自動車保険のダイレクト型(ネット型)と代理店型の違いとは？メリット・デメリットを徹底比較！

• 2025/09/01

• MotorFan編集部

  

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自動車保険（任意保険）には代理店型とネット型（ダイレクト型）があり、ネット型自動車保険の方が保険料は安い傾向にあります。

保険料が安いと補償内容、事故対応に差があるのではないかと心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、結論からいえば大きな差はありません。事故対応・補償内容の差は、ネット型か代理店型かではなく、どの保険会社を選ぶかで違いが出てきます。

この記事ではネット型自動車保険とは何か？代理店型との違いは何か？を詳しく解説していきます。

※この記事は広告を含みます。

ネット型自動車保険とは？

ネット型の自動車保険とは、「通販型」や「ダイレクト型」とも呼ばれる、保険の代理店を通さずに直接インターネット上にて見積もりや申込みができる自動車保険です。

ネット型の自動車保険は代理店型の自動車保険と同じく任意保険です。自賠責保険ではカバーしきれないような多額の賠償額を補うために加入します。ちなみに内閣府の調査によると、平成28年度の死亡事故での任意保険の平均賠償額は3,586万円でした。
参考：交通事故の状況及び交通安全施策の現況/内閣府

ハンドルを握る以上は誰もが事故の加害者になってしまう可能性があり、その損害額は個人では支払いきれないほど高額になることがあります。そのため、万が一の事態に備えて自動車保険に加入しておくことが大切です。

事故対応・補償内容で大きな差はない

事故時の対応やサポートは、ネット型自動車保険と代理店型ではほとんど変わりません。ネット型自動車保険、代理店型自動車保険、いずれも事故時に専門知識を持った保険会社の専任担当者が割り当てられ、示談交渉や保険金の支払いなど事故解決まで対応してくれます。

ネット型自動車保険の中には、事故時に警備会社のスタッフがかけつけて現場の記録や救急車の手配などをサポートするサービスを提供しているところもあります。

また選べる補償内容も同様に、ネット型自動車保険と代理店型自動車保険で基本的な差はありません。ネット型自動車保険を選ぶ方は、事故対応やロードサービスについても詳しく確認するようにしましょう。

ネット型自動車保険の保険料が安い理由

一般的にネット自動車保険の大きな特徴として挙げられるのが「保険料の安さ」です。

ただし、自動車保険は万が一の時のための“安心”を商品として購入している側面もあるため「安い保険料で大丈夫なの？」と心配する方もおられるかもしれません。

先ほども述べたように、ネット自動車保険と旧来の代理店型自動車保険では、事故対応や補償の内容はほとんど変わりません。

では、なぜネット自動車保険の保険料が安いのかというと、以下の2つの理由が大きいです。

代理店で自動車保険を契約すると、総支払額には、保険料分以外に代理店手数料が含まれるため、代理店手数料のかからないネット自動車保険と比べると金額が大きくなります。

また、ネット自動車保険はインターネットや電話で契約が完了するため、必ずしも店舗を持つ必要がなく、代理店型よりも店舗経費や人件費といったコストも抑えられるため、保険料もリーズナブルに抑えることができます。

ネット型自動車保険のメリット

ネット自動車保険には大きく分けると以下の3つのメリットがあります。

保険料が代理店型と比べると割安になる

私たちが支払う保険料には、事故時の補償に使われる原資となる「純保険料」と、店舗経費や人件費、広告費などに使われる「付加保険料」の2つの要素が含まれています。

ネット自動車保険の場合、純保険料は代理店型と変わりませんが、店舗費用やスタッフ費用など付加保険料を抑えることができるため、代理店型と同じ補償内容の契約でも保険料を安く抑えることができます。

複数社の保険料をネットで簡単に比較できる

代理店で自動車保険に加入すると、基本的にその代理店が提携している自動車保険にしか加入できません。

しかし、ネット型自動車保険なら、一括で複数の自動車保険会社の保険料を比較するようなサービスも多く、保険内容やコストパフォーマンスを比較しながら自分に合った保険会社やプランを選択できるのが代理店型にはないメリットです。

契約内容の確認から加入までネットで完結できる

代理店で自動車保険に加入する場合には、当然代理店の営業時間内に来店する必要があります。また、保険商品の説明から始まり、見積もりの案内や契約内容の確認など、保険検討から加入まで時間がかかってしまうこともあります。

