中国のジーリー(吉利汽車)とボルボが共同出資した「Lynk & Co」とはどんな自動車メーカーなのか? 「自動車業界のNetflix、Spotifyのような存在になりたい」Lynk & Coとはどんな自動車メーカーなのか?
- 2018/10/23
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塚田 勝弘
富士スピードウェイで行なわれたグローバルローンチイベントでは、マーケティングを担当するエグゼクティブ・バイスプレジデントであるアラン・フィッセル氏と、デザイン担当シニア・バイスプレジデントであるアンドレアス・ニルソン氏へのグループインタビューの時間も用意されていた。
富士スピードウェイをローンチイベントの場に選んだのは、東京という大都市を近くに控えていること、モータースポーツへの参戦表明(WTCR)をすること、そして日本のメディアを驚かせたかったとしている。
マーケティングのスペシャリストであるアラン・フィッセル氏は、「Lynk & Coは、ベルリンで2016年10月にローンチした際に、新しいモビリティブランドとして出発した」とブランドを自己紹介している。
また、Lynk & Coの社名の由来について、「CoはCorporationやCollaborationを意味するのでは?」という分析をインターネットなどで目にするが、深い意味はないそうだ。ファッションブランドを連想させるようなイメージで命名されたという。
同ブランドは、まず「新しい自動車メーカーは必要か?」という自問からスタートしたと明かした。いくつもの自動車メーカーがあるなか、「新しい価値提案をしなければならない」という想いからだったという。さらに、自動車業界は100年間進化してきたが、これから求められるのは、「新しいモビリティソリューションである」と考え、高機能、高性能なクルマのみを追い求めるのではなく、ユーザーニーズを満たすモビリティサービスを提供したいとしている。
ビジネスモデルの詳細は説明しないとしながらも、「自動車業界のNetflix(ネットフリックス)やSpotify(スポティファイ)」のような存在でありたい」としていて、定額制のサブスクリプションといったアプローチを使った販売を構築するのが狙いだ。こうした新しいモビリティサービスを提供するため、常にユーザー目線であることを最重視。自動車業界以外からの若者層も積極的に雇い、従業員の平均年齢は34歳という若い会社でもある。
さらに、ボルボのエンジニアリングをほぼすべて活用しているのも大きな特徴。同社の技術とブランド力を使うことで、グローバルでの展開が可能になることを熟知しているのだ。
こうした販売、ブランド戦略を練りながらもアラン・フィッセル氏は、グローバルで販売するため、高品質、しっかりとした技術でなければならないとして、ボルボの最先端技術を使うことで、欧州やアメリカなどで販売できると分析している。プラットフォームやパワートレーンなどデザイン(内・外装の意匠)以外はボルボとほぼ100%同じとしていて、品質、機能や性能面での競争力確保、さらには購買やコストの削減も狙いにあるのは間違いないだろう。
Lynk & Coの最初のモデルであるSUVの「01」は、2016年に発表され、2017年11月に中国で発売。わずか2分強で6000台も売れたことで、国内では話題を集めたそう。
クロスオーバーモデルの「02」は、2018年6月に導入され、2018年9月には5500台を記録。01と02を合わせると、月間販売台数は1万5000台前後で推移している。なお、中国向けモデルは、北京から200kmほどの北西部にある工場(ボルボ車との混流ラインではない)でラインオフされている。
中国向けは、中国国内で生産されているものの、企画、開発、デザインなどはスウェーデンで行なわれている。約2500人のエンジニアのうち、約半数がボルボ出身者で占めているそうで、ほかにもサーブ、オペル出身者がいて、中国人のエンジニアは少数だという。
2017年の中国での販売を機に、2020年には欧州、2021年にはアメリカで発売予定としていて、気になる日本への導入は未定としながらも、参入する方向で検討しているようで、試乗前に囲み取材に応じた関係者によると、次に日本に来る際は「何年に参入するか」を明確にして来日したいと語っていた。なお、アラン・フィッセル氏は、右ハンドル仕様について、欧州、アメリカ向けの生産後の6か月後から対応するとしていて、これにはイギリスだけでなく、オーストラリアも含まれていることを明かしている。
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