「2.0」は伊達じゃなかった。日産スカイラインGTタイプSP〔ハイブリッド) プロパイロット2.0も燃費も良かった
- 2020/10/24
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MotorFan編集部 鈴木慎一

日産の先進運転支援システム、プロパイロットには、1.0と2.0がある。2.0を搭載するのは、スカイライン・ハイブリッドである。プロパイロット2.0は、どのくらい使えるか? 約500km走って確かめてみた。

e-POWERと並んで日産が得意とするプロパイロットには、1.0と2.0がある(1.0の方はことさら「1.0」とは言わないが)。2.0を搭載するのは、スカイラインのハイブリッドモデルである。3.0ℓV6ツインターボを積む400RやGTにはプロパイロット2.0はついていない。
スカイライン400Rを試乗したとき、「スカイライン、買うなら400Rだな! このV6ツインターボ、凄くいい!」と思った。プロパイロット2.0がつくハイブリッド系については、正直ちょっと印象が薄かった。プロパイロット2.0が鳴り物入りで登場した際に試乗会で体験したのだが、「制限速度内なら手放し運転ができる」ことにあまりメリットを感じなかったのだ。試乗コースになっていた高速道路は比較的空いており、(もちろん違反なのですが)ほぼすべてのクルマが制限速度以上で走っていたからだ。
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そもそもプロパイロット2.0とはどんなものなのか? 日産のホームページにはこう書いてある。
プロパイロット2.0は、高速道路や自動車専用道路を運転者が設定した車速を上限に、先行車と車速に応じた車間距離を保ちながら、車線中央付近を走行するための運転操作や車線変更操作を支援します。またナビゲーションシステムで目的地を設定すると、ルート上の高速道路の出口までアクセル、ブレーキ、ステアリングを制御し支援します。
今回、あらためてスカイライン・ハイブリッドを試乗してプロパイロット2.0を試す機会を得た。その結果は、
プロパイロット2.0、最高! これは便利だ
だった。見事な掌返しである。

横浜の日産グローバル本社でスカイラインGTタイプSP(ハイブリッド2WD)をお借りしたとき、外は強い雨だった。
ちなみに、日産スカイラインGTタイプSP(ハイブリッド)の車両価格は616万円。400R(562万5400円)より高く、スカイラインシリーズのトップグレードという位置づけだ。

雨の保土ケ谷パイパスで、まずステアリングホイール右側のセーフティシールドのボタンを押す。保土ヶ谷バイパスではインパネ内のステアリングマークはグリーン。通常の操舵支援機能付き全車速ACCはもちろん使える。要するに「軽くハンドル持っておいてね」モードである。


東名の制限速度は100km/h(秦野中井~御殿場は80km/h)だ。交通量が多いと、ほぼ制限速度で走っていても、いわゆる「流れに乗っている状態」になる。ここでハンズオフできるのは、本当に楽ちんだ。ちゃんと前を向いていないと、DMS(ドライバー監視システム=近赤外線カメラでドライバーをセンシングしている)が「前を向いてください」というアラートがでるが、普通にしていれば大丈夫。速度設定は、カメラが標識を読み取って設定しているから、ドライバーは本当に前を見ていればよい。10-30km/hの渋滞のなかでもフットオフ(ペダルから足を離している)、ハンズオフで走れるのは、とてもいい。

一部の区間でハンドルマークがグリーンに変わってハンズオンを促されたが、インターフェイスはとても自然で、「はいはい。ハンドルちゃんと持ちますよ」ってな感じである。
大井松田から御殿場のかなり曲がりくねった区間も、かなりひどい雨のなか、プロパイロット2.0はまったく問題なく作動した。これはいい。富士スピードウェイまでの道程のおそらく70%はハンズオフでいけた。


ハンズオフできる設定速度は、制限速度までと思っていたのだが、じつは「メーター誤差を加味して、実はプラスとマイナス10kmまで(5km刻みで)変更できる」ことをあとで知った。なるほど、これはプロパイロット2.0のプラスポイントだ。
お借りしたスカイライン・ハイブリッドは、本当に下ろしたてのパリパリの新車。なにもかもがビシッとしていて気持ちいい。数日間ともに過ごしたのだが、7速ATに1モーターを組み合わせた「1モーター2クラッチ」のハイブリッドの完成度の高さも好印象だった。

EV走行が可能だから、深夜や早朝の住宅街でも問題ない(やはりGT-Rだとちょっと周囲が気になるものだから)。エネルギーモニターを見ていると、エンジンのON/OFFを細かく制御しているのがわかる。逆に言えば、モニターを見ていないと、エンジンのON/OFFを感じることはあまりないのだ。
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