その点、ネット自動車保険なら、インターネット上から24時間いつでも加入が可能で、オプションなども画面上で選択するだけで調整できるためスピーディーです。日中や平日に時間を取りづらい方でも利用しやすいのがネット型の大きな特徴です。

ネット型自動車保険のデメリット

ネット自動車保険のデメリットについても確認してみましょう。

補償内容やオプションを自分で選ぶ必要がある

ネット型自動車保険は、基本的に補償内容やロードサービスの内容などを自分で選択する必要があります。

ほとんどの保険会社は初めての方でもわかりやすいように保険用語の説明や、各プランの補償内容の詳しい解説を用意してくれていますが、慣れていない方だとどのプランを選んだら良いのか迷ってしまうこともあるかもしれません。

より詳しい説明を受けたい場合には、保険会社のカスタマーサービスに電話したり、チャットサービスでオペーレーターに確認すると詳細情報を教えてくれます。

もしもの事故の時の対応について不安に感じる方が多い

代理店型自動車保険であっても、事故時に代理店のスタッフが事故担当者になってくれる訳ではありませんが、対面して契約できるため安心感があります。

逆にネット型自動車保険だと見積もりから加入まで画面上で一人で完結できるため、事故時の対応について不安を感じる方もいます。

そんな不安を払拭するためにネット型自動車保険では、事故時の対応満足度や利用者の口コミを公開しているところが多いです。気になる自動車保険会社があれば、どんな口コミが寄せられているか確認して安心できるところに加入しましょう。

代理店型自動車保険とは？

代理店型自動車保険とは、保険会社と契約者の間に保険代理店が介在し、対面や電話を通じて補償設計・見積り・契約をサポートする自動車保険です。代理店はお客様の運転歴や家族構成、他保険加入状況を踏まえて最適なプランを提案し、契約後も更新案内や証券管理を代行してくれます。
専門家の助言を受けながら手続きを進められる安心感がある一方、代理店手数料や運営コストが上乗せされるため、ネット型自動車保険より高めの保険料になりがちです。代理店型自動車保険のメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

代理店型自動車保険のメリット

代理店型自動車保険には大きく分けると以下の3つのメリットがあります。

専門家による保険プランの提案

代理店は運転歴・家族構成・車両価値などを担当者がヒアリングし、補償内容や補償範囲をお客様に合わせたプランで設計してくれます。保険用語が難しい初心者でも、比較資料や事例を基に納得できるまで質問できるため「知らぬ間に重要な補償を外していた」という失敗を防ぎやすい点が最大の安心材料です。またヒアリングからプラン提案まで対面で行ってくれるケースが多く、担当者の顔を見ながら説明を受けたいと考える人には安心感があります。

ネットが苦手な人でも安心

保険の契約・更新の手続きをオンラインで行うのが不安だと感じる方や、インターネット操作が不慣れな高齢ドライバーの方には、書面での説明と署名・捺印を通じた手続きは手軽に感じるでしょう。また代理店は契約書類の記入ミスや更新漏れをチェックしてくれるので、手続きミスを防ぎやすく、万が一ミスがあった場合もどこを直せばいいか、何を追加で用意すればいいか担当者が丁寧に説明してくれます。

ライフプランに合わせた保険提案

すべての代理店に当てはまるわけではありませんが、自動車保険だけでなく火災・医療・生命保険も扱い、家計や資産形成の相談に応じる保険会社も存在します。結婚・出産・住宅購入といったライフイベントに合わせて補償を更新しやすく、複数種目契約による割引や一括管理の利便性も享受可能。「保険のかかりつけ医」として長期的に伴走してくれる点が評価されています。
また中には事故の際に現場に駆けつけてくれる等のサポートを行ってくれるケースもあるようです。
※事故対応は保険会社が行うため、ケースバイケース

代理店型自動車保険のデメリット

つづいて代理店型自動車保険のデメリットを確認していきます。

保険料に代理店コストが上乗せされる

担当者による契約サポートがある代わりに、代理店報酬や運営コストが保険料に上乗せされるため、同じような補償内容でもネット型自動車保険より保険料が高くなることが多いです。特に若年層や低走行距離ユーザーは支払額の差を実感しやすく、「日頃から何かサポートしてくれるわけではないのに保険料が高い」という不満につながる場合もあります。

