激戦のコンパクトSUV市場にまたしても魅力的な1台が登場 BMW X2は最新コンパクトSUVの本命になれるか?
- 2018/04/17
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MotorFan編集部
BMWの最新SUV、X2がデビューした。いち早くX3をデビューさせ、欧州プレミアムブランドの中ではアーバンSUVの老舗としてリードしてきたBMWだが、ここで近年激戦区となっているコンパクトSUV市場に向けて、X1に続くモデルを追加した。自動ブレーキなど最新のドライビングアシストやスマートフォン連動などコネクテッド技術を全車標準装備するなど今どきの1台となっている。
世界中で続くコンパクトSUV人気は、見晴らしのよさや取り回しのよさから来ているというのは想像に難くないが、日本においてはタワーパーキングに入るサイズというのがひとつの指標である。過去には低全高グレードや全幅を抑えた改良を施した日本仕様を用意するインポートブランドもあったが、このX2もやはり全高を1535mmに抑えてきた。
実際ボディサイズはプラットフォームを共用するX1よりもsDrive 18i同士で比較して80mm短く、5mm幅広く、75mm低い。数字はX1よりも上位だが、BMWでは車名が偶数モデルをクーペなどのスタイリッシュモデルにする方程式がある。つまりX2は実用一辺倒ではなく、エクストリームスポーツからインスピレーションを受けたグレードのM Sport Xをラインナップするなど、デザインや企画コンセプトもBMWの新境地を模索した内容となっている。
パワートレインは1.5リッター直3ターボに7速DCTが、2リッター直4ターボに8速ATが組み合わされる。駆動方式は前者はFWD、後者はAWDとなる。価格はFWDの436万円からだが、2リッターAWDが474万円と価格差が小さいことにも注目したい。
自動ブレーキやレーン逸脱警報などの安全装備は標準だが、ACC(追従クルーズコントロール)はオプションとなる。またスマホ接続することで緊急時のSOSやナビ、空調の操作ができるなどコネクテッド技術もアピールしている。
主要諸元
BMW X2 sDrive18i
全長4375mm、全幅1825mm、全高1535mm、ホイールベース2670mm、車両重量1500kg、車両総重量1775kg、排気量1498cc、直列3気筒ガソリン・エンジン、最高出力140PS(103kW)/4600rpm、最大トルク220Nm/1480-4200rpm、燃料消費率15.6km/L
メーカー希望小売価格(税込)
BMW X2 sDrive18i ¥4,360,000
BMW X2 sDrive18i M Sport X ¥4,810,000
BMW X2 xDrive20i
全長4375mm、全幅1825mm、全高1535mm、ホイールベース2670mm、車両重量1620kg、車両総重量1895kg、排気量1998cc、直列4気筒ガソリン・エンジン、最高出力192PS(141kW)/5000rpm、最大トルク280Nm/1350-4600rpm、燃料消費率14.6km/L
メーカー希望小売価格(税込)
BMW X2 xDrive20i ¥4,740,000
BMW X2 xDrive20i M Sport X ¥5,150,000
(以下プレスリリースより抜粋)
新型BMW X2は、高い機能性や走行性に加えて、個性や創造性を追求しながらBMWの挑戦し続ける姿勢を表現した全く新しいコンセプトのモデルであり、数多くの新しいデザインが導入されている。キドニーグリルは、下部の幅を広げた他には無いデザインとなっており、大型エア・インテークと共に低重心かつワイドな印象を演出している。ルーフ・ラインは、従来のクーペ・スタイルに固執すること無く、BMW Xモデルらしい強固な印象を残すやや無骨な形状とすることで、躍動感を表現した。そして、BMWの特徴でもあるホフマイスター・キンクをCピラーに組み込むことで、ボディ後方まで窓の下部がせり立つラインを取り入れ、シャープで挑戦的なデザインへの拘りを表現している。Cピラーには、歴代BMWクーペの名車を彷彿とさせるBMWブランド・ロゴをあしらった。これは、近年採用されていないデザインで、BMWの伝統と創造性を融合させる要素として、モデル・コンセプトを端的に象徴している。
