新型「メルセデス・マイバッハSクラス」が日本上陸! 新世代メルセデスの安全性・快適性・機能性にマイバッハのラグジュアリーが融合
- 2021/07/01
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MotorFan編集部
7月1日、メルセデス・ベンツ日本はラグジュアリーブランドであるメルセデス・マイバッハの新型「Sクラス」を発表し、同日から先行予約受付を開始した。税込車両価格は2648万円〜3201万円で、顧客への納車は11月以降の予定だ。
4.0ℓV8ツインターボ仕様の「S580 4MATIC」と6.0ℓV12ツインターボを積む「S680 4MATIC」の2機種を設定
1921年から美しいスタイルと贅を尽くした室内空間による圧倒的な高級感で人々を魅了してきた伝説の名車「マイバッハ」。「究極の」そして「洗練されたラグジュアリー」を追求する威厳と風格を備えたブランドとして現代に蘇ったのが「メルセデス・マイバッハ」だ。メルセデス・ベンツによる最新鋭のテクノロジーを備え、ゆったりとくつろげる室内空間にプレステージ感あふれるデザインとクラフトマンシップにより仕上げられた高級素材を随所に採用した、新しい高級車の形である。
「マイバッハ」の誕生から100年という節目の年に誕生した新型メルセデス・マイバッハ Sクラスは、メルセデス・ベンツのフラッグシップであり、持てる最新技術のすべてを搭載した新型Sクラスのロングホイールベースモデルから、さらにホイールベースを180mm拡大することで、後席の居住性を格段に向上させている。また、リヤドアの電動開閉機能やアクティブロードノイズキャンセレーション機能など、ショーファードリブンとしての快適性、静粛性を追求した最新技術の数々を採用。さらに、レザーに施された専用のステッチや使用面積が大幅に増加したインテリアのウッドトリムなどにより、ラグジュアリーを極めたアピアランスが特徴だ。
エクステリアデザインはクラシックな3ボックスセダンを基調に、フロントのショートオーバーハングとリヤのロングオーバーハングというセダンの伝統的様式に沿った完璧なプロポーションを備えている。クロームフィンを中央に配したボンネットやメルセデス・マイバッハ専用のフロントグリルは、荘厳とした雰囲気を醸し出し、縦に走る立体的なトリムが際立ったフロントグリルには、中央上部のクローム部分にブランド名の一部である「MAYBACH」の文字が刻まれている。クロームで仕上げられたフロントバンパーのエアインテークは、左右方向のボリュームを強調したものだ。
ボディサイズは全長5469×全幅1921×全高1510mmで、ホイールベースは3396mm(いずれも欧州参考値)。新型Sクラス(ロングホイールベース仕様)よりホイールベースを180mm延長しているが、乗降性の向上も図ったリヤドアと、より垂直に近い角度のCピラーにより、バランスの取れたサイドビューを実現。
Cピラーにはサイドトリムに溶け込むフレームによって囲まれた固定型のクォーターライトと、このクルマの特別なステータスを強調するマイバッハブランドのエンブレムを配置している。ドアハンドルは格納型とし、空力性能の向上とともに、シンプルでクリーンなデザイン性に寄与している。アルミホイールは、威厳をもたらす20インチの鍛造ディッシュタイプを標準装備とし、オプションで21インチの鍛造マルチスポークのアルミホイールが選択可能だ。また、フロントドアを開いた際に、足元の地面にマイバッハブランドのエンブレムをLEDで投影するブランドロゴ プロジェクターライトを採用している。
インテリアは、デジタルとアナログとラグジュアリーの融合と調和が図られており、先進技術の象徴ともいうべき大型有機ELメディアディスプレイと、高級素材や精巧なクラフトマンシップが独特で上質な室内空間を作り上げている。12.3インチのコックピットディスプレイの表示モード「マイバッハ」では、メルセデス・マイバッハのステータスをアピールするブランドカラーのローズゴールドが、メーターの周囲と指針にあしらわれている。システム始動時にはコクピットディスプレイとメディアディスプレイに専用のアニメーションが表示される。
シートは新型Sクラスを踏襲したうえで、ダイヤモンドパターンとダブルシームを加え、前席バックレストの背面は上質なウッドパネルとアンビエントライトを採用し、高級家具のような雰囲気を醸し出す。ファーストクラスパッケージ(4人乗り仕様)を選択した場合は、後席を包み込むようにインテリアウッドトリムが配置され、高級感が演出される。
