Motor-Fan[モーターファン]|自動車最新ニュース・速報、試乗記など、クルマとカーライフを楽しむサイト

  • モーターファンテック
  • モーターファンバイクス[Bikes]
  1. TOP
  2. カタログ
  3. トヨタ|TOYOTA
  4. アルファード

MotorFan.jp メカニズム解説ダイジェストVol.1『TOYOTA ALPHARD & VELLFIRE』 トヨタ・アルファード&ヴェルファイアのメカニズムを徹底解説!

  • 2018/06/09
  • ニューモデル速報
このエントリーをはてなブックマークに追加

構造用接着剤の使用範囲を拡大

これまで構造用接着剤は、青い線のリヤホイールハウスまわりとバックドア開口部コーナーに使用されてきたが、今回のマイナーチェンジで赤く示された各ピラーの前側にも塗布エリアを拡大。ボディのねじり変形を抑え、操舵フィールの向上を図った。

スポット溶接で十分に剛性が高められた

スポット溶接の打点数は増やしていないが、そもそも15年のフルモデルチェンジ時に、青い線で示したドア開口部コーナーやフロア骨格の接合部は、限界までピッチ詰めを行なっている。

ホットスタンプ材を含む高張力鋼材を使った軽く強いボディ

前回のフルモデルチェンジで採用された内容から変わりはないが、大柄な上に開口部が大きなボディを軽く、強く構築するために、各種の高張力鋼板を適材適所に使用している。アッパーボディで総重量の26%、アンダー部は約62%に高張力鋼板が使われている。

下面の空力性能も従来通り

床下の多くの部分に整流フィンを設置。ボディ下面の空気流れをスムーズにし、高速走行時の燃費性能を向上している。アッパーボディの各部にも小さな突起であるエアロスタビライザーで整流を行なっている。床下の多くの部分に整流フィンを設置。ボディ下面の空気流れをスムーズにし、高速走行時の燃費性能を向上している。アッパーボディの各部にも小さな突起であるエアロスタビライザーで整流を行なっている。

Aロワアブソーバー Bエアダム C整流フィン Dエンジンアンダーカバー Eフロアアンダー
カバー Fエアスパッツ(フロント) Gエアスパッツ(リヤ)
※リヤのエアスパッツは、寒冷地仕様では装着されない。

リヤまわりのフロア補強

ダブルウイッシュボーンサスペンションの性能を最大限に引き出すため、高剛性なリヤサスメンバーを設定。さらに取り付け部には操安ブレースを追加してボディの変形を抑制している。イラストは床裏下面視。

大柄なボディをしっかりと支えるサスペンション

サスペンション形式は従来と同様だが、新たな構造のピストンが採用されたダンパーのほか、フロントブレーキの大型化やエンジンマウントの変更などで操安と静粛性が向上されている。

ダンパーに新型バルブを採用してより良い乗り心地を実現

ダンパーの減衰力は、ピストンに設けたオリフィス (油路)によって発生させるが、オリフィスだけでは減衰力が二次曲線的に立ち上がる。そこで、ディスクバルブで蓋をしたポートを別に設け、高速域ではディスクバルブを撓ませて油を逃し、減衰力の立ち上がりを抑えるのが一般的な設計。新型では、ディスクバルブの付いたポートを2系統用意し、より低いピストン速度域から油を逃し、早いタイミングから減衰力の立ち上がりを抑えている。

低ピストン速度域から的確に減衰力を制御

操安性確保のためには、0.02m/s以下のピストン速度域では青い線の特性が欲しいが、従来構造では0.02m/s 以上の領域で赤の破線のように減衰力が立ち上がり、ゴツゴツ感が出てしまう。だからといって、乗り心地領域を優先したポート設定にすると、減衰力は赤の実線のようになり、操安領域で減衰力が不足する。そこで、赤破線のポート形状としながら、0.02m/s域から開くディスクバルブを設定。操安性と乗り心地が両立できる青実線の特性をつくりこんでいる。

ダイレクト感のあるステアリングフィールを獲得

ダンパーが動き出す領域から減衰力が立ち上がるようになったため、操舵時の荷重移動が早期に起こり、タイヤの縦荷重が増えてコーナリングパワーが増大。操舵トルクの低い領域からヨーレートが立ち上がるようになり、ステアフィールにダイレクト感が増している。

機能追加でより安全になったToyota Safety Sense

ミリ波レーダーと単眼カメラを併用した検知センサーと総合的な制御によって多彩な安全性能を持つトヨタセーフティセンスが、第二世代へと進化した。車線維持機能が追加されたLTAや、時に大きな事故へとつながる標識の見落としを抑制するRSAなども搭載され、先進安全の分野でもトップクラスの性能を持つこととなった。

先行車発車

安全というよりも“便利機能”だが、前方監視の技術を活用した先行車発進告知機能も装備。信号待ちや渋滞で先行車の発進に気付かずにいると、ブザー音とディスプレイの表示で知らせてくれる、最近のトレンド機能だ。

トヨタブランド初 高速クルージングを安全にサポートするレーントレーシングアシスト「LTA」

車線維持支援は道路の区画線だけでなく、先行車の軌跡を利用して作動する。また、車線逸脱警報及び抑制機能が、アスファルトや縁石などの境界線を認識できるようにレベルアップし、より統合的で高精度なレーントレーシングアシストとなった。

トヨタブランド初 自転車に加え夜間の歩行者も認識できるプリクラッシュセーフティ

歩行者(昼夜)と自転車運転者(昼)を認識し、警報とメーター表示で衝突の可能性を知らせ、ブレーキを踏んだ際には制動をアシスト。ブレーキが踏めなかった場合には自動でブレーキを掛け、衝突を回避または被害を軽減する。

トヨタブランド初 標識の見逃し防止をサポートするロードサインアシスト「RSA」

前方のカメラで認識した道路標識をマルチインフォーメーションディスプレイに表示する。速度規制を超過した場合や、はみ出し通行禁止を表示中に追い越し操作を検出した際には表示の点滅などで警告を与える。

大柄なボディでも安心な巻き込み防止機能

インテリジェントパーキングアシスト2に同時装着される。前後バンパーの側面に設置されたセンサーで車両の側方をスキャニングして障害物を検知。前後方向だけでなく、転舵時の車両側面への接触の危険性をブザー音とディスプレイの表示で知らせる。

車線変更時の後方確認を支援ブラインドスポットモニター「BSM」

隣接する車線の最大約60 m後方までをモニターし、後側方を走る車両や急接近してくる車両を検知してドアミラーのインジケーターを点灯。その際にウインカーを操作すると点滅に変わり注意を喚起する。

ニューモデル速報 Vol.566 新型アルファード/ヴェルファイアのすべて

V6直噴化+8AT搭載
新世代セーフティセンス全車標準!
高級サルーン第二章
ドライビングインプレッション
ライバル車比較試乗
開発ストーリー
メカニズム詳密解説
デザインインタビュー使い勝手徹底チェック
バイヤーズガイド
縮刷カタログ
ほか

おすすめのバックナンバー

自動車業界 特選求人情報|Motor-FanTechキャリア

「自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ

motorfuntech

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。 一覧へ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ

会員必読記事|MotorFan Tech 厳選コンテンツ 一覧へ

Motor-Fanオリジナル自動車カタログ

自動車カタログTOPへ

Motor-Fan厳選中古車物件情報

中古車TOPへ