内装は、BMWならではのドライバーを中心においたコンセプトとモデルの個性を調和させ、低重心のドライバー・シート・ポジションが設定され、スポーティな印象を強調している。また、モデル全体にフラットな造形が採用されているため、広々とした室内空間を実現した。
新型BMW X2その他の外装デザインの特徴について
<ヘッドライト>
ヘッドライトのデザインも、新型 BMW X2のスポーティなキャラクターを強調している。LEDデイタイム・ランニング・ライトを組み込んだ伝統的な丸形2灯式デザインとフォグライトの組み合わせにより、一目でBMWのXモデルであると識別できる。中央寄りのライトが外側よりやや小さくデザインされているため、シャープでダイナミックな新型BMW X2の外観を生み出している。
<テール・ライト>
新型BMW X2のリヤ・エンドは、水平のラインを強調したデザインによって、車両が路面に密着しているような印象を生み出し、幅の広さを強調することでスポーティな印象を強めている。これらのラインは、高い位置に設置されたテール・ライトにも現れている。LEDテール・ライトには、BMW Xモデル特有のT字形の光源部とBMWクーペの特徴であるL字形の輪郭が組み合わさった形状が採用されている。これにより、新型BMW X2らしい個性的なリヤ・デザインとなっており、夜間でも容易にこのモデルであると識別可能となっている。
<リヤ・バンパー>
新型 BMW X2のワイドでしっかりと路面を捉えたスタンスは、後方から見るとより伝わってくる。特に、水平方向にデザインされたラインと、特徴的な造形のリヤ・バンパーが、ワイドな印象を強調している。BMW X2 M Sport Xには、コントラスト・カラーのフローズン・グレーで塗装された専用デザインのディフューザーが装備されている。また、リヤ・バンパーとテールゲートに新しいデザインを採用し、1枚板状のリヤ・エプロンに被さるように組まれていることで、全体として極めて調和のとれたデザインとなっている。さらに、直径90mmの大型エキゾースト・テールパイプが装備され、存在感とスポーティさを強調している
新型BMW X2 M Sport X:エクストリーム・スポーツに触発されて
新型BMW X2 M Sport Xのデザインは、全体として強いコントラストを感じさせるフローズン・グレーをアクセントにしている。このフローズン・グレーはM Sport Xのパーツに特化して使用しており、どの角度から見ても目に付くように配置され、外観上の特徴となっている。また、新型BMW X2 M Sport Xには、このモデル専用の大径19インチ・スタイリング722 Mホイールが標準装備され、さらにオプションとして、より大径となる20インチMライト・アロイ・ホイールも装備可能で、よりシャープなデザインを演出することが可能である。内装は、上質さとスポーティさを強調するため、イエローのコントラスト・ステッチが施された、マイクロ・ヘキサゴン・ファブリック/アルカンターラ・アンソラジット・コンビネーション・シートが採用されている。インテリア・トリムには、繊細な加工が施され、より洗練された室内空間を演出するアルミニウム・ヘキサゴン・アンソラジット・インテリア・トリムが、新型BMW X2 M Sport X専用として新たに採用されている。そのデザインには、新型BMW X2のエクステリア・デザインの特徴でもある、ヘキサゴン形状が反映されている。
あらゆる道で、心躍らせるスポーティな走り
新型BMW X2のサスペンションは、優れた俊敏性と高い運動性能を実現している。ドライビング・パフォーマンス・コントロール・スイッチを使えば、車両の走行特性を調整すること可能で、標準モードのCOMFORTのほか、燃料消費効率を重視したECO PROや、スポーティな走りを実現するSPORTモードが設定されている。M Sport Xモデルでは、Mスポーツ・サスペンションが標準装備されている。このサスペンションには、堅めのスプリングとダンパーが採用され、一層スポーティなロード・ホールディングを実現する。さらに、いかなる路面状況においても卓越した運動性能を発揮するインテリジェント4輪駆動システム「xDrive」を搭載したxDrive20iでは、ステアリングの角度やホイールの回転速度などの車両データから、オーバーステアやアンダーステアなどの兆候を察知し、瞬時に前後アクスルへの駆動トルクを可変配分することで、高い安定走行を実現する。これにより、SACとしてのスポーティさ、ダイナミックな走行性能と、快適性や安全性を高次元で兼ね備えたモデルとなっている。