Sクラス(ロングホールベース仕様)より180mm拡大されたホイールベースの延長分は、すべてが後席の拡充に充てられている。後席左右のエグゼクティブシートは座面とバックレストを別々に調整することができ、バックレストのリクライニング角度は最大43.5度、もっとも起こした角度は19度に設定されている。リクライニングポジションにした場合、着座認識機能が誰も着座していないことを確認すれば助手席シートは自動的に前方へ移動。助手席のバックレストは改良型のヘッドレストにより従来よりもさらに前方へ26度倒れるようになり、後席から前方への視界が広がった。フットレストを助手席側背面に、レッグレストを左右後席下にそれぞれ設け、両者を使うと身体のほぼ全体を支える快適なリクライニングポジションとなる。レッグレストは調整範囲が従来と比べて約50mm拡大し、新たにふくらはぎのリラクゼーション機能を備えている。さらに、サスペンションやパワートレインのセッティングを切り替えることが可能なだダイナミックセレクトには新たに「Comfort」モードよりさらに快適性を重視した「MAYBACH」モードが設定された点も新しい。
4人乗り仕様のファーストクラスパッケージを選択すると、後席が左右独立シートとなり、クーリングボックス、格納式テーブルやシャンパングラスも装備される。
後席ドアには、電動開閉機能を標準装備。ホイールベースを延長したことによりリヤドアも大きく重くなっているが、これを装備することで例えば傾斜のある路面でも開閉は容易となる。アクティブブラインドスポットアシストが対話型インフォテイメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」に統合されたので、後方から近づく他の歩行者を検知するとドア機能を自動的に停止するなど、開閉時の安全性にも配慮されている。なお、後席コンフォートドアは、ルーフライナーに設置したプッシュスイッチで開閉したり、車外ドアハンドルのセンサー部に触れて閉めるなど、複数の開閉方式に対応している。
発売されるのは「S580 4MATIC」と「S680 4MATIC」の2機種。S580 4MATICには503ps/700Nmを発揮する4.0ℓV型8気筒ツインターボエンジン「M176」に、48V電気システムとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたユニットを採用。エンジンは低中負荷域で気筒休止する機構が備わり、ISGは20ps/200Nmを短時間発生することが可能なため、燃費性能にも配慮されている。一方「S680 4MATIC」には、メルセデス・ベンツのフラッグシップエンジンとも言える、612ps/900Nmを発揮する6.0ℓV型12気筒ツインターボエンジン「M279」を搭載している。
いずれも9速AT「9Gトロニック」と四輪駆動システム「4MATIC」が組み合わされ、必要以上にエンジン回転数を上げることなく快適な走行性能を実現しつつ、前後の駆動力配分を常に最適化する。
従来、大型なボディを有するメルセデス・マイバッハSクラスでの四輪駆動システムの採用は、後輪駆動と比較して小回りが利きにくくなるというデメリットを伴っていた、新型では後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」を採用することで、そのデメリットを解消。駐車の際などの非常に低速な範囲では最大約10度リヤホイールを傾け、駐車時の小回りや、アクティブパーキングアシスト使用時に縦列駐車から発進時の斜め前方への移動などの利便性を高める。
約60km/h以下では、リヤホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度傾け、日常の走行シーンでの取り回しが向上する。約60km/hを超えると、リヤホイールをフロントホイールと同じ方向に最大3度操舵することで、走行安定性を大きく高める。このリア・アクスルステアリングの採用により、従来のメルセデスの美徳である小回り性能を犠牲にしないだけではなく、中高速域での安定性や四輪駆動によるメリットもすべて実現させている。
●新型「メルセデス・マイバッハSクラス」ラインナップ
・S580 4MATIC:2648万円
・S680 4MATIC:3201万円
※価格は消費税込み
●メルセデス・ベンツ公式WEBサイト「メルセデス・マイバッハSクラス」
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