トヨタ トヨタ アルファード 新型情報|グレード/性能/新車・中古価格
- 2023/11/09
トヨタ アルファードの新型モデル情報を紹介します。トヨタ アルファードの性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。トヨタ アルファード新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。
トヨタ アルファード新型モデルの概要
トヨタ アルファードは、ラグジュアリーな移動をもたらす「トヨタの最高級ミニバン」として、2002年に登場。2008年に発売した2代目の際にヴェルファイアがデビューし、2015年の3代目では最上位グレード「Executive Lounge」を新たに加えるなど、ミニバンから「大空間高級サルーン」へと進化してきた。
ここに紹介する4代目となったアルファードは、2023年6月のデビュー。開発では、運転席から3列目まで「快適な移動の幸せ」を追求し、歴代モデルで受け継がれてきた価値を高めている。開発テーマは「性能を世界基準に昇華させる」。プラットフォームを刷新し、“高級サルーン”として、振動・騒音対策や、燃費、走りといった基本性能を向上。そのうえで、内外装のデザインや、ゆとりの室内空間、使い勝手を磨き上げた。
2023年6月デビュー時のラインアップはシンプルで、「Z」と「Executive Lounge」の2グレード。「Z」は2.5Lガソリンエンジンと2.5Lハイブリッド、「Executive Lounge」はハイブリッドのみ。それぞれに2WDと4WD(ハブリッドはE-Four)を設定している。
今後、プラグインハイブリッド車(PHEV)の投入も予定している。
トヨタ アルファードの外観・内装デザイン
トヨタ アルファードは、新型への進化に際して、並みいる高級車を圧倒する堂々としたスタイルを目指してデザインされた。フロントマスクの存在感アップとサイド部の抑揚など、その外観の魅力や、内装デザインについて見ていこう。
外観:力強さをテーマにしたスタイリングの魅力
「Forceful×IMPACT LUXURY」をキーワードに、全体的なカタマリ感を意識。闘牛が躍動しているかのようなモチーフのデザインに取り組んだという。
フロント部は、突進するような力強さを生み出すよう、エンブレム部分が最先端になる逆スラントフェイスを採用。ヘッドライトと一体化したグリルは、さらなるワイド感の強調にチャレンジしている。
また、ミニバンでは平板になりがちなボディサイド部分に抑揚を持たせた意匠を盛り込んでいるのも注目したいポイント。サイドパネルで最も外に張り出した部分と最も内側に入った部分でその凸凹の差は、最大44mmにもなり、これは従来に比べて20mmの増加だ。それだけ抑揚のあるフォルムを構築しているのだ。
ボディカラーでは、プラチナホワイトパールマイカ、ブラック、そして新規色のプレシャスレオブロンドを用意。プレシャスレオブロンドは、陰影が強く、遠くからでも存在感を放つ金属質感を実現したのが特徴だ。
内装:唯一無二を極めたインテリア
細部までこだわり抜いた質感に加えて、ドライバーズ空間を含めた1列目と、後席空間、それぞれにふさわしい体験価値を提供するのが4代目アルファードのインテリアだ。
ドライバーズスペースは、クルーザーをイメージし、オーナーが優越感に浸れる空間。大型モニターをトップにしてセンターコンソールへとつながり、左右へのダイナミックな動きと重厚さで乗員を心地よく包み込んでくれる。
後席は、ゲストがくつろぎとおもてなしを感じる空間。プライベートジェットのイメージで、スーパーロングオーバーヘッドコンソールを配し、そこから繋がる大胆な配色構成と、すっきりとした天井まわりによって、上質な体験価値をもたらしてくれる。
トヨタ アルファードのサイズ・室内スペース
「堂々スタイル&パッケージ」を重点ポイントのひとつにして誕生した4代目のトヨタ アルファード。全幅はそのままとしたサイズながら、従来以上の室内スペースを実現した点に注目したい。使いやすさを追求したラゲージスペースなど収納の面も合わせて見ていこう。
ボディサイズ:機械式駐車場に収まるサイズをキープ
ホイールベースは従来同様の3000mmで、フロントオーバーハングを延長。全長は従来比プラス45〜50mmの4995mとなったが、全幅は従来と同じ1850mmで、一般的な機械式駐車場の制限サイズ(全長5000mm×全幅1850mm以下)に収まるボディサイズを維持している。
最小回転半径は4.9mで、取り回しとしては従来モデルとほぼ同じだが、やはり大型のミニバンだけにスペースのない駐車場や狭い路地ではビッグなサイズを意識するシーンはあるだろう。
室内スペース:「体脂肪率0(ゼロ)」のパッケージング
