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日産スカイラインGT:東京―鈴鹿往復930km。ハイブリッドの燃費は? そしてプロパイロット2.0との付き合い方は?

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日産スカイライン ハイブリッドGT タイプSP 車両本体価格○616万円

ハンズオフを実現したプロパイロット2.0の優秀性はすでに試乗会で体験済み。では、ロングドライブでどれほど有効か、ジャーナリスト世良耕太が日本GP開催の鈴鹿までの往復、計930km走行して試した。果たしてプロパイロット2.0は、実ドライブでどれほど効果があるか?
TEXT & PHOTO◎世良耕太(SERA Kota)

全長×全幅×全高:4810mm×1820mm×1440mm ホイールベース:2850mm 最小回転半径は5.6m

「1時間くらいハンズオフで過ごせちゃうんじゃないの?」は甘かった

 F1日本GPの取材で鈴鹿サーキットに行くので、これはいい機会だとばかりに日産スカイラインを借りて出かけた。試乗車は、ハイブリッドのGT Type SPである(最上級グレードだ)。高速道路でしか試すことのできないプロパイロット2.0を試すのにいい機会だと思った。なにしろ、片道350km超は高速道路である。試すチャンスは充分あるだろう。

日産スカイライン+プロパイロット2.0:ハンズオフは付加価値。本質はプロ級のスムーズな運転制御技術

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 主目的であるプロパイロット2.0は2回目の体験だが、出来の良さを再認識した。ナビで目的地を設定した状態で高速道路を走り、条件がそろえばハンズオフ(ステアリングを握っていなくてもよい)が可能になる。ステアリング右側の青い◎スイッチを押すとシステムはオンになる。この状態で「CANCEL」と書いてあるレバーを「SET−」側に倒すとセット完了だ。

 メーターとヘッドアップディスプレイの表示がグリーンの場合はハンズオフ不可。すなわちハンズオンが必須で、現行プロパイロットと同様の機能が働く。車速(加減速)と車線内維持(ハンドル操作)のコントロールはシステムに任せることが可能だ。メーターの表示がブルーになったら、ハンズオフでの車線内走行が可能になる。

 ハンズオフは制限速度+10km/hの車速設定まで対応している。制限速度が80km/hなら90km/h、100km/hなら110km/hだ。+10km/hを超えて車速を設定することも可能だが、その場合はハンズオンでの対応となる。

室内長×幅×高:2000×1480×1180mm(サンルーフ車1160mm)
プロパイロット2.0の設定のないターボモデルは足踏み式のパーキングブレーキだが、ハイブリッドモデルはEPB(電動パーキングブレーキ)だ

 用賀ICで東名高速に乗ったら、降りるのは376km先にある東名阪の鈴鹿ICだ。御殿場から先の新東名では「1時間くらいハンズオフで過ごせちゃうんじゃないの?」などと期待していたが、まったくもって甘かった。3車線化に向けてところどころ工事をしており、制限速度が80km/hに変わる。プロパイロット2.0はカメラで速度標識の数字を読み取っており、制限速度が変わったことを警告音でドライバーに知らせる。

 放っておくとシステムが自動的に車速設定を変更し、80km/hの区間なら80km/hに変更する。と同時に、「ハンドルを握れ」と指示してくる。これがなかなか頻繁で、落ち着かない。しかも、実際の交通の流れは、速度制限が80km/hになったからといって律儀に20km/h落ちるかというとそうはならない。システム任せにしていると、後続車が急激に車間を詰めてくるのがわかる。それを見てあわててレバーを動かして設定車速を上げたり、アクセルペダルを踏み込んで落ちた車速を取り戻したりする必要がある。予期していない作業を強いられるので、慌ただしい。

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