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3.0ℓV6ツインターボに4WDのスポーツサルーン メルセデスAMG C 43 4マティックはAMGの民主化だ!

  • 2018/11/25
  • MotorFan編集部 吉岡 卓朗
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カジュアルなエントリーAMG

 さっそく長野の山道を走らせる。そもそも520Nmの大トルクで坂道を駆け上がると上りも平坦な道も関係ない感じだが、AMGドライブコントロールスイッチを操作して、スポーツプラスを選択するとエンジンマネージメント、シフトスケジュール、サスペンション、ESPのセッティングが変わり、排気音も一段と勇ましくなって上り坂が下り坂に変わる。通常はコンフォートだが、スポーツ方向はスポーツ、スポーツプラス、レースなど選択肢が豊富だ。
 
 9速のトランスミッションはすばやく変速して、常に燃費とパフォーマンスの最適なところにシフトしてくれる。ドライブコントロールスイッチでモードを変えなくても、アクセル操作だけで、変速ロジックを変えていく気の利いた9Gトロニックは、やはりメルセデスの魅力の中で重要な柱であると再認識した。

 あれこれモードを試しながら走る。乗り心地は全体的にゴツゴツと硬めで、やや前時代的なスポーツサルーンを感じさせるのが少し残念。コンフォートモードではもう少し柔らかくなるといいのだが、この乗り味は演出含みといったところだろうか。
 
 インテリアは最新の12.3インチデジタルメーターパネルや10.25インチのセンターワイドディスプレイで未来感抜群。間違いなく2020年まで古さを感じずに済むだろう。試乗車には素のCクラスでもオプションで選択可能なスポーツシートが装着されていた。サイドサポートが張り出たホールド性の高い形状で、硬めのレザーシートは走るにはいいが、これまたそんなに快適ではないかもしれない。

 乗る前にイメージした軽快なC36とはちょっとイメージが異なるが、それでも現行型C 63(1211万円)と較べれば、リーズナブルな1000万円ぎりの940万円。AMGの称号を持ってはいるが、あくまでカジュアル版AMGといった印象だ。なお今回のドライ路面の一般道ではほとんど恩恵を受けなかったが駆動方式は4WDである。それでいてRWDのC 63よりも200万円以上安く買えるのなら、1993年頃と同様にまずはお試しのAMGとして、検討してみてもいいかもしれない。

SPECIFICATIONS
メルセデスAMG C 43 4マティック
■ボディサイズ:全長4714×全幅1810×全高1440mm ホイールベース:2840mm ■車検証重量:1710kg ■エンジン:V型6気筒DOHCツインターボ 圧縮比:10.5 総排気量:2999cc 最高出力:287kW(390ps)/6100rpm 最大トルク:520Nm(53.0kgm)/2500〜5000rpm ■トランスミッション:9速AT ■駆動方式:AWD ■タイヤサイズ:F225/40R19 R255/35R19 ■車両本体価格:940万円

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