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日産・キックスのメカニズムを徹底解説!ストロングポイントをより強く

  • 2020/08/28
  • ニューモデル速報
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南米やアジアをはじめとする諸外国にて先行発売され、すでに人気を博しているキックス。走行性能を決定づけるボディやシャシー、モーター駆動により独自の先進的な走りを提供するe-POWERなど、日産が持つ強みと言える各種メカニズムが、さらにブラッシュアップして投入された。こうして、日産らしさと機能・性能が高められた日本仕様のキックスが誕生した。

REPORT●安藤 眞(ANDO Makoto)/編集部
※本稿は2020年7月発売の「日産キックスのすべて」に掲載されたものを転載したものです。

優れた運転視界が安全に貢献

スタイル重視のクルマの中にはルームミラーが近く&低くて視野が邪魔になるものもあるが、キックスは適度に遠く&高いので、視野を邪魔しない。スカットルやベルトラインも、外観を崩さない範囲で下げられている。

緻密な演出で高級感と視認性が高められた

スピードメーターの文字盤は金属の切削風だが、実際は樹脂パネルに切削痕を印刷したもの。艶のあるクリヤ塗料とつや消しクリヤを重ね塗りし、切削痕風のコンストラストを出している。こうした縞模様のデザインは、実際には存在しない模様を浮き上がらせる「モアレ現象」を生じることがあるため、モアレが発生しないピッチに設定している。

室内空間を最大活用

ノートより全長を190㎜拡大する一方、後席乗員の着座位置は約100㎜前に出し、ラゲッジ床面長900㎜を確保。ちなみにルノー・カングーの実測値でも920㎜だ。全幅の拡大に伴い、ヒジまわりのスペースも広くなっている。

ライバルに対する優位性は後席

後席ニールームはノートより狭くなったとはいえ、同セグメントのSUVでは最も広く、身長180㎝級が前後に座っても窮屈ではない。ヘッドルームもセグメント最大を確保しており、窓も大きいため閉塞感は全くない。

たっぷり使えるラゲッジルーム

ラゲッジにはMサイズのスーツケース4個を積載可能。3個を横に並べ、1個を上に重ねると、後方視界を遮られるので、こうしたシーンが想定されるならインテリジェントルームミラーとアラウンドビューモニターのパッケージオプションを選択すると良い。

日産独自の疲れにくいシート

前後シートの背もたれには、スカイラインなどの上級車にも採用される「スパイナルサポート」のコンセプトを導入。肩まわりはあえてホールドを弱め、脊椎が柔軟に動けるようにした「Tシェイプサポート」形状とした。

ボディ各部に施された3種類の強化策

ボディの補強には、欧州向けマイクラ開発時に得た知見も活用。フロントサスまわりはストラットタワー側壁や、外側から支持するアウトリガーを専用設計している。局部剛性向上のため、厚板化した部品も見られる(黄色)。

バッテリーを保護しつつ剛性が高められた

床まわりの骨格配置はノートe-POWERと同様、バッテリーユニットを衝突荷重から保護する構造。ガソリン車ではフロアトンネルで分割されていたクロスメンバーを連続構造としている。材質は980MPaと、ノートより1グレード高い。

空力と冷却性能を高めるバンパー形状

フロントまわりの空力に関しては、グリルから取り込んだ空気で効率良く冷却するためのシーリング強化や、バンパーコーナー周辺の空気の剥離を防ぐため、ミリ単位で造形を修正。デザイン部門と開発部門の協力によって理想の形状が追求された。

高張力鋼板の使用比率を高めて、軽く強く

高張力鋼板のグレードは、現状で冷間成形できる上限の1180MPa級まで使用。ボディ全体の半分強となる52%に330MPa級以上の高張力鋼板を使用し、e-POWER化とサイズアップによる重量増を吸収している。

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