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MotorFan.jp メカニズム解説ダイジェストVol.7 『LEXUS LS』 レクサスLSのメカニズムを徹底解説!

  • 2018/07/21
  • ニューモデル速報
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V6 3.5ℓターボエンジン+ダイレクトシフト10速AT

V6ターボエンジンブロック

60度V6の場合、クランクシャフト強度の都合でボアピッチが伸びてしまう。V35A型はGR系よりボアピッチを1㎜詰めているが、ロングストローク化したため、ボア壁厚は19㎜と厚く、そこにφ5.5㎜の冷却水通路を開け、ボア間冷却性能の向上を図っている。

水冷式インタークーラー

インタークーラーは水冷式を採用。各バンクのサージタンクと一体化されており、吸気はスロットルバルブを通過してからインタークーラーで冷やされる。必然的にツインスロットルとなる。

マルチホール直噴インジェクター

筒内直接噴射用の高圧燃料系とポート噴射の低圧燃料系を備えたD-4STシステムを搭載。多 孔式噴霧のインジェクターを採用。高効率吸気ポートによる強いタンブル流との相乗効果で吸入空気と燃料の混合を促進し、高速燃焼を実現。

高効率吸気ポートでタンブル流を強化

最先端のシミュレーションに基づいて決定された直線的な吸気ポート形状、ロングストローク化、バルブ挟み角拡大、吸気側のレーザークラッドバルブシートといった最新の技術を盛り込み燃焼室内の気流を強化した。

新開発ダンパープーリー

ロングストローク化によってクランクピンの偏心量が大きくなるため、曲げ振動エネルギーが増大し、打音を発生しやすくなる。これを相殺するために、クランクプーリーに曲げ振動ダンパーを内蔵。慣性振動を7db低減している。

新開発タービンブレード

他社の多くは、ターボチャージャーはサプライヤーから調達するが、トヨタは当初から内製。新設計されたタービンは、翼形状の湾曲を強めているのに加え、翼長を長くして効率を改善。機械効率は世界トップレベルだ。

冷却水切り替えバルブ

エンジン冷却水は、電動式の多機能弁でコントロール。冷間始動時には循環を完全に止めてしまい、効率よく暖機を促進する。ウォーターポンプは一般的な機械式だ。

V6 3.5ℓエンジン+マルチステージハイブリッド

力強くダイレクトな加速の実現

従来はエンジン最高出力を使用できる車速域が約120㎞/h以上だったが、マルチステージハイブリッドでは有段ギヤの組み合わせにより約60㎞/hから使用可能。これにより回転開始と同時に最大トルクを生み出すモーターのアシストと合わせて、低速域から力強い駆動力を発揮する。

力強い発進時の駆動力

低車速域からエンジンの最高出力が使用可能となり、エンジンから取り出せる出力が向上。さらに、1速のギヤ比をローギヤード化することにより、V型6気筒3.5ℓエンジンでも従来のV型8気筒5.0ℓハイブリッド車を上回る駆動力を生み出している。

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