三菱自動車　2018年雪上試乗会 in 北海道・新千歳モーターランド エクリプス クロスで「雪上」を走ってみた。

• 2018/02/06
• Motor Fan illustrated編集部 甲斐 貴之

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北海道は新千歳モーターランドにて、間もなく発売を開始する三菱自動車の新型SUV・エクリプス クロスに試乗する機会を得た。あのパリ・ダカチャンピオンの増岡　浩さんが設定した特設雪上コースを、エクリプス クロスとアウトランダーで走る！

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北海道に向かう道中の電車内に、防寒着を忘れたことはありますか？　ボクはあります。

こんにちは、ボクです。北海道で開催された三菱自動車の雪上試乗会の様子をお伝えします。

今シーズンは関東地方に４年振りの大雪が降ったけど、その日その時、ボクは長野で行われる氷上試乗会に向かうため車中の人でした。案の定、どこもかしこも渋滞して走行ペースは激遅。中でも甲州街道を西に向かって新宿駅南口に至る新宿御苑トンネル内には２時間閉じ込められました。クソ。

あとで聞いたところによると山手トンネル内で10時間立ち往生した人もいたというからまだマシだったかもしれないけど、やっとトンネルを出ると新宿駅南口に向かう上り坂で立ち往生しているクルマがわんさか。スタックして押しているクルマたちを見れば例外なくサマータイヤを履いているわけで、事前に降雪の可能性が高いとあれほどアナウンスされていたのに、何の備えもなく走ろうとしたクルマとそのオーナーに殺意に似た想いを抱いたのは確かです。

その後も首都高速の入り口は閉鎖されているから、雪で踏み固められた下道を延々と調布ICまで走り、辿り着いた高速入り口にはまたもやサマータイヤで立ち往生して道を塞ぐトレーラー……ほんと◯ねばいいのに。

やっと乗れた中央道や長野道も積雪していて、結局品川から宿泊する安曇野まで11時間もかかりました。翌日は氷上試乗を満喫しましたが、もちろん東京への帰路は雪道＆通行止めのオンパレード。正直、雪道を走るのはもうお腹いっぱい。でもまあ、北海道は美味しいものを食べられるし、少なくとも渋滞を走ることはないはずだから楽しみにしていましたが、のっけから電車内に防寒着を忘れるという痛恨のミス！　……もうね、2018年は試練の年になりそうです。

当日の北海道は快晴で雪面からの照り返しが眩しい。試乗会場の新千歳モーターランドは適度な積雪量なうえ、パリ・ダカチャンピオンの増岡 浩さんが設定した試乗コースが２本用意されていて、それぞれをエクリプス クロス、アウトランダーで走るという趣向。エクリプス クロスは４WDのGプラスパッケージのワングレード、アウトランダーは24Gナビパッケージの4WDガソリンモデルと、PHEVのSエディションが試乗車として供されました。

ボクたちのグループはアウトランダーの試乗からスタート。まずはPHEVに乗りますよ。

いや、驚きました。アウトランダーPHEVのEV走行は雪道にすごく有効です。もちろん、三菱自慢のS-AWC（スーパー・オール・ホイール・コントロール）の恩恵は確かにありますが、エンジンより緻密なトルク制御が可能な電気モーターだからこそのコントロール性と申しましょうか。先日の大雪で散々走った経験があればこそ、その走りやすさや安定感は身にしみて感じられます。もしあの時、乗っていたのが社用車のプリウスではなくこのアウトランダーPHEVだったら、もっと疲れず快適にそして殺伐とした気分にならずに走れただろうに……と、つくづく思いました。イイヨ、イイヨ、アウトランダーPHEV！　

ガソリンモデルに乗り換えると、こちらの走破性能にも文句はありませんが、やはりPHEVの電気走行の方が自分の好みには合っていたかな。静かな走行フィールで高級車に乗っている感も強く、できれば雪道だけでなくドライの路面も走ってみたくなりました。アウトランダーPHEVは雪国における最強のベストパートナーと言えるかも。いや、それは言い過ぎか。