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トヨタ トヨタ ヴェルファイア 新型情報|グレード/性能/新車・中古価格

  • 2023/11/23

トヨタ ヴェルファイアの新型モデル情報を紹介します。トヨタ ヴェルファイアの性能・装備や燃費・内装など特徴をまとめて解説。トヨタ ヴェルファイア新型モデルのグレード一覧や新車・中古価格をチェックして購入の参考にしてください。

トヨタ ヴェルファイア新型モデルの概要

トヨタ ヴェルファイアは、上級ミニバンであるアルファードの兄弟モデル。2代目アルファードが2008年に登場した際にデビューした。2015年のフルモデルチェンジでアルファード同様、最上位グレード「Executive Lounge」を新たに加えるなど、ミニバンから「大空間高級サルーン」へと進化してきた。

ここに紹介する3代目ヴェルファイアは、2023年6月のデビュー(アルファードは4代目となった)。開発では、運転席から3列目まで「快適な移動の幸せ」を追求し、歴代モデルで受け継がれてきた価値を高めている。開発テーマは「性能を世界基準に昇華させる」。プラットフォームを刷新し、“高級サルーン”として、振動・騒音対策や、燃費、走りといった基本性能を向上。そのうえで、内外装のデザインや、ゆとりの室内空間、使い勝手を磨き上げた。

アルファードと共通の進化を遂げながら、独自のエクステリアが注目を集めてきたが、3代目はオリジナリティにさらに磨きをかけた。純ガソリンモデルとして2.5L自然吸気を用意したアルファードに対して、ヴェルファイアは、2.4Lターボユニットを採用。アルファードと同様、2.5Lハイブリッドも設定した。加えて、ヴェルファイアでは、足回りが専用タイプとなるのも注目のポイントだ。

2023年6月デビュー時のラインアップは、2.4Lターボユニットが「Z Premier」の1グレード。2.5Lハイブリッドが「Z Premier」と「Executive Lounge」の2グレード。それぞれに2WDと4WD(ハブリッドはE-Four)を設定している。

今後、プラグインハイブリッド車(PHEV)の投入も予定している。

トヨタ ヴェルファイアの外観・内装デザイン

トヨタ ヴェルファイアは、アルファード同様、並みいる高級車を圧倒する堂々としたスタイルを目指してデザインされた。しかも、ヴェルファイア専用フロントマスクがスケールアップするなどいちだんと注目を集める外観や、内装デザインの魅力をここで見ていこう。

外観:力強さをテーマにしたスタイリングの魅力

「Forceful×IMPACT LUXURY」をキーワードに、全体的なカタマリ感を意識。闘牛が躍動しているかのようなモチーフのデザインに取り組んだという。

フロント部は、突進するような力強さを生み出すよう、エンブレム部分が最先端になる逆スラントフェイスを採用。ヘッドライトと一体化したグリルは、さらなるワイド感の強調にチャレンジしている。

また、ミニバンでは平板になりがちなボディサイド部分に抑揚を持たせた意匠を盛り込んでいるのも注目したいポイント。サイドパネルで最も外に張り出した部分と最も内側に入った部分でその凸凹の差は、最大44mmにもなり、これは従来に比べて20mmの増加だ。それだけ抑揚のあるフォルムを構築しているのだ。

フロントグリルは、メッキ加飾を破線のように切れ目を入れて連続させることでエレガントな雰囲気を持たせたアルファードに対して、ヴェルファイアは、力強さや迫力を加えた横桟デザインが特徴だ。またヘッドライトまわりも従来と同様、差別化。ヘッドライト下部に太いラインでデイライトとターンランプを一体化させて配置した構成としている。

ターボエンジンを搭載した「Z Premier」では、「漆黒メッキ」を基調とした加飾をフロントグリルやサイド下部、リア下部に採用して、アグレッシブな印象を強めている。

ボディカラーでは、全グレードで、プラチナホワイトパールマイカとブラックの2色のみを用意する(アルファードはプレシャスレオブロンドを加えた3色の展開)。

内装:唯一無二を極めたインテリア

細部までこだわり抜いた質感に加えて、ドライバーズ空間を含めた1列目と、後席空間、それぞれにふさわしい体験価値を提供するのが3代目ヴェルファイアのインテリアだ。

ドライバーズスペースは、クルーザーをイメージし、オーナーが優越感に浸れる空間。大型モニターをトップにしてセンターコンソールへとつながり、左右へのダイナミックな動きと重厚さで乗員を心地よく包み込んでくれる。

