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〈メルセデス・ベンツVクラス〉メルセデスらしい随所に光るプレミアム感【ひと目でわかる最新ミニバンの魅力】

  • 2020/02/17
  • ニューモデル速報
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撮影車両:V220d スポーツ ロング(販売終了モデル)

月間登録台数:NO DATA
現行型発表:15年10月(マイナーチェンジ 19年10月)
JC08モード燃費:ー

REPORT●小林 秀雄(KOBAYASHI Hideo)
PHOTO●平野 陽(HIRANO Akio)
MODEL●竹田 愛(TAKEDA Megumi)

※本稿は2019年12月発売の「2020年 最新ミニバンのすべて」に掲載されたものを転載したものです。

現行ラインナップの「V220dアバンギャルド」系は18インチアルミホイールを標準装備。写真の19インチAMGホイールもオプション設定され、一部グレードではAMGデザインエクステリアも選択できる。

■主要諸元 V220d スポーツ ロング(販売終了モデル)
全長×全幅×全高(㎜):5170×1930×1880
室内長×室内幅×室内高(㎜):―
ホイールベース(㎜):3200
トレッド(㎜):前/後 1665/1645
車両重量(㎏):2490
エンジン種類:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
総排気量(㏄):2142
最高出力(kW[㎰]/rpm):120[163]/3800
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):380[38.7]/1400-2400
燃料タンク容量(ℓ):70(軽油)
トランスミッション形式:7速AT
駆動方式:FR
タイヤ・サイズ:245/45R19
最小回転半径(m):5.6
JC08モード燃費(㎞/ℓ):15.3
車両本体価格:―

先進安全装備

飛び出し検知機能付きアクティブブレーキアシストや全車速追従式クルーズコントロールであるアクティブディスタンスアシスト・ディストロニックなどを含むレーダーセーフティパッケージを、全車にオプション設定。

撮影車両データ

ボディカラー:ブリリアントシルバー・メタリック
オプション装備:―

ボディカラー

インパネ

国産ミニバンとは一線を画す重厚感が魅力。アンスラサイト調ウッドトリムを標準装備し、カーボン調トリムをオプション設定する。8.4インチワイドディスプレイ付きCOMANDシステムは、ナビ・オーディオ機能はもちろん、通信機能のCOMANDオンラインにも対応。

乗降性

1列目:助手席シート高 840㎜ ステップ高 390㎜
2列目:シート高 840㎜ ステップ高 390㎜

3列目
ステップの位置が低い一方で、シート座面の位置はかなり高く、特に前席側はよじ登るような感覚で着座することとなる。3列目席の乗降時は2列目シートをタンブルアップするのが本来の姿だが、写真で見てもわかる通りスライドドアの開口幅が広いため、背もたれを倒すだけでも容易に乗り降りできる。

ミラー・トゥ・ミラー:2250㎜ 全幅:1930㎜
開口高;500㎜ 全高:1880㎜
リヤゲート地上高:1940㎜ 全長:5170㎜ 最小回転半径:5.6m

写真内の数値は販売を終了した撮影車両のもの。現行ラインナップは全長が4895㎜、5140㎜、5370㎜(受注生産)の3サイズが設定されている。全幅は全車共通で1930㎜で、実測したミラー・トゥ・ミラーは2250㎜に達する。かなりワイドな大型ボディであるが故に、正直なところ日本の道路環境では何かと持て余すシーンもあるだろう。

居住性

1列目:運転席の着座位置はかなり高く、ミニバンというよりマイクロバスを運転しているような感覚。全車に本革シートが標準装備され、前席にはシートポジションのメモリー機能と電動ランバーサポートも備わる。内装色はブラックとベージュを設定。

3列目
2列目

2列目席にキャプテンシート、3列目席にベンチシートを装備。室内空間は極めて広く、各シートを前後にスライドさせることができるため、乗車人数に応じたゆとりのスペースを確保できる。シート自体も実に堅牢で、大柄な人も満足できる座り心地を実現。

ラゲッジルーム

通常時:高さ 1200㎜ 奥行き 700㎜
3列目格納時:奥行き 1500㎜

2+3列目格納時:幅 1200㎜ 奥行き 2550㎜
2列目と3列目のシートはスライドレールを共有しており、必要に応じてシートを前にスライドさせれば荷室奥行きを拡大することが可能。写真のように、それぞれシートバックの前倒しも可能となっている。シート自体の脱着も可能だが、かなり重たいのでアレンジ作業は成人男性でも重労働。一度決めたレイアウトは変更しないというのが現実的だろう。

うれしい装備

「V220d アバンギャルドロング」のみパッケージオプションのAMGラインにパノラミックスライディングルーフを追加。ルーフを開けた状態で停車中に雨が降ってきた時には、自動でチルトポジションに調整する。
荷室を上下に分けるラゲッジルームセパレーターを「V220d アバンギャルドロング」に標準装備。蓋を開けると内部が収納になっている。
ドライバーの疲労や注意力低下を検知すると、警告音を発して休憩を促すアテンションアシストを標準装備。より警告を早めるセンシティブモードも搭載する。
全車に標準装備されるCOMANDコントローラーは、タッチパッド、スイッチ、ダイヤルを配置。タッチパッドは指先でのカーソル移動や手書き入力に対応する。
前席シートヒーターを全車に標準装備。3段階の温度調整機能がついており、スイッチ操作で適温に切り替えることができる。
操舵支援で車線逸脱を防止するレーンキーピングアシストをオプション設定。スイッチ操作で任意にオン/オフを切り替えられる。
カメラで捉えた車両周辺の映像を表示する360°カメラシステム、縦列と並列に対応するアクティブパーキングアシストを標準装備。
オプションのアクティブディスタンスアシスト・ディストロニックは、約0-200㎞/hの速度設定が可能。自動再発進機能も備わる。

SEAT ARRANGE

7名乗車+ラゲッジスペース
2列目後ろ向き+対座シート
5名乗車+ラゲッジスペース
3列目フルフラット(ロングのみ)

2〜3列目席に脱着が可能なシートを採用し、さまざまなレイアウト変更に対応。左から2番目の写真は、2列目席を反転させて向かい合うように座る対座レイアウト。左から3番目は、2列目席にベンチシートを配置し、荷室を広く取ったレイアウトだ。一番右の写真のように、「アバンギャルド ロング」のみベンチシートをフルフラット状態に展開することもできる。

バイヤーズガイド

標準ボディとロングの価格差が24万円と少ないのでロングを選ぶのが正解。ロングの方がオプションの選択肢も多い。さらに26万円出せばエクストラロングも買えるが、ホイールベースが長くなるため取り回しが悪くなる。オプションのレーダーセーフティパッケージは選んでおきたい。

2.2ℓの直列4気筒ディーゼルターボに7速ATの組み合わせ。駆動方式は全車FRのみの設定となる。3つあるグレードはすべて全長が異なり、受注生産のエクストラロングに関してはホイールベースも230㎜延長される。
V220d アバンギャルド
V220d アバンギャルド ロング

V220d アバンギャルド エクストラロング

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