営業担当者によって良し悪しがある

代理店ごとに、更に言うと担当者ごとに保険知識や提案スタンスが異なるため、優秀な担当者に当たれば心強い一方、販売手数料重視で高額プランを勧めるケースも存在します。結果として不要な特約や高い等級を付けた「過補償」状態になる可能性はゼロではなく、担当者の説明をよく聞いて内容を理解していないと、割増な保険料になる可能性があります。
また担当者が異動・退職してしまうとサービス品質に差が出る場合があります。人によるサポートが強みであるからこそのデメリットと言えるでしょう。

営業時間外はサポート不可

見積もり相談や契約変更は代理店の営業時間や担当者のスケジュールに左右されます。特に休日・夜間の即時対応が難しいことが多いです。日中は忙しくて時間が作りにくい場合や、引っ越し直前の車庫証明や車両入替など急ぎの手続きを自分の都合で完結できず、ネット型の24時間オンライン完結と比較すると柔軟性に欠ける点が弱みです。

ネット型自動車保険と代理店型自動車保険の違い

ネット型自動車保険と代理店型自動車保険の違いについて、さらに表で確認してみましょう。

項目	ネット型自動車保険	代理店型自動車保険
加入方法	インターネット・電話・郵便から資料請求や見積もり、加入が可能。	代理店にて加入。新車や中古車の購入時に自動車販売店にて加入することも。代理店のスタッフと対面形式で相談しながら決定できる。
保険料	代理店手数料が必要ないため、代理店型よりも一般的にリーズナブル。	支払う保険料には代理店の利益になる手数料が含まれているため、ネット型と比べると割高になりやすい。
補償内容	不明な点は保険会社が用意している資料やカスタマーサービスなどで確認しながら決定する。	不明な点は代理店の担当者と相談しながら補償内容を決定する。
ロードサービス内容	キー閉じ込み、ガス欠など、基本的な車両トラブルへの対応が含まれる契約が多い。	ネット型と同じく、基本的なロードサービスが含まれる契約が多い。
事故時の対応	保険会社の事故対応に直接連絡する。専任担当者が最後まで事故対応してくれるネット型保険会社が多い。	保険会社、または代理店に連絡する。事故対応は代理店の業務外なため、基本はネット型と同じく保険会社の専任担当者が担当する。

ネット型自動車保険と代理店型自動車保険の主な違いは、保険加入手続きと保険料です。ネット型ではお客様が見積りシミュレーションやよくある質問を参照し、コールセンターやチャットに相談しながら加入手続きを行います。またネット型自動車保険はオンライン上で申し込み手続きが完結し代理店コストがかからないため、補償内容が同じような条件でも保険料が安くなる傾向にあります。
ネット型自動車保険と代理店型自動車保険で補償内容・事故対応・ロードサービスに大きな差はありません。補償内容のラインナップ、補償範囲（補償額など）の違いはあくまでも保険会社ごとに商品ラインナップの違いであり、ネット型か代理店型かの違いは直接的に関係していません。事故対応の窓口はいずれも場合も保険会社が行います。代理店によっては事故対応のサポートを行ってくれる場合もありますが、基本的には業務外です。

ネット型自動車保険の選び方【比較ポイント】

出来るだけ保険料を安くしたい、日中は忙しいから好きな時間帯にネットから保険を申し込みたいとお考えの方に、ネット型自動車保険を選ぶ際の比較ポイントを解説していきます。

多くの保険会社があって迷ってしまう時には、これからご紹介する比較ポイントで保険会社を比べると選びやすくなります。

基本の補償内容で各保険会社の保険料を比較

ほとんどの保険会社では、見積もりを依頼すると基本となる契約内容で保険料がいくらになるのか確認できます。

いくつかの保険会社を比較する際には、用途や車種、等級、設定する保険金額など同じ補償内容で保険料がいくらになるかを見比べると、コストパフォーマンスに優れた自動車保険会社を見つけやすくなります。

自動車保険の保険料は、自由化に伴い各保険会社が自由に決定できるようになったため、意外と同じような内容の保険でも保険料が数千円から1万円以上変わってくることがあります。