後席は、ゲストがくつろぎとおもてなしを感じる空間。プライベートジェットのイメージで、スーパーロングオーバーヘッドコンソールを配し、そこから繋がる大胆な配色構成と、すっきりとした天井まわりによって、上質な体験価値をもたらしてくれる。

内装カラーは、「Z Premier」と「Executive Lounge」の2グレードともに、ブラックのほかにサンセットブラインを用意。シート地は、アルファードでは「Z」が合成皮革タイプだが、ヴェルファイアは「Z Premier」でも上級グレードと同様のプレミアムナッパ本革タイプを奢っている。

トヨタ ヴェルファイアのサイズ・室内スペース

「堂々スタイル&パッケージ」を重点ポイントのひとつにして誕生した3代目のトヨタ ヴェルファイア。全幅はそのままとしたサイズながら、従来以上の室内スペースを実現した点に注目したい。使いやすさを追求したラゲージスペースなど収納の面も合わせて見ていこう。

ボディサイズ:機械式駐車場に収まるサイズをキープ

ホイールベースは従来同様の3000mmで、フロントオーバーハングを延長。全長は従来比プラス45〜50mmの4995mとなったが、全幅は従来と同じ1850mmで、一般的な機械式駐車場の制限サイズ(全長5000mm×全幅1850mm以下)に収まるボディサイズを維持している。

最小回転半径は4.9mで、取り回しとしては従来モデルとほぼ同じだが、やはり大型のミニバンだけにスペースのない駐車場や狭い路地ではビッグなサイズを意識するシーンはあるだろう。

室内スペース:「体脂肪率0(ゼロ)」のパッケージング

従来モデル同様、余裕の空間に3列シートを配置。徹底的に無駄スペースを排除するため、「体脂肪率0パッケージ」をキーワードに、限られたスペースを極限まで使い切る工夫でゆとりの空間を実現した。

2列目シートの構造を工夫し、3列目シートもシート脇のクォータートリムやバックドアトリムの薄型化など、0.1mm単位で検討を重ねている。前後席間距離としては、運転席〜2列目シートの間の距離を5mm、運転席〜3列目シートの間を10mm広い空間を確保することに成功した。

「おもてなし」をテーマにした装備も多く採用し、なかでもスーパーロングオーバーヘッドコンソールに注目。従来は、天井の左右など各所に点在していた照明や、各種スイッチ類、エアコン吹き出し口などの機能を天井中央に集約した。

快適な乗降性を追求した点もポイントで、デュアルパワースライドドアの開口幅は約820mmと、従来比40mmのプラス。小さな子どもや高齢者にとって乗り降りしやすいよう、ドアの開閉に連動して地上から約220mmの位置にステップが現れる、スライドドア部のユニバーサルステップをトヨタ自動車として初めて右側にも採用した(左右とも全車オプションでの設定)。また、センターピラー(左右)に配置したロングアシストグリップは従来比135mm長い620mmのグリップ長だ。

運転席では、ドライビングポジションの進化に注目。ステアリング角度を4.5°立て、乗用車のような自然なドライビングポジションを実現している。

シートレイアウトに関しては、2列目をキャプテンシート仕様とした7人乗りのみでデビュー。上級グレードの「Executive Lounge」は機能性と操作性にこだわった快適なVIPシートを2列目に装備する。パワーロングスライド、パワーオットマン(伸縮機構付き)のほか、疲れを癒すリフレッシュシート、安楽姿勢を追求したリクライニング、回転格納式サイドテーブルなども採用する。

収納スペース:ラゲージルームの使いやすさも格別

前席に大型のセンターコンソールを備えるなど各所に使いやすいポケッテリアを配置。使い勝手でとくに注目したいのは、ラゲージまわりの便利さだ。パワーバックドアの開閉スイッチを車両側面両側に配置するから、スイッチ操作のあとに後方で後ずさりする必要がない。しかも、任意の位置で停止させることも可能だ。

3列目の跳ね上げも、2列目シートをいちばん後方でしかもリクライニングした状態から操作OKだから、リラックスモードのまま跳ね上げが可能だ。3列目シートが薄型なので、跳ね上げ時の荷室幅も十分だ。

ラゲージ床下に大容量の床下収納を用意。ここを活用すれば、鉢植えの植物など高さのある荷物の積載もスムーズだ。ラゲージルームランプは3個。荷室サイド(左右)とバックドアの3か所から明るく照らしてくれるからありがたい。