安全機能・運転支援システム
「ドライビング・アシスト」
新型BMW X2に搭載される、ドライビング・アシストは、BMWの安全機能・運転支援システムである。日常走行域での急停止や飛び出し等を瞬時に判断し警告する。また、オプションでACCを装備することで、高速走行時や渋滞時に安定した走行を継続しやすいようにサポートする機能が追加され、安全性と利便性を向上させる。
<レーン・ディパーチャー・ウォーニング>
車線からクルマが逸脱しそうになると、ステアリング・ホイールを振動させてドライバーに警告を促す。
<前車接近警告機能>
前車に追突する危険性が高まった際に、ドライバーに警告を発する。
<衝突回避・被害軽減ブレーキ>
追突が不可避な場合に、システムが自動的にブレーキをかけて衝突を回避・被害の軽減を図る。また、歩行者検知機能の採用により、歩行者への接近に対しても、ドライバーへの警告と衝突回避・被害軽減ブレーキを作動させる。
<ACC/アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)*>
任意の速度をベースに、前方の車両との車間距離を維持しながら自動で加減速を行い、低速走行時には車両停止まで制御を行なう。
*: ACCはオプションとなります。
BMWコネクテッド・ドライブ標準装備
BMWコネクテッド・ドライブは、「もしもの時に備える万全の安全性」と「カーライフを進化させる革新の利便性」を実現し、それぞれ、以下の機能がある。
もしもの時に備える万全の安全性
<BMW SOSコール>
深刻な事故が発生した際、車両から自動的にSOSコールを発信。コール・センターへの音声接続とともに、車両情報・位置情報や衝突状況といった情報も送信されるため、ドライバーが意識を失っている場合でも、スピーディな救急対応が可能である。また、必要に応じて手動で車内のSOSボタンからコール・センターに連絡することもできる。
<BMWテレサービス>
車両が自動的に整備関連のデータを指定の正規ディーラーに送信する。これにより、より正確かつスピーディなサービスを受けることが可能である。車両のバッテリー電圧が規定より低下するなどの異常が発生した際にも、自動的にBMW正規ディーラーに通知する。路上故障などのトラブルが発生した場合には、車載コントロール・ディスプレイのメニューから「BMWエマージェンシー・サービス」に連絡をすることができ、オペレーターとの音声通話に加えて、車両の位置情報や車両ステータス(ガゾリン残量、走行状況など)のデータもコール・センターに送信されるため、より迅速なエマージェンシー・サービスの手配が可能である。
<BMWリモート・サービス>
スマートフォンを利用して車両を遠隔操作できるサービスである。スマートフォン専用アプリ「My BMWリモートApp」を介して、車外からベンチレーションを起動させたり、ドアのロックやロック解除が行える。また、パソコンやスマートフォンで事前に検索した目的地情報を車両に送信し、ナビゲーションに設定することも可能である。
<BMWオンライン>
車載通信モジュールを利用して、車内のコントロール・ディスプレイから最新のニュースや天気予報を閲覧・検索ができる。
<BMW APPs>
BMW専用アプリ「BMW Connected」をスマートフォンにダウンロードし車両に接続することにより、車内のコントロール・ディスプレイとiDriveコントローラーを利用して専用アプリ内の様々なコンテンツを愉しむことができる。例えば、Twitterの更新情報を視認性に優れた車内のコントロール・ディスプレイで確認ができる。テキストの読み上げ機能を使えば、運転中でも車両のオーディオから友達の投稿を聞くことが可能である。
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