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NISSAN DAYZ 日産デイズ:「乗ってみれば確かに、自信を持つだけのことはある」 マーケティング目線試乗記

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150万円を超える場合は、付加価値を説明できなければいけない

日産デイズ ハイウェイスターGターボプロパイロットエディション2WD

「150万円を超える場合は、付加価値を説明できなければいけない」と、くだんの社員は言う。余力のある走りが欲しいなら、ターボエンジン搭載車という選択肢がある。「ハイウェイスターX ターボ」は7万9920円高の154万9800円だ。走りよりも、高速道路での快適性や負担軽減を重視する向きには、「プロパイロット」の用意がある。

 高速道路でアクセル、ブレーキ、ステアリングの操作を支援してくれるプロパイロットを選択すると、電動パーキングブレーキやアラウンドビューモニター、オートブレーキホールド(ブレーキを踏んで停車すると、ブレーキペダルから足を離しても、クルマがブレーキ力を維持する機能)、ステアリングスイッチなどがセットで付いてくる。「ハイウェイスターX プロパイロットエディション」は、9万7200円高の156万7080円だ。

0.66ℓ直列3気筒DOHCターボ エンジン型式:BR06-SM21 最高出力:64ps(47kW)/5600rpm 最大トルク:100Nm/2400-4000rpm

ターボモデルの燃費はJC08で25.2km/ℓ。NAモデルで28.6km/ℓほど。
 他社でも聞いた話だが、最近は事前にパソコンやスマホでクルマのことを調べ、グレードや色まで仮決めしたうえで販売店に説明を求めに来たり、試乗車に乗りに来たりするのだという。公式ホームページのアクセスデータを調べてみると、旧デイズの場合はスマホによるアクセス比率が高かったという。このデータを受け、新型デイズのスペシャルコンテンツを制作するにあたっては、スマホに最適化した。

「インスタグラムを見る感覚で、簡単に商品の特徴が見られる構成になっています。スマホで見ていただくことが前提なので、ビジュアル中心の構成とし、2〜3行の文字ですっきり見られる構成にしています」

 スマホと聞くと若い人をイメージしてしまうのがオジサンの悪いところだが、デイズは若い人がターゲットかというとそんなことはなく、購買層は40代〜60代が多いのだという。女性の比率は55%で男性を上回っているが、逆にいえば男性が45%を占めていることを意味する。だから、女性に偏ったコミュニケーションや商品開発を行なっているわけではない。幅広い層にウケるのが、新型デイズの使命だ。

 では、デイズを「買おうかな。どうしようかな」と思って販売店にやってきた客に対し、最後に背中を押すポイントは何だろうか。そう質問すると、「乗ってもらうこと」との答えが返ってきた。

「軽に乗っているお客様が(展示会などの)会場に来てくれる。軽だからこんなもんだろうと思って乗ると、静かさやレスポンス、収納や感性品質など、ワンランク上というか、次世代の軽なんだなとわかってもらえるのが勝ちポイントです」

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