使用環境に合わせた特約サービスがあるか確認

自動車保険を販売する各保険会社は、他社と差別化するために、様々な特約サービスやオプションを用意しています。

例えば、保険会社によって、以下のような特約やオプションが選択可能です。

ここですべてを紹介することはできませんが、気になる自動車保険がユーザーのライフスタイルに合わせた特約やサービスを提供しているかどうかも確認してみましょう。

ロードサービスは含まれている保証内容を比較

基本的にほとんどのネット自動車保険にはロードサービスが無料で付帯しています。

ただし、そのロードサービスの補償内容は各保険会社によって異なりますので、“ロードサービスがある＝安心”ではなく、どんなロードサービスが付帯するのかを確認しましょう。

例えば、以下のような点をチェックできます。

保険会社によってロードサービスの内容も変わってくるため、契約前に確認するようにします。

口コミ・評判で実際のユーザーの声を確認する

自動車保険は試しに事故時の対応を体験してから加入というわけにはいかないため、必要な時に本当に頼りになるのかどうか確認しづらいかもしれません。

各保険会社のサービス品質については、他のユーザーの口コミ評判が参考になります。事故を起こしてしまった際の専任担当者の対応や保険内容の充実度についても口コミで詳しく紹介しているユーザーがいらっしゃるので参考になります。

いくつかの自動車保険で迷っているなら、それぞれの口コミ評判を確認して安心できるところに加入するのも一つの方法です。

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自動車保険の比較なら一括見積もりがおすすめ

自動車保険の見積もり比較を行うなら、一括見積もりがおすすめです。通常の見積もりでは保険会社ごとに必要情報を入力する必要があり、3社に見積もりを依頼したいと思ったら3回同じような手続きを行う必要があります。自動車保険の一括見積もりサービスを活用すれば、一度の見積もり依頼で複数社の保険料を比較でき、より安い保険会社を見つけやすくなります。

どの一括見積もりを利用するか迷ったら、保険市場がおすすめです。保険市場は最短3分で入力完了、厳選11社に自動車保険の一括見積もりが可能です。

保険市場を運営するアドバンスクリエイトは創業25年以上で東証プライム市場に上場しており、利用者数は年間2,000万人以上の実績があり安定感のある会社です。
見積もりは無料なので、これから加入を検討してる方も、今の保険と料金比較してみたい方も、一度試してみてはいかがでしょうか。

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【Q&A】ネット型自動車保険について多い質問

ネット型自動車保険に関してよく寄せられる質問にもお答えします。

安心・リーズナブルな自動車保険を選ぶのにお役立て下さい。

Q.等級が上がるとどれくらい保険料が割引になる？

等級は全部で20等級に区分されていて、初めて自動車保険に加入する際には6等級が適用されます。

1年間自動車保険を使わないと、翌年の等級は1等級上がります。

等級ごとの割引率は各保険会社によって異なりますが、大まかな目安としてスタートの6等級で約19％割引、20等級になると約63％割引となります。

等級によって保険料が大きく変わるため、保険を使わないで済む安全運転を心がけることが保険料を抑える一番のコツです。

Q.車を乗り換えた場合、保険料が変わる？

自動車保険は車両ごとに契約しますが、「車両入替」という手続きをすると、車を乗り換えても元々の等級や補償内容を引き継げます。

ただし、乗り換えた車の型式によって「型式型料率クラス」は変わるため、保険料が同じとは限りません。

例えば、型式別料率の低いコンパクトカーから盗難の可能性や修理費が高くなりやすい高級車に乗り換えた場合、同じ等級でも保険料は高くなります。

Q.保険を解約すると、等級はリセットされる？

車が不要になった場合、「中断証明書」を発行してもらうと、次回再び自動車保険を契約する際に中断時の等級を引き継げます。

また、まれに事故時に等級が下がってしまうのが嫌で、「保険を解約して他の自動車保険を6等級で新規契約しよう」と考える方もいますが、保険会社間には事故歴などを共有する「情報交換制度」というものがあるため、保険を解約して乗り換えても事故歴やなどは筒抜けとなってしまうためご注意下さい。

ネット型自動車保険は口コミ・評判も比較して加入しよう

インターネット上で見積もりから契約まで完結できるおすすめのネット型自動車保険をご紹介しました。
自動車保険によって補償内容や特約、ロードサービスの内容などが大きく異なるため、契約する際には自分のニーズに合った自動車保険を選ぶ必要があります。

また、事故時の対応については、試してから加入というわけにはいかないため、実際に保険会社に加入して事故対応を受けたユーザーの口コミや評判などを確認するのがおすすめです。

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