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2018 Global Mazda MX-5 Cup Challenge / Sebring International Raceway 米国セブリングで開催! マツダ・グローバルMX-5カップ「世界一決定戦」で日本人ドライバーが大活躍!! ワンメイクレースの魅力を探る【レースレポート】

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【日本人選手、それぞれの戦い②】「より一層、アメリカでレースをしたくなりました」 吉田綜一郎(HM RACERS)

第1レース=11位 / 第2レース=8位

 富士スピードウェイの最終戦では、トップ5台による大混戦を戦い抜いて見事優勝。シリーズランキング2位をもぎ取った吉田は「ボク自信の夢である、アメリカでのレース参戦へのまず第一歩です。すごく楽しみにしています」と世界一決定戦の切符を手に入れての抱負を語っていた。

 吉田が所属するHM RACERSは、広島マツダがバックアップする唯一のディーラーチーム。セブリングでは、広島マツダの会長、社長とともに応援団が吉田をサポート。コーチとして現地入りしているプロドライバーの佐々木孝太がコース攻略法を伝授し、初日のプラクティスでは10番手タイムを記録した。

 このとき吉田は「海外のサーキットの難しさを感じて苦戦しましたが、アメリカ人の走りのパターンに慣れてきたので、決勝レースでは離されずについていきさえすれば最後に逆転のチャンスがあると思います。このレースウイークは乗れていると思いますので上位を狙える手応えがありました」と語っていた。

 吉田の第1レースは、予選でヒットされ14番手スタート。決勝でもその影響が残り、一時10位まで順位を上げるものの、最終的には11位で終えた。吉田が予選の接触で受けたダメージは、その衝撃でフロントウインドウにヒビが入るほどのものだった。

「正直、けっこうキツかったです。ブレーキング時に変な方向を向くような挙動もありました。やはりレースラップも悪くて、スリップストリームに入ってなんとか付いていける状態でした。明日の決勝(第2レース)はどれだけ順位を上げられるかだと思います。ドライバーのレベルが高くて勉強になりました。日本と違って、コーナーでも絶対に引かない。芝生からでも抜いてくるようなバトルをしてくる」

 第2レースは集団のなかでバトルして順位を上げ、8位でフィニッシュした。

「第1レースの反省も含めて、絶対に引かないレースを心がけました。ライバルとバトルをしつつ、前を追えるような走りをしました。アメリカのレースは荒いように見えて、実際にはとてもクリーンな部分もありました。ボクの回りでは、結構いいレースができたと思います。粗い路面のなかで、いかにレースの駆け引きをするか、という点が本当に勉強になりました。堤選手が当てられたのを見てショックを受け、とても残念な気持ちになりました。そのぶんボクが頑張らなくてはいけない、という思いで走りました。スタート直後はバトルをしてトップグループから離れてしまったのですが、ニッコー・リーガー選手とスリップストリームを使いながらトップ集団に追いつくことができました。上位争いができた点は良かったと思います。アメリカレースの初挑戦は、バトルの難しさ、路面コンディションの悪さのなかでいかに上手く走るかという点が勉強になりました。より一層アメリカでレースをしたくなりました。ぜひ、その夢を実現したいと思います」

 コーチを務めた佐々木は、吉田の進化について「勝負強くなった」と言う。

「今日のレースは82点くらい。序盤のペースがイマイチだったのと、ニッコー・リーガー選手と一緒に走ったあと、後半彼から離れてしまったところがマイナスポイント。でもバトルという意味では、第1レースとは比べられないほど、バンパーtoバンパーというカタチになって頑張っていたと思います」

 アメリカ挑戦を強く意識する、吉田の決断に注目したいところだ。

【日本人選手、それぞれの戦い③】「モチベーションが上がる、貴重な経験」 レーサー鹿島(コープランド・モータースポーツ)

第1レース=リタイヤ(メカニカル) / 第2レース=17位

「米国シリーズでは、最後の4レースが上り調子でしたので、1年の締めくくりとなる世界一決定戦に期待していました。しかし、プラクティス1のクラッシュで、そんな良い流れが途切れてしまいました。クルマの状態を元の良い状態に戻すことができなかったのが残念です。サーキットでは修復できる限界もありますので、とても悔しいレースになりました。レースはビジネスにも似たところもあり、人生の縮図という人もいます。ボク自身、10年振りにアメリカでシリーズを戦い、少しずつモチベーションが上がっていく貴重な経験をしました。象徴的だったのは、第5戦のポートランドです。予選25位スタートで12位フィニッシュし、タイム的にもトップから1秒落ちで、手応えを感じました」

マツダ・グローバルMX-5カップ 世界一決定戦リザルト

■第2レース 結果
優勝 8 ネザニアル・スパークス(シック・サイドウェイ・レーシング)
2位 99 ドレイク・ケンパー(シック・サイドウェイ・レーシング)
3位 87 セリン・ローラン(シック・サイドウェイ・レーシング)
4位 01 ニッコー・リーガー(スリップストリーム・パフォーマンス)
5位 84 トッド・ラム(アトランタ・スピードワークス)
6位 95 トーマス・ベルナッキ(コープランド・モータースポーツ)
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8位 50 吉田綜一郎(HM RACERS)
15位 11 堤 優威(T by Two CABANA Racing)
17位 7 レーサー鹿島(コープランド・モータースポーツ)

■第1レース 結果
優勝11 堤 優威(T by Two CABANA Racing)
2位 16 ジョン・ディーンⅡ(シック・サイドウェイ・レーシング)
3位 13 ロバート・ノーカー(シック・サイドウェイ・レーシング)
4位 8 ネザニアル・スパークス(シック・サイドウェイ・レーシング)
5位 99 ドレイク・ケンパー(シック・サイドウェイ・レーシング)
6位 77アンディ・ラリー(アトランタ・スピードワークス)
------------------------------------------------------------------------------------
11位 50 吉田綜一郎(HM RACERS)
リタイヤ(メカニカル) 7 レーサー鹿島(コープランド・モータースポーツ)

MAZDA GLOBAL MX-5 CUP JAPAN 公式サイト https://mx-5cup.jp/

GLOBAL MX-5 CUP CHALLENGE 2018

GAORA SPORTSがグローバルMX-5カップ世界一決定戦を放送

 マツダのモータースポーツ活動が未来へ紡ぐヤングドライバーたちの夢や、“世界につながる”画期的なレースの神髄に迫る。放送日時は2018年12月22日(土)22~23時なのでお見逃しなく!!

GAORA SPORTS 公式サイト https://www.gaora.co.jp/motor/2735560

東京オートサロン2019で、堤優威&吉田綜一郎トークショー開催

 東京オートサロン2019(幕張メッセ)のマツダブースでは、1月12日(土)、グローバルMX-5カップ世界一決定戦を戦ったドライバーのトークショーが開催される。詳しくは公式サイトをチェック!!

マツダオフィシャルサイト http://www2.mazda.co.jp/beadriver/event/autosalon_automesse2019/

これが本当の実燃費だ!ステージごとにみっちり計測してみました。

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