ルノー・キャプチャー インテンスTech Pack
全長×全幅×全高:4230mm×1795mm×1590mm
ホイールベース:2640mm
車両重量:1310kg
エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
排気量:1333cc
ボア×ストローク:72.2mm×81.4mm
圧縮比:10.5
最高出力:154ps(113kW)/5500pm
最大トルク:270Nm/1800rpm
トランスミッション:7速DCT
駆動方式:FF
サスペンション:Ⓕマクファーソンストラット式/Ⓡトーションビーム式
燃料:無鉛プレミアム
燃料タンク容量:48ℓ
燃費:WLTCモード 17.0km/ℓ
市街地モード12.9km/ℓ
郊外モード:17.2km/ℓ
高速道路:19.5km/ℓ
車両本体価格:319万
定価:1000円+税
五感を刺激するSUV
大幅進化の二代目は、走りもデザインも官能的
MECHANISM
新開発CMF-Bプラットフォーム+1.3ℓターボ
クラス随一の上質かつ力強い走り
LIFESTYLE
都会からアウトドアまで
行動範囲は無限大
SAFETY
先進運転支援技術が満載
世界トップレベルの安全性
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