ついに初試乗! 新型マツダ3は有言実行の仕上がりだった【Mazda3 海外試乗記/インプレッション】
- 2019/01/27
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MotorFan編集部
2018年11月のLAショーでの世界初公開に続いて、今年の1月に開催された東京オートサロン2019でもお披露目された新型マツダ3。日本での正式発売は今年の中旬と言われているが、ひと足お先にアメリカはロサンゼルス近郊の市街地~フリーウェイ~ワインディングで試乗を行なってきた。世界が注目するマツダ渾身の一台。その初乗りインプレッションをお届けしよう。
TEXT●山本シンヤ(YAMAMOTO Shinya)
いよいよスカイアクティブは第七世代へ
2012年に登場のCX-5以降、「第六世代」と呼ばれるスカイアクティブ商品群をラインナップさせたマツダだが、五代目となる新型マツダ3から「第七世代」と呼ばれる新しいフェイズにコマを進める。
なぜ、人気のクロスオーバーSUVではなくハッチバック/セダンのマツダ3が第一弾として選ばれたのか? それはマツダ3こそが「マツダの顔」だからだ。03年に初代が登場して以来、世界130カ国で発売され総生産台数は累計600万台を超える。まさにマツダのブランド認知をけん引してきたエースというわけだ。
エクステリアはハッチバック/セダンともにキープコンセプトに感じるが、実車を見ると「そうきたか!!」と唸らされる。ハッチバックはノーズが長く、キャビンは小さく、Cピラーは太い上にリヤゲートはクーペのように角度が寝ており、情熱的で凝縮感があるスタイル。対するセダンはハイデッキでハッチバックの延長戦のようなスタイルのモデルが多い中、「ザ・セダン」と言った伝統的な3BOXらしいフォーマルで伸びやかなスタイルと、同じマツダ3ながら印象はまったく異なる。ちなみに共用部品はボンネット、シグネチャーウイング、ヘッドライト、フロントガラスのみである。
さらに驚いたのは、見る場所やシーンによって違う表情を見せることだ。従来の魂動デザインはパッと見た時の美しさはあったものの、見慣れると少々“味濃い目”な印象を受けたが、新型はあっさりしているのにジワーっと響くような奥深さを感じる。これは造形を“線”ではなく“面”の変化で表現した「深化した魂動デザイン」の特徴のひとつだ。個人的にはショー会場でバッチリ決まったライティングで見るよりもリアルワールドの光の下で見た時のほうが「いいね!」だった。
ただ、ちょっと残念なのはフェンダーとタイヤのクリアランスが大きく、やや腰高に感じてしまうことだ。タイヤチェーン装着のためと言うが、個人的には10~15mmローダウンすると印象はもっと良くなると感じた。
インテリアは横基調かつ要素をシンプルにしたデザインに加えて、スイッチ類やレジスターを最適配置。スイッチ&コマンダーなどの刷新や、RXヴィジョン/ヴィジョンクーペと共通モチーフのステアリングなどの採用も相まって、上級のマツダ6(=アテンザ)を超える質の高い空間を実現。
ちなみにスイッチ/ダイヤルのタッチはもちろん、ダンパー内蔵のカップホルダーリッドやグローブボックスなど”操作感”にもこだわっている。これまでのマツダ車は「デザインはいいけど細部は……ね」といった感が否めなかったが、今回は細かい部分まで抜かりなしである。
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