美しさと開放感の追求 マツダ・ロードスターRF入門編|あなたなら何色のカラーにする?
- 2019/03/30
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MotorFan編集部
軽量・コンパクトで、意のままの走りを楽しめるマツダ ロードスター。その普遍的な価値を保ったまま、美しいファストバックスタイルを実現したロードスターRFは、妥協のない新しいオープンスポーツカー像を生み出した。さまざまなこだわりが込められたロードスターRFの概略をチェックしていこう。
REPORT●小林秀雄(KOBAYASHI Hideo)
PHOTO●平野 陽(HIRANO Akio)/宮門秀行(MIYAKADO Hideyuki)
※本記事は2017年1月に取材したもので、登場する車両は2018年夏のマイナーチェンジ前のモデルです。
マツダ ロードスターRFのエクステリア
リトラクタブルハードトップがもたらしたファストバックスタイル
ロードスターRFの車名「RF」は“リトラクタブル・ファストバック”の頭文字で、電動ルーフを備えたファストバックスタイルを意味する。
開発陣はまずロードスターらしさを守り抜くため、全長やホイールベースは変えず、荷室容量も犠牲にしないことを徹底。その上でデザイン、構造、生産に至る各部門が一体となり、ソフトトップに対して重量増を約45kgに抑えた電動ルーフを開発した。
流麗なクーペスタイルと爽快なオープンエアドライブが見事に両立されている。
■屋根を閉じれば完全なクーぺに
クローズ状態で走る機会の多さを考慮して、屋根を閉めた時のシルエットの美しさを追求。リヤルーフが後方に下がりながら内側に絞り込まれていくデザインを採用し、理想的なファストバックスタイルを実現した。
マツダ ロードスターRFのルーフ
世界最速クラスの開閉アクション
フロント、ミドル、リヤの3つのパーツからなるフル電動ハードトップを採用。流れるように動作するルーフは、片道約13秒という世界最短時間で開閉する。三眼メーター左側のインフォメーションディスプレイには、ルーフ開閉動作中のアニメーションも表示。
マツダ ロードスターRFの車内の特徴
■マツダの“人間中心の設計思想”を具現化したコックピット
ソフトトップモデルと同様、水平基調のインパネデザインを採用。ドライバーとクルマの“人馬一体”をもたらすコックピットは、ロードスターRFでももちろん健在である。
撮影車の「VS」のみオーバーン内装を標準装備し、インパネデコレーションパネルもオーバーン色となる(その他のグレードはブラック)。
メーターは垂直指針の回転計を中央に据えた3眼タイプを採用。左側は4.6インチTFT液晶カラーモニターを採用したマルチインフォメーションディスプレイとなっている。
■グレードごとに異なるシート表皮を採用
ロードスターRFは、3つあるグレードのキャラクターに応じて、それぞれ異なるシート表皮を採用。「S」は赤いステッチの入ったブラックファブリック、「RS」はアルカンターラとナッパレザーを使用したレカロ製コンビシート、「VS」はオーバーン色のナッパレザーを標準装備。
ドアトリムの合成皮革も、それぞれのカラーに準じた仕様となっている。
マツダ ロードスターRFのエンジン
RFのみ2.0ℓエンジンを搭載
ソフトトップモデルが1.5ℓエンジンを搭載するのに対して、RFには2.0ℓの直列4気筒エンジンを搭載。13.0という高圧縮比や数々のSKYACTIV技術を採用し、先代の2.0ℓ車に対しても低中速域におけるトルクを大幅に増大している。
軽快で機敏なソフトトップモデルに対して、余裕と落ち着きを感じさせる走りを実現することで、モデル間のキャラクター分けも巧みに演出。トランスミッションは6速MTと6速ATを設定する。RFのMTはギアの歯面精度を高めて、高周波騒音の低減を図った。
マツダ ロードスターRFのタイヤ&ホイール
全車17インチアルミホールを標準装備
全車標準の17インチアルミホイールは、「RS」のみガンメタリック塗装を採用。「S」と「VS」 には高輝度塗装が施される。また、「RS 」にのみBBS製の鍛造ホイールがオプション設定されている。
マツダ ロードスターRFのラゲッジスペース
ソフトトップ同等の容量にマルチボックスを備える
荷室容量はソフトトップモデルが130ℓであるのに対して、RFは127ℓ(ともにVDA方式)と、ほぼ同等。フロア右奥には容量3ℓのマルチボックスも装備されている。550×400×220㎜のキャリーバッグを2個積載可能。
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