トヨタ ヴェルファイアの性能・燃費・装備

「快適な移動の幸せ」を極めることをコンセプトとして、アルファードとともに開発された3代目のトヨタ ヴェルファイア。走りの性能は、ミニバンとしての快適さを磨き上げるいっぽう、専用チューンの足回りを採用したのが見逃せない。また、ターボエンジンと精悍なエクステリアを持つスポーティなグレードを投入した点に注目。燃費や、装備・機能についてもここで見ていこう。

走行性能:ハイブリッドとガソリンターボを用意

今回、ヴェルファイアに与えられた2.4Lガソリンターボエンジン。2393cc直4インタークーラー付きターボユニットで、最高出力205kW(279ps)/6000rpm、と、最大トルク430Nm(43.8kg・m)/1700〜3600rpmを誇る。アルファードの2.5LのNAエンジンと比較して、最高馬力で71kW(97ps)高く、最大トルクで195Nm(19.8kg・m)もトルクフル。従来型の3.5L・V6エンジンと比較しても低速度域のトルクを増大し、アクセルペダルのショートストローク化で、少ない踏み込み量でも車両の重さを感じさせない力強い加速を実現した。また、サウンドの魅力アップも入念に行い、走り出しから常用域にかけて不快なエンジンノイズを低減しながら、加速時はスポーティなサウンドチューニングを施した。

ハイブリッドはアルファードと共通で、2487cc直4ガソリンユニットと高性能モーターで構成し、2WDモデルはフロントに134kWモーターを組み合わせる。4WDはフロントモーター(134kW)のほかリアに40kWモーターを搭載し、優れた燃費性能とともに、システム最高出力184kw(250ps)の優れた動力性能と実現している。

減衰力を機械的に可変させる周波数感応型ショックアブソーバーを「Z Premier」と「Executive Lounge」のどちらのグレードにも装備。ラジエターサポートとサイドメンバーを繋ぐヴェルファイア専用のボディ剛性部品を追加することで、走り出しから車両がしっかり動く応答性の良さを実現できる。また、アルファードでは17インチや18インチが標準設定だが、ヴェルファイアでは、19インチのタイヤ&ホイールを全グレードに標準装備。さらに、ステアリング、スプリング、ショックアブソーバーに施した専用チューニングも見逃せないポイントだ。

安全性能:充実の機能を盛り込んだ先進システム

ステアリングの不要な操作を抑制したり操作の遅れを防止したりしてスムーズな走行をサポートするプロアクティブドライビングアシスト(車線内走行時常時操舵支援)や、あらかじめ減速を支援し、余裕を持った右左折時の操作をサポートするプロアクティブドライビングアシスト(信号交差点に対する右左折時減速支援)などを搭載。

また、高度運転支援技術「トヨタ チームメイト」の駐車時や渋滞時のサポートは、ミニバンにとって非常にありがたい機能だ。スイッチを押すだけで駐車操作を支援してくれるアドバンストパークは、「Z Premier」と「Executive Lounge」のどちらのグレードにも装備する。しかも「Z Premier」のハイブリッドと「Executive Lounge」は、リモート機能付きで、専用スマートフォンアプリ「Remote Park」を操作し、車外から遠隔で駐車や出庫ができる。

また、アドバンストドライブ(渋滞時支援)が、高速道路・自動車専用道路で、渋滞時(0km/h~40km/h)のドライバーの運転負荷を軽減し、より周囲に注意を払って運転をサポートしてくれる。こちらは全グレードに標準装備する。

燃費性能:ハイブリッド2WDが最も好燃費

まず、各グレードの燃料消費率(WLTCモード)を見ていこう。

●ハイブリッドモデル
・Executive Lounge 2WD:17.5km/L
・Executive Lounge 4WD:16.5km/L
・Z Premier 2WD:17.7km/L
・Z Premier 4WD:16.7km/L

●ガソリンターボモデル
・Z Premier 2WD:10.3km/L
・Z Premier 4WD:10.2km/L

燃費性能に優れるハイブリッドで最も好データを達成しているのが、「Z Premier」の2WDで、17.5km/Lを達成。また、装備を満載する「Executive Lounge」でも2WDモデルが17.5km/Lの数値をマークする。従来は4WDのみだったハイブリッドに、より燃費性能に優れる2WDを設定した点が注目ポイントだ。これらハイブリッドについては、アルファードと共通だ。