従来モデル同様、余裕の空間に3列シートを配置。徹底的に無駄スペースを排除するため、「体脂肪率0パッケージ」をキーワードに、限られたスペースを極限まで使い切る工夫でゆとりの空間を実現した。
2列目シートの構造を工夫し、3列目シートもシート脇のクォータートリムやバックドアトリムの薄型化など、0.1mm単位で検討を重ねている。前後席間距離としては、運転席〜2列目シートの間の距離を5mm、運転席〜3列目シートの間を10mm広い空間を確保することに成功した。
「おもてなし」をテーマにした装備も多く採用し、なかでもスーパーロングオーバーヘッドコンソールに注目。従来は、天井の左右など各所に点在していた照明や、各種スイッチ類、エアコン吹き出し口などの機能を天井中央に集約した。
快適な乗降性を追求した点もポイントで、デュアルパワースライドドアの開口幅は約820mmと、従来比40mmのプラス。小さな子どもや高齢者にとって乗り降りしやすいよう、ドアの開閉に連動して地上から約220mmの位置にステップが現れる、スライドドア部のユニバーサルステップをトヨタ自動車として初めて右側にも採用した(左右とも全車オプションでの設定)。また、センターピラー(左右)に配置したロングアシストグリップは従来比135mm長い620mmのグリップ長だ。
運転席では、ドライビングポジションの進化に注目。ステアリング角度を4.5°立て、乗用車のような自然なドライビングポジションを実現している。
シートレイアウトに関しては、2列目をキャプテンシート仕様とした7人乗りのみでデビュー。上級グレードの「Executive Lounge」は機能性と操作性にこだわった快適なVIPシートを2列目に装備する。シート表皮は上質な肌触りのプレミアムナッパレザー。パワーロングスライド、パワーオットマン(伸縮機構付き)のほか、疲れを癒すリフレッシュシート、安楽姿勢を追求したリクライニング、回転格納式サイドテーブルなども採用する。
収納スペース:ラゲージルームの使いやすさも格別
前席に大型のセンターコンソールを備えるなど各所に使いやすいポケッテリアを配置。使い勝手でとくに注目したいのは、ラゲージまわりの便利さだ。パワーバックドアの開閉スイッチを車両側面両側に配置するから、スイッチ操作のあとに後方で後ずさりする必要がない。しかも、任意の位置で停止させることも可能だ。
3列目の跳ね上げも、2列目シートをいちばん後方でしかもリクライニングした状態から操作OKだから、リラックスモードのまま跳ね上げが可能だ。3列目シートが薄型なので、跳ね上げ時の荷室幅も十分だ。
ラゲージ床下に大容量の床下収納を用意。ここを活用すれば、鉢植えの植物など高さのある荷物の積載もスムーズだ。ラゲージルームランプは3個。荷室サイド(左右)とバックドアの3か所から明るく照らしてくれるからありがたい。
トヨタ アルファードの性能・燃費・装備
「快適な移動の幸せ」を極めることをコンセプトとして開発された4代目のトヨタ アルファード。走りの性能ではミニバンとしての快適さを磨き上げ、燃費も追求している点に注目したい。また、装備・機能についてもここで見ていこう。
走行性能:磨き上げた走行性能と快適性
純ガソリン車とハイブリッドモデルの2本立て。ガソリンエンジンは2493cc直4ユニットで、最高出力134kW(182ps)/6000rpm、と、最大トルク235Nm(24.0kg・m)/4100rpmを発揮する実用的なスペックを持つ。
ハイブリッドは、2487cc直4ガソリンユニットと高性能モーターで構成し、2WDモデルはフロントに134kWモーターを組み合わせる。4WDはフロントモーター(134kW)のほかリアに40kWモーターを搭載し、優れた燃費性能とともに、システム最高出力184kw(250ps)の優れた動力性能と実現している。
リアシートの快適性を重視し、基本骨格を見直すと同時に、振動・騒音の低減に徹底して取り組んだ。TNGAプラットフォーム(GA-K)をミニバン用に最適化。車両剛性は従来型比約50%アップし、加えて、構造用接着剤の工夫によって、優れた操縦安定性と乗り心地を実現した。
サスペンションは、フロントを刷新し、リアは従来タイプをベースに開発。減衰力を機械的に可変させる周波数感応型ショックアブソーバーを上級モデルの「Executive Lounge」に装備し、しっかりとした操縦安定性を実現しながら、地面からの微細な振動を吸収してくれる。また、ロードノイズや風切り音についても多様な対策を加えているのもうれしいポイントだ。
安全性能:充実の機能を盛り込んだ先進システム
ステアリングの不要な操作を抑制したり操作の遅れを防止したりしてスムーズな走行をサポートするプロアクティブドライビングアシスト(車線内走行時常時操舵支援)や、あらかじめ減速を支援し、余裕を持った右左折時の操作をサポートするプロアクティブドライビングアシスト(信号交差点に対する右左折時減速支援)などを搭載。
