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ルノー・キャプチャーで一気に1200km走ってリアルな燃費を計ってみました【東京から紀伊半島へ】 PR

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コンパクトSUVのパイオニアであるルノー・キャプチャー。2020年に日本に上陸した二代目は、その都会派っぷりにさらなる磨きを掛け、パリや東京がよく似合う最新モードを身につけてきた。……なんて言われても、やっぱりルノーと聞けば気になるのは、その類い希なるツアラー性能だろう。ドライバビリティ、コンフォータビリティ、そして燃費──。そんなルノーの真骨頂でもある長距離ツアラーとしてのパフォーマンスのうち、今回は燃費にフォーカスしてレポートしたい。

PHOTO●平野 陽(Hirano Akio)

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世界遺産の熊野古道を目指して実走テスト

WLTCモード燃費はかなり信頼性が高い

世界遺産の熊野古道を目指して実走テスト

というわけで行ってきました恒例の長距離燃費テスト。レポートを担当した「ニューモデル速報インポート」編集部では、1000kmを燃費計測のひとつの目安としている。これだけ走れば多少の渋滞などでは数値が変動しなくなるため、一定の信頼性のあるデータが得られると判断しているのだ。

今回の目的地は、熊野三山とその周辺、いわゆる「熊野古道」で知られる紀伊山地の一帯に定めた。東京からは単純往復で約1000kmである。現地周辺での一般道の走行を含めれば、1100〜1200kmほどになる見込みだ。

東京は新宿にある編集部でカメラ機材を積み込む。5名乗車時で536ℓというクラストップの容量を誇るラゲッジスペースはまさに広大で、スーツケース大のカメラバッグ、三脚、脚立、ディフューザー、一畳分ほどのレフ板、そしてカメラマンと筆者の一泊分の着替えやノートパソコンなどを入れたボストンバッグをこともなげに飲み込んでしまった。トノカバーも完全に閉まっているため外からは荷物が満載であるとはわからず、防犯上も好ましい。

乗員はカメラマンと筆者の2名で、体重はそれぞれ76kgと75kg。カメラ機材は30kgほどである。

今回の旅の伴侶は最上級グレードであるインテンス テックパック。最高出力154psと最大トルク270Nmを発生する直列4気筒1.3L直噴ターボを7速DCTと組み合わせる。インテンスとの違いはレーンセンタリングアシストの有無やシート表皮(テックパックはフルレザー)など。

ルートはまず東京都新宿区にある編集部を出発し、東名高速道路、新東名高速道路、伊勢湾岸自動車道、東名阪自動車道、伊勢自動車道、紀勢自動車道を経て尾鷲市へ。ここまでは高速道路で、尾鷲からは一般道で丸山千枚田、熊野本宮大社、そのほか熊野古道と呼ばれる一帯を巡り、新宮市で一泊。翌日は熊野速玉大社、そしてその周辺の海岸などで撮影し、往路の折り返しで帰京する……といった具合だ。

世田谷にある東京インターチェンジから東名高速に乗る。ルーテシアに対して23psと30Nm、そしてライバルの2008に対して24psと40Nm、それぞれ上回る最高出力154psと最大トルク270Nmというクラス最強のスペックは伊達ではなく、ETCレーンを抜けてからの加速、そして巡航時などの追い越しなどは余裕綽々だ。
 
トップギヤの7速での100km/h巡航時のエンジン回転数は1750rpmで、120km/h巡航時は2100rpmだ。
 
参考までにルーテシアの場合、100km/h巡航時は1950rpmである。キャプチャーとルーテシアはトランスミッションのギヤ比も最終減速比もまったく同じだが、タイヤの外周はキャプチャーのほうが長い。よってトランスミッションがハイギヤード化されたのと同じことが起こり、ハイパワー&高トルク化されたエンジンパフォーマンスも相まって、評価の高かったルーテシアをさらに超える上質な走りを生み出しているのだろう。

往路はあまりADASの世話にはならず、流れをリードするペースで走る。新東名高速の6車線(片側3車線)区間の全域に渡って制限速度が120km/hとなったこともあり、快調なペースで距離を刻んでゆく。

伊勢湾岸自動車道、東名阪自動車道、伊勢自動車道、紀勢自動車道を乗り継ぎ、尾鷲北インターチェンジで一般道へと下りる。ここまで約480㎞を平均速度ほぼ100km/hで走り、燃費は18.9㎞/Lをマークした。WLTC高速道路モード燃費は19.5km/Lだから、達成率は97%だ。クラストップの動力性能を備え、ほとんど燃費に配慮しないペースで走ってきたこと考えれば大満足の数字である。

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