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2008年に日本上陸を果たして10周年を迎えたフィアット500の今までを振り返る フィアット・チンクエチェント再考。

  • 2018/08/07
  • MotorFan編集部 甲斐 貴之
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チンクエチェント誕生60周年を記念した特別限定車“アニベルサリオ”

来年で創業110年を迎えるフィアットは、イタリアはもちろん世界でも有数の自動車メーカー。その長い歴史の中で生み出された傑作車は数多いが、中でもひときわ印象深いのは歴代の”チンクエチェント”だろう。イタリア語で”500”を意味するチンクエチェントは、初代モデルのデビューが約80年前、現行車のモデルとなったNUOVA 500は誕生してから60年あまり、そして現行車のチンクエチェントは今年で日本上陸10周年を迎えた。愛され続けるチンクを再考してみる。

チンクエチェントを推すワケ

限定車のチンクエチェント・トロピカーレ
 チンクエチェントの歴史は、”トポリーノ”の愛称で知られる500から始まった。そしてトポリーノの跡を継いだのがリヤエンジン・リヤ駆動の4人乗り600”セイチェント”。このセイチェントのボディを縮小して排気量500ccに満たない空冷2気筒エンジンを搭載し、廉価モデルとしてデビューしたのが新しい500、通称NUOVA(新しい)500だ。NUOVA 500は、小さなボディながら大人4人が乗れること、そして何よりその安さから大ヒットする。

チンクエチェント・トロピカーレのインテリア。ダッシュボードの意匠はNUOVA 500を踏襲している
 NUOVA 500は1977年に生産を終了するまで約400万台が生産されたという。イタリアでは文化遺産とまで称され(なんとNUOVA 500に対する税制などを優遇するため、新たに法律が整備されたと言われるほど)、通常、フィアット500といえばこのNUOVA 500を指すほど世界中で愛されている。イタリア本国はもちろん、今なお世界中のストリートを走り回っている。それは日本も例外ではなく、その人気の一端は国民的アニメ『ルパン三世』の劇中に登場したことが影響しているようだ。

チンクエチェント・トロピカーレのポップなシート
 20世紀から21世紀へと時が移る中、過去の名車をインスパイアして現代に蘇らせるレトロカームーブメントが訪れる。先鞭をつけたのはフォルクスワーゲンのニュービートル、そして後を追うようにニューMINIがデビューした。いずれも歴史に残る傑作車であり、オリジナルデザインを現代解釈した新しいのに旧いスタイリングが大きな支持を集めた。

 ビートルとMINIが復活したからには、この2台に比肩する実績と人気を持つ500の復活が望まれたのも当然だろう。2004年にデザインコンセプトが発表された後、2007年に欧州デビュー。日本上陸は08年に開始され、以来好調なセールスを続けながら10年を経過している。この間、16年にフェイスリフトを行なったものの全体のイメージは踏襲され、息の長いモデルになっているのも特筆ポイント。

 この「息の長い」というのがチンクエチェントをおすすめしたい理由のひとつ。頻繁にモデルチェンジを行なうと、途端に前モデルが陳腐化してしまうが、チンクエチェントは「変わらない」ことで新鮮味を保つ。完成されたデザインに小手先のテコ入れは不要なのである。とはいえ他人と同じは嫌だ!という層に応えるため、写真のチンクエチェント・トロピカーレのように毎年趣向を凝らした特別仕様車がリリースされているのはうれしい。

 もちろん、中身は最新のテクノロジーが逐次投入されている。エンジンは1.2リッター直列4気筒と、0.9リッター直列2気筒ターボの2種類をラインアップ。特に後者の通称”ツインエア”は燃費に優れるという実用性はむろんだが、走っていると一生懸命にエンジンが働いている感があって、NUOVA 500に通ずる小動物感がなんとも言えない。また、ご先祖と同じ2気筒というのが懐古派を泣かせる。

 ボディラインアップはハードトップの他にソフトトップを採用する500Cがあり、NUOVA 500のイメージをさらに色濃く継承している。ソフトトップを開けて身を乗り出せば、きっとルパン三世気分を味わうことができるだろう。

チンクエチェントのSUV版、500X
「チンクエチェント、デザインはいいけど2ドアは不便だし……」なんて向きには、2014年にデビューした500Xがオススメ。チンクエチェントのボディをひとまわりサイズアップして4ドア化し、流行りのSUVスタイルを与えた500Xは、1.4リッター直列4気筒ターボを搭載して走りにも余裕がある。もちろんチンクエチェントの最大のアピールポイントであるNUOVA 500譲りのデザインを踏襲。ベースモデル比較で、チンクエチェントとの価格差100万円をどう考えるかはアナタ次第だが。

走ってナンボのアバルトはどうか?

アバルト595ツーリズモのレーシーなハイバックシート
 大衆車であるフィアットの各モデルにチューニングを加え、サーキットで戦うクルマに仕立てていたカロッツェリア・アバルト。NUOVA 500も例外ではなく、エンジン排気量を約593ccに拡大してサソリのエンブレムを施したアバルト595で一世を風靡し、鮮烈な印象を後世に残した。

「チンクエチェントが復活したのなら、アバルトも!」と思うのは当然の流れで、アバルトブランドからチンクエチェントをベースにエンジンチューンや足まわりの変更、レーシーなシートやステアリング他、スポーツマインドに溢れた装備を満載するモデルが登場した。

 現行モデルは595、595ツーリズモ、595Cツーリズモを揃えるアバルトは、1.4リッター直列4気筒ターボを搭載。595ツーリズモではベースモデルのチンクエチェント比で約2倍となる121kWの最高出力を発揮する。595無印なら、今となってはマニアックな5速MTを選ぶことも可能だ(595)。

 NUOVA 500よりは大柄になった現行のチンクエチェントとはいえ、現代の基準で言えば相変わらずコンパクトカーの範疇。そんなアバルトがサーキットを名だたるスポーツカーを尻目にキビキビ走る姿を見るのは痛快だ。アバルトのレーシングカー、695アセットコルサの勇姿はスーパー耐久でも見られる。

 チンクエチェントのポップなアピアランスにレーシーさを味付け、ロー&ワイドなアグレッシブスタイルと過激なスポーツ性能を提供するアバルト。チンクエチェントとはひと味違う、ピリッと辛いサソリの毒を、ライフスタイルのアクセントにするのはいかがか? 

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