2.4Lターボエンジン搭載車は、2WDが10.3km/L、4WDが10.2km/Lだ。NAであるアルファードZグレード(2WD:10.6km/L、4WD:10.3km/L)と比較しても、2WDで0.3km/L、4WDが0.1km/Lだけ低い燃費データとなっている。

装備・機能:サイドサンシェードは日本的な所作

空調面の充実は、ミニバンで実際に移動する際に非常にうれしいポイントだ。後席でも左右独立した温度設定が行えるフルオートエアコンを設定。ナノイーX機能も採用する。リアシートのための吹き出し口もおもてなしの思想に満ちていて、コンソール吹出し口はもちろんのこと、天井のスーパーロングオーバーヘッドコンソールに吹き出し口を設置。リアヒーターエアカーテンは、左右のトリムにも設置した吹出し口から、温風のエアカーテンを作り出すことで、足全体を包み込むように暖める。また、スライドドアを開けた時の冷気の侵入も抑えてくれるという。

「遮光しつつ景色も楽しめる」をテーマにし、上から下へと動くパワーサイドサンシェード。ヴェルファイアでは全グレードに標準で装備する。障子を閉じる時のマナーを参考にした日本ならではの所作を制御によって表現。閉じきる直前はゆっくりと動いてくれるので、和の品格を感じさせる。

14インチの後席用ディスプレイによるエンターテインメントシステム(「Executive Lounge」に標準装備)、左右独立ムーンルーフ(全グレードに標準)、JBLプレミアムサウンドシステム(「Executive Lounge」に標準装備)など、「快適な移動の幸せ」を追求した装備の充実ぶりには目を見張るばかりだ。

トヨタ ヴェルファイアおすすめポイント要約

アルファード同様、トヨタを代表するミニバンだけにニューモデルは快適性能をいちだんと引き上げて誕生したヴェルファイア。インポートモデルを含め、高級車に引けを取らない存在感あるスタイルや装備内容など魅力にあふれている。

そのうえで、アルファードとの差別化を深めた点に注目したい。ヴェルファイア専用のボディ剛性パーツを加え、さらに純ガソリンモデルを2.4Lターボにするなど、走りの魅力を格段にアップ。内外装でも独自の設定を行い、ヴェルファイアを積極的に選ぶ理由となる価値を高めている。

では、アルファードとヴェルファイア、どちらを選ぶか? ヴェルファイアに施した差別化がプライスに反映されている点にまず目を向けたい。純ガソリンエンジン車のデビュー時の新車価格は、アルファード「Z」グレードの2.5L自然吸気エンジンが540万円(2WD)、いっぽうヴェルファイア「Z Premier」の2.4Lターボ車は655万円(2WD)で、115万円の違いがある。

この価格の差について、その理由を詳しく見ていくと、ヴェルファイア「Z Premier」では、専用のエクステリアの採用やエンジンのターボ化のほか、ボディ剛性パーツ追加、19インチタイヤ、周波数感応型ショックアブソーバーなどが装備される。また、快適装備ではパワーサイドサンシェードや左右独立ムーンルーフ、プレミアムナッパの本革シート、安全・安心面では駐車操作を支援してくれるアドバンストパークやアドバンストドライブ(渋滞時支援)が標準装備となるため、ヴェルファイア「Z Premier」が高価格となっているのだ。

「Executive Lounge」のハイブリッドモデルでも、アルファードが850万円(2WD)、ヴェルファイアが870万円(2WD)となっていて、20万円の差がある。専用のエクステリアやサスペンションの採用、ボディ剛性パーツの追加などが価格に反映されているのだろう。

ヴェルファイアは、内外観の個性や、走りの良さが魅力だが、価格に重きを置くとアルファードのほうがアプローチしやすい。そのあたりが両者を比較検討するときに注目したいポイントになりそうだ。

トヨタヴェルファイア 2023年6月発売モデル

Z プレミア

価格 655万円
排気量 2400cc
駆動方式 FF
最高出力 279 ps(205 kW)/6000rpm
最大トルク kg・m(43.8 Nm)/1700〜3600rpm
乗員 7名
燃費 -

Z プレミア

価格 675万円
排気量 2400cc
駆動方式 フルタイム4WD
最高出力 279 ps(205 kW)/6000rpm
最大トルク kg・m(43.8 Nm)/1700〜3600rpm
乗員 7名
燃費 -

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