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新型BMW M2コンペティション/M5コンペティションに試乗 新しいBMW M2とBMW M5には究極のドライビングプレジャーがある!

  • 2018/10/13
  • GENROQ編集部
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刺激的なカーチェイス

新デザインの19インチホイールを装着。フロント4ピストン、リヤ2ピストンのブレーキキャリパーはグレー仕上げとなった。

 M2コンペティションの車両重量は約1.6tで、最近では軽量の部類に入るだろう。身のこなしは軽やかで、またM3/M4よりも全長が約200mm、ホイールベースは約100mmも短いので、慣性モーメントも明らかに有利。よくBMWを語る時に前後重量配分が話題となるが、実際は動的な重量バランス、つまり慣性モーメントが走りの決め手となる。ドライバーとエンジンの位置関係はM3/M4とほぼ同じだと思うが、リヤのオーバーハングが短いので、限界領域はM2コンペティションのほうが扱いやすいはずだ。
 
 6速MTを駆使してインストラクターとカーチェイスを繰り広げる。敵はDCTなので、コーナーの立ち上がりのシフトアップで離される。慌ててシフトミスしないよう慎重に操作するが、左右のストロークが狭くて、2速→3速の時に5速にシフトミスしやすい。このMTに関してはポルシェのほうが扱いやすい。

新デザインのフロントスポイラーとドアミラーを採用。キドニーグリルはハイグロス・ブラック仕上げとなった。また新色としてサンセットオレンジメタリックとホッケンハイムシルバーメタリックが追加されている。

ショルダーまわりのホールドを重視した新デザインのMスポーツシート。カラーは写真のブラック/ブルーとブラック/オレンジをラインナップ。
 タイトコーナーは鋭いターンインができる。まるで往年のM3(E30)の感覚が甦った感じだ。3速ギヤで連続するS字をクリアすると、バンクのついたコーナーとアップダウンが迫ってくる。強化されたM2コンペティションのサスペンションは見事に路面に追従し、ボディはフラットに保たれた。4速全開で駆け抜ける超高速コーナーも安定した姿勢を保ったままクリアする。
 
 基本的には弱アンダーステアなので、中速コーナーでも大きく挙動を乱すことはない。ステアリングの利きが甘くなったと感じたら、すぐにスロットルを戻すとタイヤのスリップアングルは適正値に戻ってくれる。パワー的にはM3/M4よりも若干抑えられているが、サーキットの速さでは互角か、コースによってはM2コンペティションの方が速いかもしれない。明確には答えてもらえなかったが、ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェは7分30秒前後で駆け抜けるそうだ。

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