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メーカー純正モデルとして販売されていたロードスターターボ 幻のマツダ・ロードスターターボをキミは知っているか

  • 2019/02/16
  • ニューモデル速報
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サイドウインカー上の「RoadSter TURBO」のエンブレムくらいしかターボ化をアピールするものはない。

ターボによるモアパワー化というのは、ロードスター乗りの多くが夢見たことがあるのではないでしょうか。しかし、そんなロードスターターボが過去にはあったのです。それもちゃんとしたマツダの正式モデルとして、です。

 ロードスターターボが限定で発売されたのは、今からおよそ15年までの2003年12月。世代は、二代目のNB末期でした。

 エンジンはNBに搭載されていた1.8Lをベースにターボ化。ただし、むやみにハイパワーを狙ったものではなく、低速域から高いトルクを発生させ、アクセルにリニア反応する「人馬一体」の走りを追求している、とリリースでは謳っていました。では、このロードスターターボのスペックを見てみましょう。

■ロードスターターボ

エンジン:1.8Lインタークーター付きターボ
最高出力:172ps/6000rpm
最大トルク:21.3kgm/5500rpm
車両重量:1120kg
トランスミッション:6速MT


■参考:RS-Ⅱ

エンジン:1.8L
最高出力:160ps/7000rpm
最大トルク:17.3kgm/5500rpm
車両重量:1080kg
トランスミッション:6速MT


 ノーマルと比較して、パワーアップは12psとさほどではなさそうに思えますが、むしろ4kgm増したトルクに注目です。コーナー立ち上がりでのアクセルオンで、よりパワフルさを実感できたことでしょう。このパワーアップに対応して、駆動系も強化。強化クラッチ&トランスミッション。強化ドライブシャフト&プロペラシャフト、トルセンLSDが追加され、ファイナルもベースの3.909から4.100へとショート化されていました。また、足まわりでは205/40R17タイヤにビルシュタインダンパー、そして専用チューンのローダウンサスが奢られています。

発表後、「東京オートサロン2004」に出展されたロードスターターボ サーキットトライアル仕様。
ロールバーやフルバケなど、マツダスピードカップ・サーキットトライアルに参加できる装備類を装着したもの。

■さり気なく違いをアピールする内外装

 エクステリアは新デザインの前後アンダースポイラーに、スモークヘッドランプベゼル、ロードスターターボ専用オーナメントを装備。「ターボだぜ!」とことさらにアピールするのではなく、一見気付きにくいけど実は違う……というなんとも通好みな変更でした。

 内装は、レッドステッチの本革巻きステアリング&シフトノブ&パーキングレバー、シルバーメーターパネル、メタル調センター&シフトパネル、アルミペダルセットを専用装備として用意。内装色はレッド×ブラックを標準に、4種類が設定されていました。

各部のレッドステッチとメタル調パネルがターボならではの装備
標準のレッド×ブラックのクロスインテリア。本革シートのメーカーオプションも設定されてた。

■気になるお値段。これだけついて衝撃の……

 ちなみに車両価格ですが、NBロードスター1.8Lモデルの235万円〜244万8000円に対して、なんと257万円! これはもう出血覚悟の大バーゲンプライスです。今から思うとなんとも羨ましくなってくるクルマがあったものですが、もう一度こんなロードスターを追加してくれないモノでしょうかねぇ……。

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