また、高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」の駐車時や渋滞時のサポートは、ミニバンにとって非常にありがたい機能だ。アドバンストパーク(リモート機能付き)は、専用スマートフォンアプリ「Remote Park」を操作し、車外から遠隔で駐車や出庫ができる。この機能は「Executive Lounge」に標準装備し、「Z」のハイブリッドにオプションで用意した(「Z」のガソリンはリモート機能なしをオプションで用意)。
また、アドバンストドライブ(渋滞時支援)は、高速道路・自動車専用道路で、渋滞時(0km/h~40km/h)のドライバーの運転負荷を軽減し、より周囲に注意を払って運転をサポートしてくれる。「Executive Lounge」に標準装備し、「Z」はオプションで選択できる。
燃費性能:さらなる好燃費のハイブリッド2WDを設定
まず各グレードの燃料消費率(WLTCモード)を見ていこう。
●ハイブリッドモデル
・Executive Lounge 2WD:17.5km/L
・Executive Lounge 4WD:16.5km/L
・Zグレード 2WD:17.7km/L
・Zグレード 4WD:16.7km/L
●ガソリンモデル
・Zグレード 2WD:10.6km/L
・Zグレード 4WD:10.3km/L
燃費性能に優れるハイブリッドで最も好データを達成しているのが「Z」の2WDで、17.5km/Lを達成。従来は4WDのみだったハイブリッドに、より燃費性能に優れる2WDを設定した点が注目ポイントで、装備を満載する「Executive Lounge」でも2WDモデルが17.5km/Lの数値をマークする。
装備・機能:サイドサンシェードは日本的な所作
空調面の充実は、ミニバンで実際に移動する際に非常にうれしいポイントだ。後席でも左右独立した温度設定が行えるフルオートエアコンを設定。ナノイーX機能も採用する。リアシートのための吹き出し口もおもてなしの思想に満ちていて、コンソール吹出し口はもちろんのこと、天井のスーパーロングオーバーヘッドコンソールに吹き出し口を設置。リアヒーターエアカーテンは、左右のトリムにも設置した吹出し口から、温風のエアカーテンを作り出すことで、足全体を包み込むように暖める。また、スライドドアを開けた時の冷気の侵入も抑えてくれるという。
「Executive Lounge」に標準装備するサイドサンシェードも魅力的な仕様(「Z」はオプション)。「遮光しつつ景色も楽しめる」をテーマにし、上から下へと動く。しかも、障子を閉じる時のマナーを参考にした日本ならではの所作を制御によって表現。閉じきる直前はゆっくりと動いてくれるので、和の品格を感じさせる工夫が心地よい。
14インチの後席用ディスプレイによるエンターテインメントシステム(「Executive Lounge」に標準装備)、左右独立ムーンルーフ(「Executive Lounge」に標準、「Z」にオプション)、JBLプレミアムサウンドシステム(「Executive Lounge」に標準装備)など、「快適な移動の幸せ」を追求した装備の充実ぶりには目を見張るばかりだ。
トヨタ アルファードおすすめポイント要約
トヨタを代表するミニバンだけに、アルファードのニューモデルは快適性能をいちだんと引き上げて誕生した。群雄割拠の高級車たちに引けを取らない存在感あるルックスや、ディテールも徹底したエクステリアのデザインは格別だ。
また、おもてなしをテーマにした室内のデザインやつくりは秀逸。手に入れてみたい愛車リストの上位に据えられるクオリティを備える。「いつかはアルファード」という欲求願望さえ湧いてくる、憧れの存在になる魅力に満ちている。
セダンやSUVなどを考えてミニバンは検討していなかった層にも「刺さる」だけの仕上がりは、さすがと言えるもの。条件が揃うならぜひ購入検討してみたいモデルのひとつだ。
トヨタアルファード 2023年6月発売モデル
Z
価格 | 540万円 |
---|---|
排気量 | 2500cc |
駆動方式 | FF |
最高出力 | 182 ps(134 kW)/6000rpm |
---|---|
最大トルク | kg・m(24.0 Nm)/4100rpm |
乗員 | 7名 |
燃費 | - |
Z
価格 | 560万円 |
---|---|
排気量 | 2500cc |
駆動方式 | フルタイム4WD |
最高出力 | 182 ps(134 kW)/6000rpm |
---|---|
最大トルク | kg・m(24.0 Nm)/4100rpm |
乗員 | 7名 |
燃費 | - |
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